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2019年2月19日第9回 医療ソリューション

全国約400拠点を活用した医療機器保守サポート事業を拡大

医療技術の進歩が目覚ましい。さまざまな検査機器や治療機器が医療の現場に投入されている。
また、医療機器のIT化も進んでおり、メンテナンス担当のスタッフにはITの知識も必要だ。
そんな中、全国約400拠点でサポートを提供するNECフィールディングの保守ネットワークの活用は医療機器の保守にも有効だ。
NECフィールディングでは、そうしたニーズに対応して医療機器保守ビジネスを拡大している。

医療機器サポート対応拠点を全都道府県に設置予定

 現在、多くの機器、装置が病院などの医療現場に導入されており、それらのメーカーにとって課題となっているのが保守サポートだ。北海道から沖縄まで全国規模での販売のためには、それに応じた保守体制が必要になる。しかし大手医療機器メーカーではサポートを担当する技術者不足や保守部門の維持コストの上昇という悩みがある。その点、NECフィールディングは全国に約400カ所のサービス拠点網があり、IT機器の保守で培った技術力が高い。
 NECフィールディングの顧客は、PCサーバやネットワーク機器といったIT機器だけではなく、事業の内容に応じてさまざまな機器を利用している。その現場で、エンジニアが「この機器の面倒を見てもらえるか」と問われることも多く、普段からお客さまを訪問しているエンジニアがさまざまな機器に一括で対応できれば、お客さまのメリットは大きい。対応できる機器はすべて対応したいという考えから、非IT機器の運用保守の提案に取り組んできた。


医療・介護領域のトータルサポート事業

 そして2016年4月、非IT機器の保守事業を専門に開拓するマルチメンテナンス営業本部(2018年4月、マルチメンテナンス事業部に名称変更)が発足し、2017年4月には医療機器の保守受託を専門に手掛ける医療機器サービス営業部が発足した。

IT機器のノウハウを生かし医療機器の保守ソリューションを提供

IT仕事人 中村

 マルチメンテナンス事業部医療機器営業サービス部の中村太亮は、「医療機器サービス営業部では、東京に8人、大阪に4人の12人で全国をカバーしています」と話す。現状で10社超の医療機器メーカーの保守サービスを受託しており、委託企業の増大を見込んで「数年以内には全都道府県に最低1拠点の体制にしていく予定」という。
 ところで、医療機器認定を受けた機器の保守を行う場合、医療機器修理責任技術者を事業所ごとに配置し、関係機関に届けを出さなければならない。これは、日本における「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」略して薬機法により定められている。「特にオンサイト保守に関する提案では、当社の強みである全国約400拠点からの保守対応も、医療機器については業認可の観点から、そのままでは生かせません。この業認可が取れているかどうかで、お客さまのお役に立てるかどうかが決まります。そこで、これまでに全国11カ所に責任技術者を配置、将来は全都道府県で対応できるように順次エリアを拡大中です」(中村)

6つのメニューで医療機器の保守に対応

 NECフィールディングが提供する医療機器メーカー向けのソリューションメニューは、「運用監視」「コンタクトセンター」「オンサイト保守」「ロジスティクス」「リペアサービス」「キッティング」の6つで構成する。
 「運用監視」はIT機器で培ったリモート運用監視や死活監視・JOB監視などを行うサービス。「インターネットで医療機器を監視することで故障対応の迅速化や予防保守といった対応が可能です」(中村)。「コンタクトセンター」は、医療機器の使用方法や日々の軽微なトラブルの問い合わせに対応するヘルプデスク機能だ。また、医療現場で修理等の対応が可能な場合、電話で解説・指示を出しながらサポートする。電子カルテなど医療向けシステムで培ったノウハウや、医療分野で日常的に使用されている専門用語にも対応できる能力を備えている。

