2022年8月22日Excelの表をテーブル化して作業効率を向上させよう!
Excelのテーブル機能を活用すれば、表に行や列を追加したときでも書式が自動的に引き継がれるようになります。それだけでなく、1つのセルに数式を入力することで他のセルにも自動入力できると、集計行を使って簡単に集計ができるようになります。
本記事では Excelの表をテーブル化する方法やメリット・デメリット、解除方法を解説していきます。
Excelの表をテーブルに変換する
- 1.Excelで表を作成したら、その表のセル範囲を選択してテーブルを作成
- 2.「ホーム」タブ内にある「スタイル」グループで「テーブルとして書式設定」を選択
- 3.「テーブルの作成」ダイアログが表示されるため、表示されているテーブルスタイルの中から任意のものを選択
- 4.テーブルに変換するデータ範囲を指定するダイアログが表示されるため、「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックマークを入れ、「OK」ボタンをクリック
以上でテーブルが作成されます。また、「テーブルデザイン」タブをクリックして、集計行を追加することもできます。
自分だけのテーブルスタイルを作る
Excelにはあらかじめ、60パターンのテーブルスタイルが用意されています。しかしその中に、最適と考えるテーブルスタイルがない場合、自分だけの独自なテーブルスタイルを新たに作成することもできます。新しいテーブルスタイルを作る方法は以下の手順で行います。
- 1.「ホーム」タブ内にある「スタイル」グループで「テーブルとして書式設定」を選択
- 2.表示されたダイアログの最下部に表示されている「新しいテーブルスタイル」をクリック
- 3.「新しいテーブルスタイル」ダイアログが表示されるため、「テーブル要素」から書式設定の対象を選択し、「列や行の色分けを何行ごとに行うのか」といった縞のサイズなどを設定
このように独自に作成したテーブルは、標準のテーブル書式に設定することができるため、自分がよく使うテーブルを標準に設定しておくことで、作業効率も向上するでしょう。
Excelの表をテーブル化することによるメリット
Excelの表をテーブル化することにより、さまざまなメリットが生じます。
テーブルに新たな行や列を挿入しても書式が引き継がれるため、表への数式追加が簡単になります。このとき、集計行も引き継がれることになり、月ごとや年ごとに変化する数値でもユーザが改めて集計することなく、自動的に計算されるようになります。
また、テーブル化することでセルの書式設定やフィルターなどといった、さまざまな機能や設定が自動的に有効化されるのもメリットといえます。
そのほか、セル範囲を一度テーブル化してしまえば、隣接したセルへの書き込みを行うだけで、テーブルの範囲を自動的に拡大することができるようになります。
Excelの表をテーブル化することによるデメリット
Excelの表をテーブル化することによってデメリットも発生します。
データの行数を減らすときに「Delete」キーでは消せないため、消したい行全てを削除する必要があります。
また、シートを分けて複数のテーブルを作成した場合、複数テーブルを別のExcelファイルへと移動しようとすると「テーブルを含む複数のシートをコピーまたは移動することはできません」というエラーメッセージが表示されてしまいます。
このように、テーブル独自の機能制限があることを覚えておきましょう。
テーブルの解除方法
Excelのテーブルは簡単に解除することができます。
- 1.テーブル内のセルのどれか1つを選択して、「テーブルデザイン」タブにあるツールグループの「範囲の変換」をクリック
- 2.「テーブルを標準の範囲に変換しますか?」というメッセージが表示されるため、「はい」をクリック
以上でテーブルの解除は完了ですが、設定したセルの色など、テーブルの書式が残っています。それも解除したい場合は「テーブルデザイン」タブの「テーブルスタイル」グループの最下部に表示されている「クリア」をクリックします。
まとめ
Excelの表にテーブルを設定することで作業が効率化され、手の込んだ表も簡単に作成できるようになります。計算など、繰り返しの手作業をなくし業務を効率化できますので、Excelのテーブル化は便利な機能といえるでしょう。ぜひ試してみてください。
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