2022年3月30日宇城総合病院様 サーバ仮想化事例
DATA
社会医療法人 黎明会 宇城総合病院
創業:1984年
URL:http://www.reimeikai.jp/
「私たちは医療をとおして地域に貢献します」を理念に掲げ、地域医療支援病院をはじめ、救急告示医療機関や災害拠点病院の役割を担い急性期・回復期を中心とした医療を提供している。また「第二種感染症指定医療機関」の指定に加え、現在では「新型コロナ診療・検査医療機関」「新型コロナウイルスワクチン連携型接種施設」の指定を受け、宇城地域の感染症対策と診療に努めている。病床数は一般病床200床、感染症病床4床。医療スタッフは、医師や看護師、検査技術者、理学療法士、非常勤スタッフなどを含め383人(21年3月末)。
熊本県宇城市で地域医療の中核を担う宇城総合病院様は、複雑で運用の負荷も高かったサーバシステムの仮想化基盤への移行を計画。
NECフィールディングがNutanix※を活用したサーバ仮想化を提案。このほど導入を完了した。
※ニュータニックス・ジャパン合同会社が提供する仮想化基盤の一種であるハイパー・コンバージド・インフラストラクチャ(HCI)製品
30台以上のサーバが稼働 運用・管理の負荷が課題に
――2021年8月にNutanixによる仮想サーバに移行しました。
それ以前のシステム環境はどのようなものでしたか。
木下 宇城総合病院では電子カルテを中心に各部門でシステムを導入し、医療業務のIT化を進めてきました。しかし各部門がそれぞれベンダーと契約するというのが一般的でした。業務の数だけサーバがあり、更新直前には30台以上のサーバが稼働していました。 新しいシステムが入れば、その都度サーバが増えるわけです。トラブルがあれば、故障の切り分けやベンダーへの修理手配をしなければなりませんでした。病院は24時間365日稼働していますので、トラブルが起きないでほしい、と願っていました。ベンダーによって、トラブル発生時の修理対応に差があり苦労しました。 |
社会医療法人 黎明会 |
――NECフィールディングとの付き合いはいつ始まったのでしょうか。
木下 2012年の電子カルテ導入時から、NEC製サーバの保守をNECフィールディングが担当していました。2020年に電子カルテを更新した時がサーバ更新の機会でしたが、コスト面から更新できずにいました。そのことをNECフィールディングの担当者が訪問した際に相談したところ、Nutanixをご提案いただきました。
困っていたことは、病院のIT化が進むにつれてサーバの数が増え、その運用の負荷が高まっていたことです。サーバルームにはラック2本に20台以上のサーバがあり、それ以外にもタワー型のサーバもあります。すべてを合わせると30台以上のサーバがあり、サーバ本体も古くなっているため、故障が起きることを心配していました。
サーバの仮想化を検討しNutanixの導入を決定
――NECフィールディングのNutanix提案をどう思いましたか。
木下 仮想化ソリューションのことは知っていましたが、Nutanixに関する知識はありませんでした。ただ、NECフィールディングはすでに複数の病院でNutanixの導入実績がありましたし、他の熊本県の災害拠点病院がNutanixを導入していると聞き、興味が湧きました。
一般的な仮想化プラットフォームの場合、新たにサーバを追加すると再構築する必要がありますが、Nutanixはコンソール上で「追加」をクリックすれば簡単にサーバを追加できると聞き、それは運用も容易そうでいいなと感じました。また、再起動にかかる時間が短縮できると聞いたのも利点に感じました。病院のシステムは長時間止められないので、これらの機能面での長所に加えて運用が容易になることに期待しました。
NECフィールディング以外の会社にも仮想化プラットフォームの提案を依頼していましたが、Nutanixの機能面や保守面のアドバンテージもあってNECフィールディングに発注しました。それまでサーバ保守では何か起きればすぐに対応してもらえて信頼感があったこと、担当者が足繁く通ってくれて困り事などを相談しやすかったということもありました。
運用負荷が軽減 サーバの追加も容易に
――Nutanix導入後の運用状況はいかがでしょうか。
木下 トラブルは起きていません。移行段階では不安もありましたが、問題なくスムーズにNutanix環境に移行でき、Nutanixサーバ3台に集約できました。運用についても満足しています。一度、設備点検で全館停電しなければならない時がありました。以前の経験からサーバの復帰には2時間程度かかることを想定し、診療部門や検査部門などの各部門の担当者に通知していたのですが、実際には30分程度で復帰できました。これをみても運用負荷がかなり軽減されたと思います。
Nutanixを導入したことで、今後のサーバ追加が容易になること、またソフトウェアの更新の際にもシステムを停止する必要がないので、病院業務への影響を最小限に抑えることができます。
――今回の仮想化プラットフォーム構築でNECフィールディングに対する評価は高まりましたか。
木下 こちらの要望に応えてもらいましたし、タイミングよくNutanixの提案もしてくれました。宇城総合病院のNutanix導入はとてもうまくいったので、他の病院の参考にしてもらえるのではないでしょうか。NECフィールディングがニュータニックス・ジャパン合同会社の認定パートナーとなっているので保守についても不安はありません。当院は、今後ネットワークの更新も検討しており、利便性が高く運用負荷が少ないネットワークを導入していきたいと考えています。そのようなことについても、NECフィールディングに情報を提供してもらえたらと思っています。
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多田 悠亮
NECフィールディング
西日本営業本部九州営業部
営業第一課
主任
宇城総合病院様での構築実績をもとに、九州圏内の病院様にNutanixのご紹介を進めていきます。宇城総合病院様においては、現在ネットワーク更新を検討されているので、その案件についてもしっかりご支援していきます。
久野 真輝
NECフィールディング
熊本支店
サービス課
主任
熊本支店では、宇城総合病院様を重点顧客として対応しています。定期的に訪問し、お客様とのリレーションを深め、スピーディに対応してきたことでNutanix移行案件につながったと感じています。今後もNutanixの安定稼働と病院業務の効率化の支援を行っていきたいと思っています。
梶本 佳史
NECフィールディング
パブリックソリューション事業部
医療ソリューション部
主任
医療案件の営業支援を担当しているため、全国からさまざまな医療現場での課題が集まってきます。その課題を解決するソリューションを企画し、営業と共に積極的にご提案させていただきます。
西日本営業本部
九州営業部
河田 英史
NECフィールディング
西日本営業本部
九州営業部長
九州営業部のメンバーは総勢14名であり、エリアとしては九州全域(沖縄除く)を福岡・博多からカバーしています。公共、文教から民需、医療に至る全業種をマーケットとしており、九州全域の広域をカバーするため、定期的に支社と情報交換を行いながらパーク拡大を目指し活動しています。今回の宇城総合病院様の仮想化基盤導入プロジェクトではNutanixを採用いただき、お客さまの課題であった物理サーバの集約、運用の効率化と今後の拡張性も見据えサーバ仮想化を実現しました。Nutanixは他の医療機関において数多く採用いただいております。今後もNEC製品にこだわらず、お客さまの課題解決に向け営業活動に注力していきます。
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※この記事は、当社発行の広報誌ふぃーるでぃんぐ151号に掲載したものです。
※記載されている役職等の情報につきましては、2022年3月30日時点のものです。
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