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オンライン授業(遠隔授業)とは?種類やメリット・デメリットなどを徹底解説!
学校や塾が休校することなり、自宅で学習する機会が増えるなかで、パソコンやタブレットを使用し、インターネットを介して遠隔で授業や講義を行なうオンライン授業が注目を集めています。
本記事では遠隔授業の種類やメリット、遠隔授業で使用するツールについて解説します。
オンライン授業(遠隔授業)とは?
遠隔授業とは、パソコンやタブレットを使い、インターネットを介すことで、自宅にいながら遠隔で授業や講義を行なえる形態のことです。
地方にいても都市部の授業が受けられるので、教育現場では地方と都市部の教育ギャップをなくすための新たな教育方法として注目されています。
しかし、日本では遠隔授業があまり普及していないため、端末や環境が整っている教育現場が少ないのが現実です。
オンライン授業(遠隔授業)の種類
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遠隔授業を大きく分けると、録画した映像を見て授業を受けるオンデマンド型授業や配信時間が決められているLive配信型授業、テレビ会議システムを利用した双方向性授業の3種類があります。以下でそれぞれの特徴を解説します。 オンデマンド型授業オンデマンド型授業は、教材が動画などで配信されており、その教材を活用して学習を進める遠隔授業です。授業の動画が専用サイトなどにアップロードされているため、好きな時間に学習でき、予習や復習などで何度でも反復して受講できる特徴があります。 |
Live配信型授業
Live配信型授業はライブ配信サービスを利用し、決められた配信時間にリアルタイムな映像を配信する授業です。配信時間が設定されているため、普段受ける授業と同じ感覚で受けられるのが特徴的です。
また、Live配信する際に、授業支援ソフトなどが必要ないため、簡単に授業を行なう方法としてLive型配信授業を利用する教育機関が増えています。
双方向性授業
双方性授業は、ZoomやSkypeのようなテレビ会議システムを利用した遠隔授業です。リアルタイムに先生と生徒でコミュニケーションを取りながら学習ができるため、効率良く学習を進められます。
オンライン授業(遠隔授業)を導入するメリット・デメリット
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次に、遠隔授業を導入するメリットとデメリットを紹介します。 メリット地方の学校でも遠隔授業を導入すれば、遠方の学校と一緒に授業を行なうことができます。そのため、地方に住んでいる方でも、新学習指導要領にともなう小学校での英語やプログラミング教育といった専門的な知識を必要とする教員などから授業を受けることが可能です。 また、社会情勢の影響による休校などで、登校できない場合でも遠隔授業によって授業を継続できるメリットがあります。 |
デメリット
遠隔授業は、インターネットなどの通信環境や端末が必要になる授業であるため、家庭によっては環境差が生じてしまいます。なかには、遠隔授業を行なうための設備を整えられない家庭があるのも現実です。
また、カメラやマイクを通した情報しか表示されないため、互いに反応がわかりづらくなり、授業がしづらい、集中しづらいといったデメリットも考えられます。
オンライン授業(遠隔授業)を成功させるためのコツや注意点
事前準備
オンライン授業は対面で行う授業よりも準備に時間をかける必要があります。 オンライン授業用のツールは慣れるまで操作に戸惑ってしまいます。操作に手間取り授業の時間を圧迫しないよう、事前にサインイン方法の確認や画面共有方法、生徒のマイクミュート方法、録画の方法などツールの操作方法の確認を行っておきましょう。
また、生徒も慣れないICTの活用に手間取る可能性があります。事前に操作方法を伝えておくことでオンライン授業当日の進行をスムーズに進められます。
ツールの操作に慣れる機会を作ると、先生・生徒ともに安心してオンライン授業に挑むことができるようになります。可能であればオンライン授業とは別で「接続テスト」の時間を設けておくと良いでしょう。
トラブルによる欠席者のフォロー
オンライン授業では回線トラブルなどで出席ができない・途中参加になる生徒が出てくる可能性があります。トラブルで出席できなかった生徒にはオンライン授業を録画した動画を共有するなど、事前にフォロー方法を決めておくと良いでしょう。
オンライン授業は学校で行う対面授業と比較し、出席の強制力が低くなってしまいます。「欠席者は動画視聴と課題の提出が必要」など、トラブル以外での欠席者を減らす対策も考えましょう。また、考えた対策は”オンライン授業のルール”として先生と生徒の間であらかじめ共有しておき、全員の共通認識にしておく事も重要です。
オンライン授業(遠隔授業)で用いられるツールの比較
遠隔授業には、さまざまなツールが用いられています。各ソフトにはそれぞれの特徴があるため、授業形態にあったツールを利用する必要があります。
以下では、代表的な各ツールの特徴やサービス内容を比較しながら解説します。
Microsoft Teams | Google Meet | Zoom | |
導入数 | 全世界18万人 以上 |
1億2000万人の 教育関係者および学生 |
全世界75万人 以上 |
クラウド | 〇 | 〇 | 〇 |
機能 |
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|
ベンダー | Microsoft | zoom |
Microsoft Teams
Microsoft Teamsは、マイクロソフトが提供するMicrosoft 365に含まれるグループチャットツールです。利用にはMicrosoftアカウントが必要になりますが、「Word」「Excel」「PowerPoint」などのアプリで作成したファイルを、参加しているメンバー同士で共有できるため、授業で資料を使う際に便利です。
また、有償版であればビデオ会議の録画ができるため、授業の復習にも使えます。
Google Meet
Google Meetは、Googleが提供し、世界で1億2000万人もの教育関係者および学生が利用するビデオ会議ツールです。
無料で利用する際は、1回の会議時間が60分までに設定されているので、1時間単位で授業を行なう場合にも適したツールといえますが、有償版のG Suite for Educationであれば60分の制限もなくなり、ビデオ録画ができるようになるため、授業の復習などにも利用できるでしょう。
Zoom
Zoomは、あらゆる端末同士でビデオ会議が可能なツールです。パソコン、スマートフォン、タブレットなどで、それぞれの端末に対応するアプリが用意されているため、授業を受ける全員が同じ端末を用意する必要がなく、汎用性が高いツールとなっています。
しかし、無料版では1回のビデオ会議が40分に制限されているため、長時間の授業には不向きです。
おわりに
遠隔授業は、学校に登校できなくなった場合などでも、授業継続を可能にする方法として注目されている教育方法です。また地方では不足しがちな、これからの新学習指導要領にともなう小学校での英語やプログラミング教育といった専門的な知識を必要とする教員の授業が受けられるメリットがあります。
そして、新型コロナウイルスの影響によって自粛する生活のなかでも注目されている教育方法のため、今度さらなる普及が見込まれるでしょう。
しかし、導入にあたっては環境整備が必要になるため、授業形態や利用目的にあったツールの選定が大切になります。
遠隔授業を行なうためのビデオ会議ツールは、数多くの種類が提供されています。授業の規模や内容にあわせた最適なツールの選定からサポートができますので、まずはお問い合わせください。
- 発行元:NECフィールディング編集部
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