2023年1月17日Excelで文字を丸で囲む方法を解説!
ExcelはWordとは異なり、本来、文書作成ソフトではなく表計算ソフトです。そのため、Wordでは実装されている囲い文字機能もExcelには存在していません。
しかし、オブジェクトの挿入を使うことで囲い文字を作成することも可能となり、見栄えのいいファイルを作成することができるようになります。
そこで本記事では、Excelで文字を丸で囲む方法をいくつか解説します。
図形機能で文字を丸で囲んだ文字を作成する
図形機能を使えば、どのようなものでも丸で囲むことができます。
- 1.囲い文字を作成したいセルを選び、「挿入」タブ→「図」リボンを選択
- 2.一覧から「図形」を選んで、表示された一覧から「基本図形」の楕円マークを選択
- 3.Excelのファイル上に「+」のマークが表示されますので、作りたい円の大きさを指定
- 4.左上を一度クリックし、そのままマウスボタンを押し続けたまま右下へカーソルを引っ張っていくと円が大きくなって表示されるようになる
- 5.初期設定では図形は青で塗りつぶされているため、表示された「図形の書式」で「図形の塗りつぶし」をクリック
- 6.「塗りつぶしなし」を選択すると白抜きの丸となりますので、背景にある文字や罫線が見えるようになる
丸の大きさは自由に設定ができますので、囲い文字の大きさにしたらマウスから指を離します。囲う文字は先に作成しておいてもいいですし、図形を作成してからでも問題ありません。
なお、図形の円を利用するときに、そのまま丸のサイズを変更していくと楕円になってしまいがちです。楕円ではなく真円にしたいときには「Shift」キーを利用します。
まず先に、キーボードの「Shift」キーを押し、そのままの状態でマウスを使いサイズ調整をすることで真円が保たれるようになります。
オブジェクトを挿入する
- 1.囲み文字を挿入したいセルを選択
- 2.「挿入」タブの「テキスト」リボンで「オブジェクト」を選択
- 3.「オブジェクトの挿入」ダイアログボックスが開いたら、一覧から「Microsoft Word Document」を選び「OK」ボタンをクリック
- 4.Wordの編集機能が使用できるようになるため、囲みたい文字を入力してドラッグして選択状態にする
- 5.「ホーム」タブ→「フォント」リボンに表示されている「囲い文字」をクリック
- 6.設定画面が開いたら、スタイルは「文字のサイズを合わせる」を選択し、「囲み(O)」では「〇」を選択したら「OK」ボタンをクリック
- 7.以上で丸付きの囲み文字が挿入は完了
- 8.右クリックメニューで「オブジェクトの書式設定(F)」を選択し、セルまわりの枠を消して背景を透明にすれば完成
少し手間はかかりますが、図形機能で文字を丸で囲んだ文字を作成するよりも、文字を囲んだ丸がずれないというメリットがあります。
丸付き文字を活用する
すでにパソコンに用意されている丸付き文字を活用すれば簡単です。例えば、「まるいち」と入力することで、丸付きの「1」が表示されます。
ただし、この丸付き文字は機種(環境)依存文字と呼ばれています。Windows OS以外のデバイスだと文字化けしてしまう可能性がありますので、相手がWindowsのパソコンを使っているかどうか確認してから使うようにしましょう。
自身で印刷する分には問題ありませんので、印刷して使うような用途の場合にはうまく活用しましょう。
印刷時に文字を囲んだ丸がずれてしまうときには
図形を使って文字を丸で囲むとプリンターで印刷したときにずれてしまい、うまく文字が囲まれていないときがあります。
それを避けるためには、図形を右クリックして表示されるメニューで「図形の書式設定」を選択します。そこで表示される「プロパティ」で、「セルに合わせて移動やサイズ変更をしない」をチェックすることによって囲んだ丸がずれないようになります。
まとめ
PowerPointやWordなどを使わなくてもExcelに入力したテキストを丸で囲むことは可能です。文字を丸で囲んだ修飾をすることで、見た目にもアクセントが付き、読みやすいファイルにすることができるでしょう。ぜひ試してみてください。
お客さまのさまざまな課題を解決してきた
NECフィールディングまでご相談ください。
具体的な検討段階でなくても構いません。
お気軽にお問い合わせください