2020年7月16日Trim株式会社様 マルチメンテナンス導入事例
DATA
Trim株式会社
設立:2015年11月
資本金:1億5600万円
代表:長谷川 裕介氏
社員数:15人
URL:https://www.trim-inc.com
「All for mom. For all mom.」を掲げ、子育てに優しい社会の実現を目指す子育て関連のITベンチャー。スマートフォンの地図上に授乳室などママ向けの情報を示す「Baby map」の提供や、授乳やオムツ交換に使用できる省スペース型ベビーケアルーム「mamaro」を開発し全国のショッピングセンターや公共施設などへの展開を進めている。
NECフィールディングへ保守業務を委託
男性の育休取得や働くママのための時短勤務など、「子育て支援」の施策が広がっています。
そんな中、Trim様は畳1枚のスペースに設置できるベビーケアルーム「mamaro」を全国に展開し、その保守をNECフィールディングにアウトソーシングしました。
「mamaro」を全国展開、設置は120カ所以上
――少子高齢化が進む中、子育て支援など制度面ではいまだ不十分ながら企業も施策を拡充しています。ただ、授乳施設やオムツ交換台がどこにあるかなど、日々の育児の中で必要な情報もありますね。
高橋 TrimはAll for mom. For all mom.すべてのお母さんに感謝し、すべての子供たちへ希望を託して。」をミッションに掲げる、ママをサポートすることを主眼としたベンチャー企業です。 鈴木 「mamaro」は、授乳室のない施設や、ママが多く訪れるので授乳室が足りない、広い施設内に複数の授乳室を設置したいなどの声に応えられるよう開発しました。 |
Trim株式会社 |
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省スペースで簡単に設置できるベビーケアルーム「mamaro」 |
設置件数の増加で保守体制の整備が急務に
――全国から引き合いが増えているそうですね。
Trim株式会社 |
高橋 17年7月に最初の1台を設置後、2年間で設置実績は120台を超えました。1カ所で複数台設置するケースや、店舗改装に合わせて仮設で設置したい、イベントでの短期設置なども増えています。すでにバックオーダーも多くあり、これからも増えていくことは確実です。そこで、保守体制をどうしようか、という問題が現実的になってきました。 前田 「mamaro」で不具合が発生すると、社員が出向いて修理や部品交換をしていました。秋田自動車道の錦秋湖サービスエリア(岩手県西和賀町)まで車を運転して行ったこともあります。 鈴木 最近はイベント会場で仮設で使いたいという要望も増えてきて、修理や部品交換に社員が対応できなくなることが心配されていました。 |
全国規模で対応でき、高いITスキルも必要
――「mamaro」はボックス型のベビーケアルームですが、IT面での保守も重要になります。
高橋 社員総出での保守はできないので、アウトソーシングは常に念頭にありました。しかしどこに保守を委託すべきか分かりませんでした。他の企業から提案もありましたが、エリアが限られていたり、搭載している各種デバイスの保守ができなかったりと、満足がいくものではありませんでした。そんな時にNECフィールディングの情報を知り、お願いできないかと相談したのが始まりです。 鈴木 扉の動きが悪いとか、壁に傷がついたという程度の補修なら地域の工務店に依頼することもできます。しかし「mamaro」にはサイネージの他にもセンサーやスティックPC、ネットワーク機器も搭載しています。サイネージが故障すると商業施設のプロモーションにも影響するので、IT部分の信頼性や安定性は重要です。ITに不具合が出た時に迅速に駆け付けてもらえる保守ベンダーを求めていました。 前田 NECフィールディングなら、サーバやPCをはじめとして様々なIT機器の保守に精通していますし、全国約400カ所のサービス拠点があるので、「mamaro」の全国展開でも安心できると思いました。 |
Trim株式会社 |
――実際にIT保守を委託する上で心配はありましたか?
鈴木 最初に、「mamaro」を置いてある倉庫にNECフィールディングのエンジニアに来てもらって、すべてを講習で伝えようと考えていました。しかし途中で、「後は我々にやらせてみてください」となり、作業してもらいました。経験やノウハウが十分にあるからでしょうか、こちらが説明しなくてもすぐに理解されたので驚きました。
前田 「ここはこうした方がいい」など、機器の構成や配線などについて、保守のしやすさの点からの改善ポイントなど、我々が気づかなかった部分での提案をもらうことができました。それらの改善点は改良型の「mamaro」に反映しています。
高橋 設置場所のオーナー、例えば商業施設の運営企業や自治体の担当者などに「保守はNECフィールディングに委託しています」と話すと、それだけで安心されるようです。Trimというベンチャー企業は初めてでも、NECグループは有名ですし、実際にNEC製品を使っているオーナーも少なくないので、NECブランドに対する信頼の高さを感じます。
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横幅180cm×奥行き90cm×高さ200cm
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Trimの社内に掲げられた、事業に邁進するベンチャー企業ならでは熱い想い「Just Try It」 |
アジア展開も視野に、さらに連携を深めたい
――「mamaro」は競合がなく、事業拡大が進みそうです。
鈴木 「mamaro」は当初開発した第1世代から第2世代に移行し、さらに第3世代に進化しています。設備を充実させて、より高機能化しています。ITの進化は早いですから、旧世代型のグレードアップも順次進めていきます。それに伴い、NECフィールディングに保守を委託する「mamaro」の台数も増えていきます。設置場所のオーナーに安心してもらえるという点でも、NECフィールディングに委託する保守の範囲を拡大したいと考えています。
高橋 現状「mamaro」の事業は、基本的には月額レンタル料から成り立っています。将来は、広告やプロモーションのコンテンツを開発して、設置場所のオーナーと売上をシェアする、というようなビジネスモデルも考えています。そのためにITの機能強化も必要になってくるでしょう。ITの専門家からのアドバイスにも期待しています。
前田 将来構想という点では、中国やアジアに「mamaro」を展開していくことも検討課題です。その場合、NECフィールディングの中国拠点を活用できないかな、とも思いますし、国内外での連携を深めていきたいですね。
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中口 栞
NECフィールディング株式会社
マルチメンテナンス事業部
特定業種サービス営業部
trim様は若い方が多く、とても話しやすい雰囲気を作ってくださいます。率直なご意見もうかがえますので、こちらからも積極的に提案できる良い関係を作っていきたいと思います。
「mamaro」はとても有意義なビジネス。当社のお客様である自治体や病院にもぜひ紹介していきたいですね。
マルチメンテナンス事業部
特定業種サービス営業部
新たな商材や新規顧客に対してメンテナンスサービスを提案する。常に新しい商材や顧客と向き合い、NECフィールディングの保守サービスを売り込んでいる。それとともに、各拠点に照会をかけて潜在顧客の発掘も進めていきたいという意欲もある。組織のメンバーは若手中心で、抜群の機動力がウリのひとつ。
所 正和
マルチメンテナンス事業部
特定業種サービス営業部 部長
非IT製品を取扱う製造業・流通業を中心に、メンテナンスサービスの直販営業部隊。関東中心に全国5カ所(兼務含)、20名の体制。市場・テーマである、広域展開製品を扱う大手企業(コンビニ・ナショナルチェーン・工場に製品を納めている企業等)をターゲットにし、大手キーアカウントの獲得に向け活動をしています。若手の考え・ベテランの経験を生かし風通しの良い組織運営を心掛け、事業拡大を目指して参ります。
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※この記事は、当社発行の広報誌ふぃーるでぃんぐ144号に掲載したものです。
※記載されている役職等の情報につきましては、2020年3月6日時点のものです。
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