2022年9月20日Excelのセルデータを別シートに自動で反映させる方法とは?
Excel を使っているとき、シートに入力されているデータを別のシートへ自動で反映させることができれば、同じ内容を入力しなくても済むようになります。データに変更があったとき、自動反映できていれば一度の修正で済むので効率よく作業を進めることが可能です。
本記事では、Excel でセルのデータを別シートに自動で反映させる4つの方法を解説していきます。
セル参照で別シートのデータを自動反映する
参照先のセルに「=(イコール)」と入力し、参照元のセルをクリックしてEnterキーを押します。これだけで元のシートに入力されているデータを別シートへ自動反映できます。
この方法では自動反映させるセルごとに設定をしていかなければならず、数多くのセルを自動反映したいときには向いていません。自動反映させたいデータが少ないときに手早くできる方法となっています。
連続されたデータを別シートへと自動反映する
Excel には、マウスをドラッグすることで、セルに入力した数式を別のセルへとコピーされるオートフィル機能があります。この機能を使用すると、連続しているデータであれば別シートへと自動反映することができます。
ただしこの方法の場合、参照元のセルに空白があったときには、参照先のセルにはその箇所のみ「0」と表示されてしまいます。
それを防ぐためには、「参照元が空白なら参照先も空白にする」といった意味を持つExcelのIF関数を該当するセルに入力しておきます。
例えば、「Sheet1のA4が空白なら空白にし、空白でなければA4の値を表示する」という意味を持つIF関数の数式である「=IF(Sheet1!A4="","",Sheet1!A4)」を入力します。そうすると、参照元のセルA4が空白の場合は参照先のセルA4でも空白のままになります。
リンク貼り付けで別シートのデータを自動反映する
- 1.参照元のセルを選択し「Ctrl+C」でコピー
- 2.参照先シートを開き、貼り付けたい位置で右クリックし「リンク貼り付け」をクリック
以上でデータが別シートへ自動反映されます。セルの色や配置などの書式も反映されるので、表を別シートへ自動反映したいときには便利な方法です。
ドロップダウンリストを別シートのデータへ自動反映する
- 1.参照元のセルを選択して右クリックし「名前の定義」をクリック、任意の名前を入力
- 2.参照先シートを開いたら参照先のセルを選択して「データ」タブをクリック
- 3.「データの入力規則」をクリック
- 4.「入力値の種類」で「リスト」を選択し、「元の値」で「=定義した名前」を入力
こうすることで、別シートのデータをドロップダウンリストの項目として反映されるようになります。
ドロップダウンリストを別シートにも自動反映したいときにはおすすめの方法です。
カメラ機能を使って別シートのデータを自動反映する
Excelのカメラ機能とは、データをExcel内で撮影し図として貼り付けられる機能のことです。いわば、パソコンやスマートフォンのスクリーンショットと同じような機能です。
- 1.「Excelのオプション」ダイアログボックスを開き、「クイックアクセスツールーバー」を選択
- 2.「コマンドの選択」画面で「リボンにないコマンド」を選択
- 3.表示されたリストで「カメラ」を選択し「追加」ボタンを押し「OK」ボタンをクリック
- 4.参照元シートを開き反映したいデータ範囲を選択したら、クイックアクセスツールーバーのカメラアイコンをクリック
- 5.参照先シートを開き、貼り付けたい位置でクリック
以上を行うと、データが自動反映されます。参照先のセルの幅や高さを変えたくないときには、このようにデータを図として貼り付けられるExcelのカメラ機能が便利でしょう。
まとめ
新たにExcelシートを作成する際、同じようなデータを1から作成し直しては時間がかかりますし、データの転機ミスも起こりかねません。セルデータを別のシートに自動で反映させる方法を使うことで、作業時間を短縮できるようになり、転記ミスもなくなりますのでぜひ活用してみてください。
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