2022年9月27日Excelで連番を振る方法は?飛び飛びで連番を振ることもできる?
Excelでデータを作成するとき、番号などを手入力するのは大変ですし、ヒューマンエラーも起こりやすくなります。そこで、手入力しなくても連番が振れる方法について解説します。また、応用として、飛び飛びの連番を振る方法も紹介します。
オートフィルを使う方法
連番を振る最も有名な方法として、オートフィルがあります。セルをドラッグする方法と、フィルから連続データを作成する場合の2つがあり、データが少ない場合には前者が、多い場合には後者が向いています。
セルをドラッグして連番を振る
最も簡単に連番を振る方法が、セルをドラッグするものです。以下の手順で行います。
- 1.1番と2番を設定したいセルに、「1」と「2」を入力
- 2.「1」と「2」を入力したセルを両方選択し、右下にカーソルを移動
- 3.カーソルが「+」の形になったら、連番を振りたいところまでドラッグ
まずは、この方法で連番を振る方法を覚えましょう。
フィルから連続データを作成する
次に、Excelの「フィル」の機能を使って連続データを作成することで、連番を振る方法です。以下の手順で行いましょう。
- 1.「ホーム」タブの「編集」グループにある「フィル」を選択し、「連続データの作成」をクリック
- 2.ポップアップウインドウが出るので、範囲は連番を振る方向に、種類は「加算」に設定
- 3.増分値に「1」、停止値には振り終わりの番号を設定
- 4.「OK」をクリックして完了
これはドラッグでずっとマウスを押さえていなくても良いため、入力は増えますが楽な方法です。他の簡単なやり方として、四則演算を使う方法を次で紹介します。
四則演算を使う方法
- 1.最初にしたいセルに「1」と入力
- 2.2番目にしたいセルに「+1」(例「=A1+1」)と入力(※A1 の部分は手順1. のセル)
- 3.2番目にしたいセルを選択し、右下にカーソルを移動して「+」の形になったら、ドラッグ
前の数字に足し算していくだけなので、関数はあまりよくわからない、という方でも簡単に入力できます。行や列が増減しても数式をコピーし直すだけのため、修正も簡単です。
次は、連番にするために関数を使う方法を紹介します。
ROW関数を使う方法
指定された配列の行番号を引数として返す「ROW関数」を使って連番を表示する方法があります。ROW関数で作ったデータなら、途中の行を削除したり入れ替えたりしても自動的に連番が降り直されるため、修正の手間を省くことができます。そのため、列や行を頻繁に増減するデータなら、ROW関数を使って連番を振っておくと便利です。具体的には、以下の手順で行います。
- 1.番号を入れたい一番上のセルに、「=ROW(A1)」を入力(※A1 の部分は連番を振りたいデータのセル)
- 2.セルを最後までドラッグ
また、手順1で「=ROW()-1」のように入力すると、本来の列番号より1つ小さい値で番号が振れます。例えば、A3セルなら2番になります。この方法なら、A5セルからスタートしたい場合にも「=ROW()-4」と入力するだけで簡単に1番目のセルを決められます。
さらに、ROW関数を使えば、桁数を指定して連番を振ることもできます。以下の数式を1番目のセルに入力しましょう。
例「=TEXT((ROW(A1)),”0000”)」
「”0000”」の部分が入力したい桁数となるため、2桁なら”00”、3桁なら”000”とすれば簡単に設定できます。
ここまでは、連番を連続するセルに対して振る方法を解説してきました。次は、飛び飛びで連番を振る方法について応用編として最後に紹介します。
【応用編】飛び飛びで連番を振る方法
飛び飛びで連番を振る方法には、空白を入れてオートフィルをするか、関数を使う方法があります。特に関数を使う場合は、別の列を参照し、その列が空白の場合は番号を振らないという使い方ができるため、データが飛び飛びに既に入力されている場合は便利です。
空白を入れてオートフィルを使う方法
1行おき、2行おきなど空白の空き方が決まっている場合は、以下の手順で連番を振れます。
- 1.1番目のセルに「1」を入力し、空白にしたい数のセルを空白にしたまま複数のセルを選択
- 2.選択した状態で右下にカーソルを移動し、「+」の形になったら最後までドラッグ
関数を使って空白データの列を飛ばし、連番を振る方法
関数を使って空白データの列を飛ばす場合は、以下の手順で行います。
- 1.連番の1番目のセルの一つ上のセルに「0」と入力
- 2.1番目のセルに(例「=IF(B2<>"",MAX($A$1:A1)+1,"")」)と入力
- 3.最後のセルまでオートフィルを行う
- ●「B2」の部分…参照したいデータがある列において、最初のデータがあるセル
- ●「MAX($A$1:A1)+1」の部分…入力する列を固定して、参照したデータがある列に来たら1プラスする、という指定
また、「B2<>""」の部分を「B2=”みかん”」などのように変更すると、「みかん」と記載されたセルがある行にだけ連番を振るように変更することも可能です。
まとめ
Excelで連番を振る方法はさまざまですが、初心者の方でも覚えやすく使いやすいのはオートフィルや四則演算でしょう。ただし、そのデータを今後も削除したり並べ替えたりと大きく編集する予定がある場合には、関数を使って行が変わっても正しく連番が振れるようにしておくことがおすすめです。
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