2020年2月27日リモート運用サービス(自社システムのメリットとデメリット)

サービス品質、効率の両立を実現するリモート運用

総人口の減少と高齢化社会の到来は既にさまざまな業界で人手不足問題の原因となっています。今後さらに深刻化する人手不足問題への解決方法として、多くの職種でICTやAIへの投資が活発化し、生産性向上への取り組みが広く進められています。

この様な中で注目されているのが、自社システムのリモート運用サービスです。

自社システム運用に係わるニーズ

ICTの進化に伴い、自社システムが効果を発揮するシーンが広がり、システムなしで回せるオペレーションは皆無と言っても良いほど浸透しています。ICTが真の意味で業務の「基幹」システムとなった今、求められるニーズの質も高くなっています。

システム運用の信頼性

既存のシステムには、金融関連、電気、水道などのインフラ、交通制御システムなどの「絶対に止まってはいけない」と言われるものが多くあります。

一方で一般企業の自社システムは止まって良いかと言うと、そういうわけでもありません。今日、業務システムの停止は売り上げの減少に直結し、許容できるものではなくなっています。

システム自体のトラブルにとどまらず、災害や不慮の事故の際にも稼働できる、もしくは短時間で復旧できるというシステムの信頼性へのニーズはますます高まっているのが現状です。

セキュリティ

ICTの弱点として注目されるのがセキュリティ問題でしょう。機密情報の漏えいや破損は、自社のオペレーションへ直接的な被害をもたらすほか、企業の信頼失墜のダメージは計り知れません。

コスト削減

業務効率の改善を目的としてさまざまな業務システムが広く導入されていますが、サービスの質、量ともに拡大する中、その運用コストもとても大きくなっています。業務効率改善の原動力となるシステム運用そのものも、少ないリソース(ヒト、モノ、カネ)で運用できる高効率化が求められています。

自社システムの運用時の問題点

多くの企業で自社システムが導入されていますが、種々の課題があります。

仕事量の平準化が難しい

システム運用は立ち上げとトラブル発生時に最も多くのリソースを必要とします。業務量の平準化が難しいため、最大の仕事ボリュームに合わせて専任の人員を配置すると高コストにならざるをえません。

24時間管理体制の維持

多くの業務システムは24時間稼働が前提です。24時間運用を行う場合、交代要員を配置するとさらにコスト高要因となります。

企業規模とのバランス

中小企業であってもシステム運用は当たり前になっていますが、少ない人員の中ではシステム運用専任者を配置することは困難です。仮に配置しても高いサービス品質を維持するのは難しいでしょう。

自社システムのリモート運用のメリット

自社システムをリモート運用した場合、次のようなメリットが生じます。

  • ・人事異動などにより、情報システム部門の人数に変更があっても、システム運用要員の確保を気にする必要がなくなる
  • ・夜間作業や24時間対応などの運用業務を自社で行う必要がなくなる
  • ・専任の監視要員を配置する必要がなくなる
  • ・運用に関わる業務をアウトソーシングするため、本来業務に注力できるようになる
  • ・システムの更新に合わせて運用を効率化し、品質向上できるようになる
  • ・障害の発生に気付かず業務に影響が発生するといったことがなくなる
  • ・「障害復旧に向けて一次対処だけ行う」「夜間だけ監視をする」「アラート検知と通報だけ行う」など、必要なサービスだけを選択してアウトソーシングできる

自社システムのリモート運用のデメリット

自社システムをリモート運用した場合、次のようなデメリットも発生する可能性があります。

  • ・社内に運用ノウハウ・スキルが蓄積しない
    自社システムの運用管理を外部のアウトソーシング事業者に任せることになりますと、アウトソーシング事業者に任せきりになり、その企業内にはノウハウが蓄積しません。このことを心配してアウトソーシング事業者に委託していた業務を社内に戻す企業もあります。しかし、事前に外部に委託する業務と社内で担当する業務を決めてから、中~長期的に社内システムの運用を全部外部に委託するなどの計画を持っているのであれば問題はありません。
  • ・情報の機密性に疑問符がある
    自社システムを外部事業者にリモート運用してもらうと、機密保持契約を結ぶとは言え、社内の機密情報を外部に開示する必要が生じます。機情報漏えいによるトラブルを避けるためには、リモート運用を依頼する外部事業者が取り決めている情報取り扱いポリシーを確認する必要があります。

NECフィールディングのリモート運用サービス

企業のシステム運用効率改善の有力な手法としてリモート運用サービスが注目されています。

リモート運用サービスとは

システムの運用を受託して専門家による高効率な運用を実現するサービスです。オペレーションの量とコストが比例する為、専任者を配置するよりもコストパフォーマンスを高められます。小規模のシステムであっても大規模なシステムと同レベルのサービス品質が実現できるのも魅力です。

NECフィールディングのリモート運用サービスの特徴

NECフィールディングが提供するリモート運用サービスは、高い品質を維持したまま低コストで委託できます。

システム運用のベース業務をセットで委託

システムアラートへの初期対応を行う「システム監視」、スケジュールと手順書に定めた「定型オペレーションの遂行」、月次の「運用レポート」による遂行状況の報告が基本サービスです。24時間の監視やシステム障害の早期発見などはこの基本業務委託でカバーできます。

障害発生時の一時対応も委託可能

オプションで障害対応の進捗管理も委託できるため、初期の障害対応まで一貫して素早く対応できます。

専門監視員による24時間対応で高品質サービスを低コストで実現

多数の企業のシステムを集約してオペレーションしているため、専門家による高い品質を維持しつつ低コスト化を実現します。

具体的なサービスはこちら
https://solution.fielding.co.jp/service/solution_search_3/remote/

まとめ

ICTによる業務効率改善、生産性アップは今後も重要性が高まり続ける課題です。このような環境下で企業投資におけるICTの比重がますます高まる中、ICTへの投資効率を高める手法として注目されているのがリモート運用です。

より生産性の高い業務オペレーションを目指すためにも、システムのリモート運用サービス導入をぜひご検討下さい。

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