2023年1月5日Excelで全角と半角の文字が混在するデータをどちらかに変換・統一する方法
Excelの表やリストを作成していて、全角と半角の文字が混在していると見た目的にもきれいではないほか、文字列を検索するときには思い通りにヒットしなくなります。このような場合にはExcelの関数機能を使って、一度に全角・半角を変換し統一して、見栄えのいいExcelの表やリストにするようにしましょう。
この記事では、Excelで全角と半角の文字が混在するデータを変換・統一する方法を解説します。
ExcelのASC関数で文字列を半角に変換し統一する
テキストが少ないのであれば、手動で全角と半角を統一していく形式でもいいかもしれません。
しかし、テキスト量が多くなれば修正の時間を取られるようになりますし、修正漏れが発生することもあります。そこで、ASC関数を使って自動的に文字列を半角に変換してみましょう。
ASC関数とは、選択範囲の文字列をすべて半角に変換する関数であり、「=ASC(文字列)」という書式で記述します。
- 1.半角変換後の文字列を表示するための新しいセル(列)を準備しておく
- 2.新しいセル(列)に対して「=ASC(文字列)」を入力し、「Enter」キーを押して数式が確定されると文字列が半角に変換される
ExcelのPHONETIC関数でカタカナだけは全角で統一しておく
上記のように半角で統一することも可能ですが、「基本的に半角にしておきたいがカタカナだけは全角にしておきたい」というパターンもあるかもしれません。
そういった場合には、ふりがなの文字列を取り出す関数「PHONETIC」を利用して、カタカナのみを全角に変換することができます。
- 1.全角変換後の文字列を表示するための新しいセル(列)を準備しておく
- 2.新しいセル(列)に対して「=PHONETIC(任意の文字列)」を入力し、「Enter」キーを押して数式が確定されるとカタカナが全角に変換される
ExcelのJIS関数で文字列を全角に変換し統一する
半角ではなく全角に統一したいときもあるでしょう。そのようなときでもASC関数と同様に、全角と半角が混在している文字列を全角に統一できるJIS関数が用意されています。
- 1.ASC関数と同じように、全角変換後の文字列を表示するための新しいセル(列)を準備しておく
- 2.新しいセル(列)に対して「=JIS(文字列)」を入力し、「Enter」キーを押して数式が確定されると文字列が全角に変換される
英字の大文字を小文字への変換、小文字から大文字への変換を行う
テキストの統一は日本語に限りません。英字の大文字や小文字を関数で統一することもできます。
英字を小文字に統一して変換する場合はLOWER関数、英字を大文字に統一して変換する場合はUPPER関数を使用します。
ただし、英字の場合は、先頭の文字だけ大文字で残りは小文字という表記も多く使用されます。そのようなときにはPROPER関数を使えば、単語の先頭の文字のみを大文字にして、残りは小文字に変換されるようになります。
関数の挿入から変換を行う
すべての関数は「数式」タブの「関数の挿入」から行うこともできます。
- 1.「数式」タブ→「関数ライブラリ」リボンの一番左側の「関数の挿入」をクリック
- 2.「関数の挿入」ダイアログボックスが開くので、関数を選択
※関数名が見つからなければ「関数の検索」に、「ASC」「JIS」「PHONETIC」「UPPER」「PROPER」などのいずれかを入力し、「検索開始」ボタンをクリックすれば「関数名」に表示されるようになります。 - 3.表示された関数名を選択し「OK」ボタンをクリック
- 4.「関数の引数」が表示されるため、変換したい文字列を含むセルの参照を指定して、「OK」ボタンをクリック
まとめ
表やリスト内の文字は全角か半角に統一しておくことで、見栄えのいいExcelのファイルができあがります。
ただし、パソコンのディスプレイ画面上では全角か半角か判別がつかないときがあります。
そのような場面では関数を使用することで、「全角→半角」「半角→全角」を一括で効率的に変換することができます。
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