2018年10月12日ファイブワン様 NEC歩行姿勢測定システム導入事例
DATA
株式会社ファイブワン
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設立:2003年(平成15年)
代表取締役:岡﨑 宏一 氏
URL:http://www.five-one.net/
社員数:250人(パート含む)
広島県福山市で介護事業を営む。デイサービスのほか「ガーデンハイツ優(ゆう)」「ガーデンハイツ悠(はるか)」「ガーデンハイツ秀(しゅう)」「ガーデンハイツ旭(あさひ)」のサービス付き高齢者向け住宅4棟、「ガーデンハイツ彩(いろどり)」と「野上アパート」の高齢者対応賃貸住宅2棟も運営する。各住宅の稼働率は常に95%以上。
書類作成作業の負担を軽減
日本の人口に占める65歳以上の高齢者の割合は27%を突破。
超高齢社会を迎える中で、福祉事業の拡充、働き手の確保が求められています。
広島県福山市で福祉事業を営む株式会社ファイブワン様は「NEC歩行姿勢測定システム」を導入し、介護に携わるスタッフの負担軽減に取り組んでいます。
3Dセンサーに向かって歩くだけ
計測結果をデータで表示
――「NEC歩行姿勢測定システム」を導入したきっかけは何ですか。
株式会社ファイブワン |
岡﨑 ファイブワンでは、これまでも高齢者の入浴を移乗するロボットなどを購入してきました。介護スタッフの負担を軽減し、サービスを受けられる高齢者の安全も考慮した結果です。しかし、介護スタッフの評判はあまり良くない。実際に使うまでに時間がかかったり、操作に意外に人手がかかり、業務負担の著しい改善の効果が図れないというのがその理由です。 髙橋 高齢者の歩行状態を把握するには、介護スタッフがストップウオッチ片手に目視して、特徴をメモしたり線図に書いたりして記録していました。その作業には、短くても10分程度の時間がかかります。しかし「NEC歩行姿勢測定システム」では、3Dセンサーに向かって6m歩いてもらうだけで済みます。しかも「歩く速さ」から「揺れ」「左右差」「身体の軸」「腕振り」「足の運び」などの項目が、1回歩いてもらうだけでデータやアニメーションで表示されるので、時間短縮になります。 |
株式会社ファイブワン |
藤本 歩行状態の所見を高齢者に口頭で説明してもなかなか理解されないもどかしさがありました。一方、測定システムを使うと、データを見せるだけで理解してもらえます。しかも簡単に測定できて結果がすぐにわかるので、「もう1回歩いてみようか」という方もいて、ご自身の歩行状態についての関心も高まっているようです。 岡﨑 基本的な機能は展示会場で見ていたので、帰ってから職員に説明して「使えそう」という感触を得ることができました。関心を持っても、使ってもらえなければ投資が無駄になります。また、パソコンとソフトウェア、3Dセンサーという簡単な構成なので、ロボットに比べてはるかに低価格で済む、という点でも導入しやすかったですね。 |
介護保険給付費の加算申請用
書類作成の手間を軽減
――介護スタッフの負担軽減という点では効果があったのでしょうか。
岡﨑 実はもうひとつ期待していることがあります。それは、介護保険給付費の加算申請に必要な書類作成の手間を減らせるのではないか、ということです。展示会場で見た時に、それがまず頭に浮かんだくらいです。 髙橋 NEC歩行姿勢測定システムを導入してから1カ月なので、まだ加算申請用書類作成には活用していませんが、書類作成作業は3カ月に一度の割合で発生します。NEC歩行姿勢測定システムでデータが簡単に取れるので、書類作成が楽になると期待しています。 岡﨑 加算申請に必要な評価項目は厚生労働省がガイドラインを示し、各事業所が申請書類を作成しています。NEC歩行姿勢測定システムのデータを使った書類は加算申請用書類として認められると確認しているので、まず18年1月にデモ機を導入して使い方を介護スタッフに体験してもらい、その後ですぐに実機を発注しました。 |
株式会社ファイブワン |