2017年1月18日セキュリティインシデントサポートサービス
導入しやすいサービス価格に設定
「セキュリティインシデントサポートサービス」の価格は、発生ごとにスポットで対応する場合は40万円(税別、対応時間20時間、フォレンジック調査なし)で、端末1台当たり月額500円(税別、最低契約台数10台、年間契約)の契約サービス、ハードウェア保守契約をパッケージにしたPCセキュリティインシデントサポートパック(3年パックの場合1台当たり税別1万4400円+PCハードウェアサポートパック料金)契約の3タイプで提供する。この価格について木下マネージャーは、「自信を持って導入しやすいサービス価格設定にしました」とアピールする。
「他社のセキュリティサービスを利用しているお客さまでも、スポットでこのサービスを利用することができます。そうした需要は確実にあるとみています」と、間口を広げてセキュリティ対策の徹底を推進していく考え。
「調査では、マルウェア感染に至る原因となった感染経路、他のパソコンに同様の被害が発生していないかという観点での影響範囲、および情報流出の痕跡の有無について、判明する限り報告書にまとめます」(工藤センター長)。
事後対策では手遅れ感があるようにみえるが、ウイルスに感染しデータが流出しているのに気づかないケースも多く、直ちに影響拡大を防ぐことが重要だ。また、わずかな兆候を見逃さないことや、NECフィールディングが提供しているセキュリティ監視サービスの活用もポイントになる。「入口対策と出口対策で、万が一のインシデントに備えるべきです」(木下マネージャー)とアピールする。
セキュリティ専門会社との連携や人材育成を強化拡充
「お客さまから求められていたサービスです」と、木下マネージャーは新サービス投入に手応えを感じている。
サービス開始を控えた11月から12月にかけて、東京、大阪、名古屋、福岡、仙台の全国5都市で「セキュリティインシデント対策セミナー」を開催した。通常のセキュリティ対策セミナーでは、標的型攻撃を防御するツールやサービス、感染しないための社内ルールの徹底などが講演のテーマとなる。
しかし今回の対策セミナーは「サイバー攻撃後の対策」が中心テーマ。セミナーの協賛企業として名を連ねるセキュリティベンダーにも「防御対策ではなく事後対策で、と協力を要請しました」と木下マネージャーが話す。これは、セキュリティインシデントへの対応では、従来の常識を拡張していく必要があるからだ。「現在はいつ標的型攻撃を受けてもおかしくない状況です。また、技術的にも巧妙になっているので、感染を防ぐことができない場合も想定して、対策を講じるべきです」と工藤センター長も警告する。
NECフィールディングでは、セキュリティテクニカルセンターの設置後も、その拡充を進めていく。「全国のサービス拠点のカスタマエンジニアを教育し、さらにスキルの高いセキュリティ人材に育成していきます」(工藤センター長)として、体制強化を継続して行っていく考えだ。それとともに新たな脅威の発生に迅速に対応できるよう、セキュリティベンダーなどとも緊密な協力関係を構築していくという。
木下和直(きのした かずなお)
ソリューション事業部
NWSソリューション部マネージャー
1999年入社。設計・構築・営業の経験が豊富で、インシデントを防ぐためにセキュリティソリューションを数多く提案。実際の現場で顧客がインシデントに見舞われた場面にも遭遇し、標的型攻撃から顧客を守るという使命感に溢れる 。

工藤 匠(くどう たくみ)
カスタマサポート事業部
東日本ソリューションセンター
セキュリティテクニカルセンター長
1999年の入社以来セキュリティ対策一筋。新設したセキュリティテクニカルセンター長として、ますます高度化し緻密になる標的型攻撃の脅威に警鐘を鳴らす。セキュリティインシデントを防ぐために、技術的サポートの強化がミッションと考えている。

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下記までご連絡ください。
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※この記事は、当社発行の広報誌ふぃーるでぃんぐ135号に掲載したものです。
※記載されている役職等の情報につきましては、2016年12月28日時点のものです。
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