2023年1月10日VLOOKUP関数の使い方をわかりやすく解説!
大量のデータを検索して入力する場合、手入力では効率が悪く、検索漏れなどのミスが発生する可能性もあります。そんなときVLOOKUP関数を使うことで、効率的にExcelを活用できるようになります。
この記事では、ExcelのVLOOKUP関数の使い方を解説します。
VLOOKUP関数とは?
VLOOKUP関数とは、表内のデータを縦方向に検索して、値が一致した行の指定した範囲のデータを返してくれるExcelの関数です。
「データ入力を行っているとき、入力漏れが発生していないか確認するような場合」「在庫管理データなどから商品金額や在庫数などの情報を検索するような場合」にはVLOOKUP関数が活躍してくれます。
大量のデータを検索するときにVLOOKUP関数を使うことで効率的にExcelを活用できることから、利用されることの多い関数です。
VLOOKUP関数を使って縦方向のデータを検索する
商品番号や販売個数などから商品名や売上のデータを手入力しているのでは、効率が悪く、ミスも発生しがちです。
- 1.「数式」タブ→「関数ライブラリ」リボンの一番左側の「関数の挿入」をクリック
- 2.「関数の挿入」ダイアログボックスが開き関数を選択できる
※関数名が見つからなければ「関数の検索」に、「VLOOKUP」と入力し、「検索開始」ボタンをクリックすれば「VLOOKUP」に表示されるようになります。 - 3.表示された「VLOOKUP」を選択し「OK」ボタンをクリック
- 4.「関数の引数」ダイアログボックスが表示される
- 5.例えば商品リストであれば、「検索値」に商品番号など、「範囲」に検索範囲、「列番号」に「商品名」などのExcel列番号、「検索方法」にどのように検索するのか(完全一致であれば「FALSE」、「検索値」を超えない最大値と一致する値(近似一致)であれば「TRUE」)を入力し、「OK」ボタンをクリック
VLOOKUP関数を利用することで、商品一覧から商品番号を検索し、自動的に商品名と売上を入力できるようになります。もし商品名や単価が変更になったとしても、売上記録の商品名と売上は検索した結果を表示しているため、変更後も自動的に反映されます。
VLOOKUP関数で別シートを参照する
VLOOKUP関数では、別シートの情報を参照することも可能です。
別シートを参照する場合は、「シート名!」をセルの前につけることで参照できるようになります。なお、別シートを参照できる引数は「範囲」のみのため、注意しましょう。
複数条件を指定して検索する
VLOOKUP関数は、1つの条件でしか検索することができません。しかし1つの条件では重複したデータが表示されてしまう場合、複数の条件を結合したデータを用意することで、複数条件による検索ができるようになります。
- 1.「VLOOKUP」の「関数の引数」ダイアログボックスの「検索値」で、複数の値を入力し「&」でつなげる(例えば「C13」と「D13」の「OR検索」であれば、「C13&D13」と入力)
- 2.「範囲」には検索したいセルの範囲、例えばA列2行から、D列13行までなら「A2:D13」と入力
- 3.「列番号」には、検索結果を表示させたい列の番号を入力
- 4.「検索方法」には、完全一致の値を求めているのであれば「FALSE」と入力
- 5.「OK」ボタンをクリックすれば、指定した列番号と検索した行番号の後ろのセルに検索結果が表示される
なお、Excelの機能には、オートフィルターなど、抽出に特化した機能か搭載されています。データを抽出する際にはそちらを使用するのが一般的です。
エラー「#N/A」を表示させない
VLOOKUP関数を利用していると、検索値が検索範囲にない場合はエラー「#N/A」が表示されます。このエラーを表示させないように設定する事も可能です。
それはIFERROR関数を組み合わせる方法です。IFERRORを使うことで検索値が存在しない場合でもエラーを表示させず、エラー文字列の代わりに「該当なし」と表示されます。
自分1人ではなく複数の人が見るような書類の場合には便利な機能です。
まとめ
VLOOKUP関数を使うことで、指定範囲の中から簡単に語句を検索・抽出し、別シートに表示できるようになります。手入力ではないことからミスの発生を抑制することができますので、ぜひ活用してみましょう。
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