2019年9月17日
防災におけるIT活用(後編)災害復旧支援サービス
災害による被害を少しでも減らすためには、災害予防計画により災害直後の被害を最小限に抑えるとともに、一刻も早い災害復旧が必要です。
防災対策 後編では、災害復旧に役立つサービスについて紹介します。
災害状況の把握
発生した災害への応急措置や迅速な復旧を行うためには、人的、物理的な被災状況を速く、正確に把握しなければなりません。
ドローンの活用
近年、災害対策への有効性が高く評価されているのがドローンの活用です。その機動力の高さを生かして、次のような目的にドローンの活用が広まっています。
・災害発生中には被害範囲の確認や被災者の捜索
ドローンであれば土砂崩落現場、水害発生地域など、人力では近寄りにくい危険な場所にも自在に接近、調査する事が出来ます。状況によっては、救助物資の運搬や、命綱を届けるなど救助活動にも利用できます。
・災害発生後には、広範な危険区域内の被害状況確認
道路の崩落、水没地域など、広範囲の被害状況確認に適しています。ヘリコプターよりも簡単に多くの機体を投入できますので、迅速な調査が可能です。
・防災対策立案の為、災害発生予測地域の事前調査にも
災害発生前であっても上空からの地形調査、状況調査を随時行い、危険レベル判定のための情報収集が可能です。
NECフィールディングの災害対策用ドローン・画像転送サービスであれば、機体の販売だけでなく、操縦者の要請、保守、点検まで一貫したサービスを提供できるほか、インストラクター・スペシャリスト有資格者による実際の運用代行も可能です。
また、被災時には、ドローンで撮影している映像を災害対策本部など、遠方にある受信用PCにリアルタイムで伝送するシステムを構築するなど、全国にある約400ヵ所のサービス拠点から全国均一なサービスを提供することができます。
災害対策としてのドローン(マルチコプター)活用サポートの詳細はこちら
避難所の拡充
大規模災害の直後や災害復旧を待つ間は、被災者の多くが避難所を利用します。肉体的、精神的な負担を軽減できるよう、避難所の機能拡充が求められています。
備蓄資材とインフラ確保
避難所には飲料水、食糧、寝具、トイレ、パーティションなどの資材と、上下水、電気、通信などのインフラが必要となります。
避難生活に有効な商品はこちら
避難所の照明確保にソーラーLED照明灯
災害直後には各種インフラが停止しているケースも多くあります。エネルギーインフラに依存しないソーラーLED照明であれば、被災時にも照明が確保できます。
夜間の照明確保は、安全のみならず心理的負荷も軽減する効果があります。もちろん、平時に使用することも可能な設備でありますので、避難先に指定されている公共施設用などに最適の設備です。
出力を大きくとれば、オプションでサービスコンセントを取り付ける事も出来ます。携帯電話の充電など、非常時の緊急電源としても利用できます。
ソーラーLED照明灯構築サービスの詳細はこちら
業務システム復旧
自治体や企業などの業務再開には、システムの復旧が必須です。しかしながら重要なデータが破損していては、インフラ再開後も災害前の状態への復旧は難くなります。NECフィールディングのHDDデータ復旧サービスは、さまざまな要因により破損したHDDの復旧実績があります。
HDDデータ復旧サービス
HDDに保存されているデータが水没、落雷、地震による転倒などさまざまな災害によって受けたデータの破損も復旧出来るケースがあります。災害後にシステムの復旧を行う際、HDDが認識しない、電源が入らないなどエラーが発生した際にはご相談下さい。
また、HDDが破損した場合、その原因や症状はさまざまです。故障の状態が判らないまま市販のHDDの復元ソフトなどを使用すると、症状を悪化させ、最悪の場合復旧できなくなる場合があります。HDDの破損が疑われる場合は、自力で何とかしようとせず、信頼できる会社にディスク復旧を依頼することをおすすめします。
HDDデータ復旧サービスの詳細はこちら
まとめ
三回にわたり、組織の防災対策に関して紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。日本は災害の多い国土であり、災害の発生自体は避けられません。BCPの実効性を高めるためにも、具体的な防災や災害復旧の手段を準備しましょう。