2018年10月17日ITサービスマネジメントセンター
運用サービスを自社運用のお客さまにも提供
情報システムの運用の在り方に変化が訪れている。これまではお客さまがITの維持にあたってきたが、情報システムの複雑化、維持管理コストの上昇、最新技術への対応遅れなど運用に対する負荷が高まっている。
NECグループは、グループのデータセンターの運用サービスをNECフィールディングに集約。
低コストで信頼性の高い運用サービスをお客さまに提供する体制を整備し、NECフィールディングのお客さまにも提供可能となった。
「ITサービスマネジメントセンター」とは?
ITサービスマネジメントセンター(以下、ITSMセンター)は、NECグループのデータセンターでお預かりしているお客さまシステムを監視・運用するために2005年に設立されたセンターである。24時間365日、高い専門性を持った運用要員が監視・運用を行っており、1万7000ノードにも及ぶ規模の監視・運用の実績を持っている。ITサービス手法のベストプラクティスを集めたITIL(インフォメーション・テクノロジー・インフラストラクチャー・ライブラリー)をベースとし、長年の運用実績により成熟させた標準プロセスを用いることで、「安く(低価格な導入・運用費用)」「早く(短期間での導入)」提供することが可能となっている。特徴として、スケールメリットを生かし、作業とマネジメントを分業する運用体制により、作業品質の向上を図っている。NECフィールディングが提供するオンサイトのお客さまにも、ITSMセンターをご活用いただくことで、個別に体制を構築することなくスケールメリットを享受できるサービス提供を目指している。
背景をOSサービス事業部ITSM統括部の岡田正樹エキスパートは、「お客さまごとに固有の運用プロセスがあったので、専任の担当者が必要だったり、運用でコストが想定以上に膨らんだりするケースがありました」とし、一元的なルールの下で運用できないことに「お客さまが求めている運用コストの削減につながらないのではないかと感じていました」と話す。 |
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ITILベースで運用手順を標準化
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ITSMセンターでは、運用手法や管理手法、品質測定手法を標準化している。ITILを生かした標準プロセスを構築し、運用に活用。「ITILをもとに標準化することで、個別対応よりも低コストで高品質かつ均一なサービスをお客さまに提供できます」(岡田エキスパート)。現在、ITSMセンターを利用している企業・団体は約500、対象となるシステムは約800システムにのぼる。 |
ITサービスマネジメントセンターの体制イメージ