医療現場のニーズに対応した専用サービスの提供も検討

 「オンサイト保守」は、全国11拠点にある医療機器対応保守チームが行う。前述の通り、今後拠点数の拡大を進める計画で、保守を担当するスタッフは、常に医療機器メーカーでの実機研修などを通じて最新技術の習得や幅広い医療機器への対応を準備している。「ロジスティクス」では、これまでIT機器保守で培ったノウハウをフルに生かす。IT機器の保守ではビジネスを途絶えさせないために迅速な対応を求められることが多い。医療現場では、機器の故障は病院の医療の品質にも関わってくる。NECフィールディングでは、補修部品の供給について前日午後4時までに受け付ければ翌日朝8時半には届ける体制を構築。また、医療機器メーカーが利用している倉庫からの直接配送や予備機の先出し対応、部品需要予測サービスなどを提供する。
 「キッティング」は、医療現場でのセットアップやソフトウェアのインストールを行う。セットアップに必要な技術の習得に加えて、NECフィールディング社内での製品事前検査、メーカーが実施する検査後の事前チェック、さらにメーカーからの検査受託にも対応している。
 「リペアサービス」は、トラブルを起こした機器の回収と修理に関して、保管管理や配送手配などを実施するサービス。いずれもIT機器の保守で提供しているサービスと同様のメニューだが、「医療機器や医療現場のニーズに対応して専用のサービスを提供したり、モディファイしたりして提供しています。カスタマイズした要求にも可能な限り対応していきたいと考えています」(中村)


医療ソリューションの事業領域イメージ

サイバーダイン社と提携し「HAL(R)下肢タイプ」の保守受託を開始

 NECフィールディングは、このほど、サイバーダイン株式会社(本社・茨城県つくば市)と提携。同社が開発・製造・販売する世界初のサイボーグ型ロボット「HAL(R)」のうち、作業支援や介護支援向けに開発された「HAL(R)腰タイプ」の販売・レンタル事業を2018年8月に、また、医療用や自立支援用などの「HAL(R)下肢タイプ」の保守受託事業を2018年11月にそれぞれ開始した。

 「HAL(R)」は脳から筋肉に伝えられる信号を検出し、身体機能を改善・補助・拡張・再生するロボット。「HAL(R)」には腰タイプ、下肢タイプのほか、単関節タイプなどがある。「HAL(R)下肢タイプ」は、医療機器として承認されている医療用のほか、歩行に障害がある人が装着して運動を繰り返すことにより、歩行機能の維持・向上につなげる自立支援用などがあり、医療・福祉分野での活用が期待されている。その保守をNECフィールディングが担当することになった。
 「HAL(R)下肢タイプ」の保守受託事業を担当するマルチメンテナンス事業部首都圏サービスデリバリ部の富田梨紗子は、「最先端のロボットを担当することになるとは思ってもいませんでした。でもすごく興味のある分野でわくわくしています」と、新しい分野に取り組むことに意欲的だ。
 また、今回保守受託をした「HAL(R)下肢タイプ」だけでなく、「すべての機種の保守サポートを当社が担っていきたいですね。サイバーダイン社とのより深い協力関係を構築して、医療分野のビジネス拡大を目指していきたいと思います」と話す。

IT仕事人 富田

IT仕事人ファイル

中村 太亮(なかむら たいすけ)氏

マルチメンテナンス事業部
医療機器サービス営業部

入社6年目で営業一筋。中部支社での営業を経てマルチメンテナンス事業部の発足と同時に部員に加わり、医療機器サービス営業の担当に。医療分野のビジネスはNECフィールディングにとって拡大を狙う領域。新たなお客さま開拓に意欲を燃やす。「お客さまの困り事を丸ごと解決したい。なんでもお声掛けいただいて、相談してもらえる存在になりたい」という。社内の評判も「相談しやすいタイプ」とピッタリ。

中村 太亮
IT仕事人ファイル

富田 梨紗子(とみた りさこ)氏

マルチメンテナンス事業部
首都圏サービスデリバリ部

入社2年目でロボットという最先端分野は初めての経験。それだけに「勉強することも多いけど、その分やりがいを感じる」と前向きだ。サイバーダイン社を担当するようになって約半年。つくば市の本社に通い詰め、技術者から何度も説明を受けて「HAL(R)下肢タイプ」にも習熟した。先日、NECフィールディングが販売を開始した「HAL(R)腰タイプ」のデモ機を実際に装着してみて、その性能をイチオシしている。

富田 梨紗子
  • ※この記事は、当社発行の広報誌ふぃーるでぃんぐ141号に掲載したものです。
    ※記載されている役職等の情報につきましては、2018年12月6日時点のものです。
    ※記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。

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