2018年6月6日第7回 箱根パークス吉野様 生ごみ処理機導入事例
DATA
箱根パークス吉野
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創業:1951年(昭和26年)
社長:西島 庸吉 氏
URL:http://www.pax-yoshino.com/
箱根湯本駅から徒歩約12分。滝通り温泉郷にある。1951年に「吉野旅館」として創業。1978年に大改装を行い、4年前にもリニューアルを実施。客室数は76室で、純日本風の和室から、和洋室、半露天風呂付など宿泊客の好みに合わせた部屋を用意している。「うっとり、ゆったり、しっかり」と三つの思いをコンセプトに、「家族3世代が宿泊してゆっくりできる」おもてなしを心がけている。
処分コスト削減と衛生面の改善に効果
箱根湯本温泉の箱根パークス吉野様は、ごみ処理費用の削減と衛生的な環境作りを目指して、NECフィールディングが販売する生ごみ処理機「シンクピア」を導入されました。
清潔で快適な環境を提供し、食事にも安全・安心の配慮を欠かさない、「おもてなし」の姿勢がバックヤードでも貫かれています。
生ごみ処理の有料化で費用増を懸念
―― 生ごみ処理機「シンクピア」を導入された理由についてお聞かせください。
箱根パークス吉野 |
大矢 これまで箱根町では、事業系ごみ処理については、指定のごみ袋を使えば処理費用はゼロでした。しかし2016年に事業系ごみの有料化が議決され、2017年4月から1キロあたり10円の処理費用がかかることになりました。当旅館の場合、事業系ごみの収集事業者に支払う運搬料のほかに、ひと月で約10万円、年間で120万円から150万円程度の費用が新たに発生します。そこで、ごみを減量しなければならないと考えました。 |
箱根町のごみ処理補助金交付の第1号に
――デモ機を試した印象は?
大矢 バイオ菌で完全に分解し、出るのは炭酸ガスと水だけなので、ニーズに合っていると思いました。しかも、想像以上に処理時間が短い。例えば朝食のフルーツの残りを「シンクピア」に入れると、昼食で出た生ごみを入れるころにはすべて分解が終わっています。これには驚きましたし、従業員からの評価も高かったですね。機能には満足したのですが、導入費用の償却に時間がかかりそうで、もう少し検討してみることにしました。そんななか、箱根町の事業系ごみ有料化が本決まりとなり、さらにごみ処理対策を実施した事業者に補助金が出ることになって、さっそく申請して導入することができました。
それが決まったのが昨年の6月で、7月に2日間の休館日を設けて排水設備などの工事を進めました。実機の稼働は8月の後半からです。
――実際に使ってみて、機能は予想通りでしたか?
大矢 「シンクピア」はバイオ菌が分解するので臭気が少ないということで、室内設置も可能なタイプを厨房に設置しました。当初は順調でしたが、ある時期から臭気が気になるようになり、津田さんに調整を依頼しました。ごみの種類や温度が影響するのか、臭気を少なくするには微妙な調整が必要なようです。季節や食べ残しの種類によっても分解の条件が変わるのかもしれません。長期間使用すれば、そういう部分のノウハウも得られると思います。 |
厨房内に設置された「シンクピア」。バイオ菌で生ゴミを完全に分解し、炭酸ガスと水だけを排出する |