2022年12月22日セルに入力した0を、空欄ではなく数値のゼロ(0)として表示するには?
0から始まる数値をExcelのセルに入力すると、自動的に先頭の0が消されて空欄となってしまいます。電話番号や会員番号、郵便番号などでゼロ(0)から始まる番号であるのにその先頭のゼロ(0)が消えてしまうと、不都合が生じることになります。
また、空白のセルにゼロ(0)だけを入力しても空白になってしまう場合があります。
この記事では、セルのゼロ(0)や先頭のゼロ(0)を表示させるための方法を紹介します。
セル内数値の冒頭に「’」を挿入して数値を文字列として入力する
キーボードで[Shift]+[7]キーを押すと、「’」(半角のシングルクォーテーション)が表示されます。セルがゼロ(0)から始まる数値の前に「’」を入力すると、データは文字列として判断されるため先頭のゼロ(0)は消えません。
例えば、「0001」の場合には「’0001」と入力します。そうすると、画面上では「0001」と表示されます。
ただし、入力する数値がたくさんある場合に毎回数値の先頭に「’」を付けるのは、面倒に感じるのではないでしょうか。そこで数値が多い場合には次以降の方法がおすすめです。
セルの空欄はif関数を使ってゼロ(0)を表示させる
セルの空欄にゼロ(0)を表示させたいときは、該当するセルにExcelのif関数を入力します。
「=IF(A1=””,”0”,A1)」
このようなif関数をセルに入れ込んでおくだけで、ゼロ(0)が表示されるようになります。
セルの空欄にゼロ(0)を表示させない
セルの空欄にゼロ(0)を表示させたくない時には、数式の後ろに「&””」を入力するだけでゼロ(0)が表示されません。
数式が空白セルを参照してエラーを出してしまうという場合、セルが文字列であることを認識させることでエラーを回避できるようになります。そこで、「&””」を入力することで文字列と認識され、この問題を解決できるようになります。
既に完成した表の空白だけをゼロ(0)に置き換えたい場合は操作による変更で簡単に行える
既に完成した表の空白だけをゼロ(0)に置き換えて表示したい場合には、形式を選択して貼り付けることでゼロ(0)が表示されるようになります。
方法としては、空白にゼロ(0)を入れたいセルの範囲を選択し、選択範囲内で右クリックします。すると「形式を選択して貼り付け」ダイアログボックスが開くので、「貼り付け」は「値」、「演算」は「加算」を選択して、「OK」ボタンをクリックします。
そうすることで、選択したセルのうち空白のセルだけにゼロ(0)が入力されるようになります。「すべてのセルに0を足す」という処理を行うことによって、空白のセルに値を入れる方法となっています。
詳細設定を変更してゼロ(0)を表示/非表示を切り替える
設定を変更することで、セルのゼロ(0)の表示/非表示を切り替えることができます。
- 1.「ファイル」タブから「オプション」を選択
- 2.「Excelのオプション」ダイアログボックスが表示されたら、「詳細設定」をクリック
- 3.スクロールして表示されている内容の「次のシートで作業するときの表示設定」を確認
- 4.設定したいワークシートを選択
- 5.セルに0を表示したいのであれば「ゼロ値のセルにゼロを表示する」にチェックを入れる
※以降、そのシートのセルにはゼロ(0)が表示されるようになります。
もしゼロ(0)を非表示にしたくないのであれば、そのチェックボックスのチェックを外せば良いだけです。
まとめ
セルに入力した冒頭のゼロ(0)を表示させるために、自ら工夫した別の記号や文字などを入力することで表示させようとしていた人もいるかもしれません。それをそのまま数値のゼロ(0)として表示できるようになることで、さまざまなメリットが生じるようになります。
ゼロ(0)から始まる数値の入力がそのまま必要な場合に活用するようにしましょう。
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