2022年7月15日Excelでチェックボックスを使うには?連動させる方法も解説

Excelでチェックボックスを使うには?連動させる方法も解説

Excelでアンケートやリストなど大量のデータを処理するにあたって、チェックボックスを作成したい、一括でチェックボックスにチェックをつけたいと思うこともあるでしょう。本記事では、Excelでのチェックボックスの作り方や編集・削除の仕方、チェックボックスの連動方法について解説します。

Excelでチェックボックスを作成・編集する方法

Excelでチェックボックスを作成するためには、特殊文字として機能しない装飾として入力するか、「開発」を設定後、セルに設定する方法のいずれかがあります。セルに挿入する方法を使えば、Excel上でもチェックボックスとして機能します。

特殊文字として作成する

印刷物として使うなど、Excel上で機能させる必要がないチェックボックスであれば、特殊文字として入力してしまう方法が最も簡単です。ただし、あくまでも単なる文字として入力しますので、レ点をつけたり消したりする操作はできません。特殊文字として入力するには、以下の手順で行います。

  • 1.メニューの「挿入」タブから、「記号と特殊文字」をクリック
  • 2.フォントのドロップダウン リストから、「Wingdings」を選択
  • 3.文字コードに「254」と入力するとチェックボックスが選択されるため、「挿入」をクリック

この方法で入力したチェックボックスには、既にレ点が入力されています。このチェックボックスに対してレ点のないチェックボックスを入れたい場合は、四角の記号を使うと良いでしょう。

セルにチェックボックスを設定する

レ点を入れる入れないなど、機能するチェックボックスをセルに設定したい場合は、「開発」タブを使います。もし、メニューに「開発」タブがない場合は、「ファイル」をクリックし、「その他」から「オプション」を選択、「リボンのユーザー設定」で「開発」をオンにしましょう。

準備が済んだら、以下の手順でセルにチェックボックスを設定します。

  • 1.メニューの「開発」タブをクリックし、「挿入」にある「チェックボックス」を選択
  • 2.マウスカーソルが「+」に変わるので、挿入したいセルの近くに置く
  • 3.位置を調整し、完成

このとき、チェックボックスの名称が一緒に作成されます(「チェック1 」など)。そのため、名前が不要でチェックボックスだけが欲しい場合は、チェックボックスの範囲上で右クリック後、カーソルを合わせて名前を削除しましょう。また、チェックボックスだけにした後、セルの幅を変えればチェックボックスの幅に合わせたセルを作ることもできます。

次は、作ったチェックボックスを削除する方法を解説します。

Excelでチェックボックスを削除する方法

Excelでチェックボックスを削除するには、特殊文字なら通常の文字のように削除するだけで消すことができ、機能するチェックボックスの場合は、右クリックでアクティブにした後、「Delete」を押下することで消すことができます。

次に、チェックボックスを連動する方法、一括でチェックをつける方法について解説します。

チェックボックスを連動する方法

あるチェックボックスにチェックをつけたとき、同じシートや別のシートのチェックボックスにも連動し自動的にチェックが入るように設定する方法があります。同じシートのチェックボックスを連動させるためには、単にチェックボックスをコピーして貼り付けるだけで、連動するチェックボックスが作成できます。

ただし、別のシートのチェックボックスと連動させるためには、ひと手間が必要です。以下の手順で行いましょう。

  • 1.連動させたいチェックボックスを右クリックし、「コントロールの書式設定」をクリック
  • 2.「コントロール」タブから値を「オン」にし、「リンクするセル」をクリック
  • 3.どこでも構わないので、リンクさせたい先のセルを選択
  • 4.別のシートに移り、チェックボックスを作成し、右クリックで「コントロールの書式設定」を選択
  • 5.「コントロール」タブから値を「オン」にし、「リンクするセル」に手順3. で設定したセルを入力、「OK」をクリック

手順3. で選択したセルには、最初のチェックボックスにレ点が入ると「TRUE」、レ点が消えると「FALSE」が表示されるようになっています。この結果を参照し、別のシートのチェックボックスにも「TRUE」「FALSE」の値に合わせてレ点が表示されたり消えたりするようになるという仕組みです。

マクロを使った少し複雑な方法ですが、一括でチェックをつける方法もあります。

チェックボックスに一括でチェックをつける方法

マクロ機能を使えば、複数のチェックボックスに一括でチェックをつけることもできます。とはいえ、基本の考え方は前述の「別のシートのチェックボックスと連動させる」やり方と同じです。それでは、手順を紹介します。

  • 1.1 つのチェックボックスを右クリックし、「コントロールの書式設定」から「リンクするセル」に空白セルを選択
  • 2.一括チェックしたいすべてのチェックボックスに同じ操作を行う
  • 3.一括チェックに使いたいチェックボックスを右クリックし、「マクロの登録」をクリック
  • 4.任意のマクロ名を入力し、「新規作成」をクリック
  • 5.「Sub 任意のマクロ名()」と「End Sub」の間の列に以下のコードを入力

    <blockquote>
    If Cells(9, 6) = True Then
    Cells(3, 6) = True
    Cells(4, 6) = True
    Cells(5, 6) = True
    Cells(6, 6) = True
    Cells(7, 6) = True
    ElseIf Cells(9, 6) = False Then
    Cells(3, 6) = False
    Cells(4, 6) = False
    Cells(5, 6) = False
    Cells(6, 6) = False
    Cells(7, 6) = False
    End If
    </blockquote>

    Cellsの後に(9, 6)などの数字が入力されていますが、これは(行, 列)を表したものです。

    例えば、「C5」のセルを指定したい場合は(5, 3)となります。つまり、上記のコードの意味は、「一括チェック用のセルにレ点が入るか、消されたら、他のセルもそれぞれ同じ操作をする」という指定です。
     
  • 6.入力が完了したら、「Ctrl」+「S」を押すと、「名前を付けて保存」のダイアログボックスが表示
  • 7.「ファイルの種類」で「Excelマクロ有効ブック」を選択し、「保存」をクリック

ここまで完了したら、Excelファイルに戻り、チェックを入れると一括でチェックが入るようになります。この方法は「TRUE」「FALSE」が表示されるように指定したセルの位置さえ間違えなければ、簡単に設定できます。

まとめ

Excelのチェックボックスを機能させるには、開発をオンにする必要があります。これはチェックボックスを連動するときにも使いますので、チェックボックスを使ったデータを扱う際には常にオンにしておくと良いでしょう。マクロを組んで一括チェックする方法もありますが、セルの位置を登録するだけで簡単に設定できますので、ぜひ使ってみてください。

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