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2019年7月9日

 

第5回 医療IoTのソリューションとは。業務を効率化する活用例を紹介

医療 IoTのソリューションとは。業務を効率化する活用例を紹介

医療の領域でもIT化が進んでいますが、実際にはどのような活用例があるのでしょうか。最先端の医療技術や、大量の個人情報を扱う上でなくてはならないものとなっている医療向けITソリューションの導入背景や活用例などについて紹介します。

日本における医療現場の課題

日本の医療現場には、医療費の増加や深刻な医師不足といったさまざまな問題が横たわっています。もちろん、日本政府でもそれらの問題解決に向けた施策を行ってきています。しかし2007年には日本人の高齢化率が21%を超えたことによる患者数のさらなる増加もあいまって、根本的な解消には至っていません。このような事情を背景にして、日本ではITを活用した体制づくりへと乗り出してきています。

参照元:https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000550870.pdf

医療費の増加の問題

厚生労働省が発表している「平成30年度 医療費の動向」によれば、2018年度における日本全体の医療費は42.6兆円。対前年度比で2014度から2018年度の医療費の伸び率を見ると、2016年だけは-0.4%となっていますが、それ以外は0.8%から3.8%の間で伸びが続いています。

医療費が増えるということは、日本人の高齢化が進んでいることによる患者数の増加が考えられます。しかし、病院や医師の数がそれに見合っていないことが考えられます。その結果、治療が必要な患者に対して十分な医療が届けられていない可能性もあります。

深刻な医師不足の問題

医療現場における医師不足は未だ解決できていない問題の一つです。OECD加盟36ヵ国を対象に2015年に調査した「人口1,000人当たり臨床医数」という資料がありますが、日本は2.1人となっています。この数字は、OECD加重平均2.8人を下回っているほか、OECD加盟国の中では下から数えて4番目という不名誉な結果でもあります。

「医療費の増加=患者数の増加」にもかかわらず、医師の人数は少ないというのは、日本の医療現場が抱えている大きな問題だと言えます。

IT化が進む医療分野

皆さんの生活に身近な医療の現場でも、高度かつ安全なサービスを提供するためにITが広く活用されています。なかでも最近はIoTやAIの活用が進み、展示会などで盛んに紹介され、市場が急速に拡大しています。医療現場のIT活用の背景には、深刻な医師不足や医療費の圧迫を改善するために、現場の効率化が求められていると言う事情があります。

医療におけるIT・IoT化のメリット

医療現場をIT化することにより、以下のようなメリットが生じます。

オンライン診察(遠隔診療)

パソコンやタブレット、スマートフォンなどといったITデバイスを使用することで、患者が医療機関に行かなくても遠隔から診療を受けることが可能になります。災害地や遠隔地における診療のほか、重篤な病気や寝たきり状態などになっているという理由から医療機関に赴いての受診ができない患者に対しての日常的な診療にも活用できます。また、感染病が流行する時には院内感染など感染防止の施策としても実施できます。

医療データの活用

医療データをデジタル化することによって、他の医療機関との検査データ共有・活用ができるようになります。それだけでなく、紙をベースに記録するよりも、検査数値の分析やグラフ化などといった作業も簡単になります。

IT機器を用いたモニタリング

スマートウォッチに代表される「身に付けられる端末」であるウェアラブル端末を用いることで、医療機関に行かなくても心拍数や血圧、脈拍、体温などといった各種数値の収集と管理が簡単にできるようになります。また、健康な人に対しても、睡眠の深度や消費カロリーの計測などといった機能を活用することで、健康管理に役立てることもできます。

主な活用方法

実際に医療現場で活用されるITについて具体的な例を紹介します。

ウェアラブル端末の活用

先進的なウェアラブルデバイスとして、伸縮する回路と微小なICチップで構成され肌に直接貼れるシール型電子タトゥーや、コンタクトレンズに微小回路を組み込んで血糖値の測定が行える微小なデバイスなどが研究されています。

病気治療にアプリを処方

病院で診察を受け、処方されるのが薬ではなくアプリ?と言う時代が来るかもしれません。キュア・アップが現在開発しているのは、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の「治療アプリ」です。生活習慣の乱れや内臓肥満、ストレスなどを原因とするNASHに対して、生活改善プログラムに加え精神的な不安やストレスを緩和する認知行動療法も併用して治療効果を狙ったもので、現在臨床試験が進められています。同社はニコチン依存症治療アプリも開発済みで、こちらは2019年中にも治験が完了見込みとなっています。

ビッグデータの活用

過去の膨大な治療実績をもとに新たな治療法の確立や創薬を行ってきた医療界は、そもそもビッグデータとの親和性の高い分野と言えます。最新の診断機器のデータやAIの活用によって、診断精度の向上や自動診断システムの開発なども期待されています。

保守管理の体制も同時に必要

需要が高まる医療業界のIT化ですが、新システムの導入だけではなくその後の運用体制も整えることが必要です。
NECフィールディングでは医療IoTのシステムを円滑に運用させるために、それらを支える保守管理体制の整備を重要視し、支援サービスを提供しています。

参照元 :https://solution.fielding.co.jp/medical/

医療事業者向け支援

近年の医療現場では多くの先進機器が活用されていますが、常に稼働状態を保つためには専門家による保守が欠かせません。NECフィールディングの医療事業者向け支援では、修理拠点を全国に置き、コンタクトセンターによる電話での受付、現地での修理、点検を行うオンサイト対応などを活用し、状況に応じて最適なサービスを提供しています。

NECフィールディングが提供する医療事業者向け支援サービスはこちら
https://solution.fielding.co.jp/medical/for_medical_businesses/

病院向け支援

病院の運営を行うには、慢性的な人手不足の解消のための医療現場の最適化・効率化と、院内環境の安全・安心の確立が欠かせません。

NECフィールディングの医療向けソリューションでは、病院全体のネットワークインフラの整備、クラウド化や遠隔地サーバの利用、PCの仮想化によるシステム管理負荷低減などを提案しています。
同様にセキュリティを高めたシステムを構築すると共に、セキュリティ管理組織の整備や人材育成の支援も行います。

NECフィールディングが提供する病院向け支援サービスはこちら
https://solution.fielding.co.jp/medical/for_hospitals/


これらの医療向けソリューションは、年々新たなサービスが発表されており、NECフィールディングも国際モダンホスピタルショウ2019に出展予定です。

NECフィールディングの出展内容はこちら
https://solution.fielding.co.jp/es_notice/top/international-modern-hospital-show/

まとめ

多くの診察データや個人情報を扱い医療現場はITとの親和性が高く、作業効率向上の効果が得られやすい傾向にあります。NECフィールディングは基幹となるシステムの構築や先端医療機器の保守など幅広いソリューションを提供できるのが強みです。現場改善への課題を感じられた際には、ぜひIT化を検討してみてください。

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