2023年1月25日Windows 11 で覚えておきたい復元方法を解説!もしもの時に備えよう。
多くの業務で日常的に利用するパソコンは、誤操作や不具合などさまざまな原因でトラブルが発生することがあります。
その場で対応することで復旧できる場合は大きな問題になりませんが、もしも復旧が困難な場合はシステムの復旧が一つの対応策に挙げられます。
パソコンをトラブルが発生する前の状態に戻して解決するアプローチであるため、多くの場合にトラブルの内容に影響されずパソコンの復旧を見込めます。
この記事では、Windows 11 でパソコンの復元を行なう方法を解説します。
復元には事前準備が必要
上述したとおり、復元はパソコンの状態を特定時点に戻す操作と言えます。
そのため、復元を行なう特定時点の状態が保存されていなければなりません。
この「特定時点の状態」のことを、Windowsでは「復元ポイント」と呼びます。
復元ポイントの作成手順
- 1.スタートボタンを右クリックし、「設定」をクリック
- 2.左ペインから「システム」を選択し、右ペインの「バージョン情報」をクリック
- 3.「関連リンク」枠の「システムの保護」をクリック
- 4.「システムのプロパティ」が表示されるので、「システムの保護」タブを選択
※「保護設定」枠内の「保護」列に「有効」と表示されていれば復元ポイントが既に作成されている可能性があるので、「システムの復元手順」を参照し、復元ポイントの有無を確認しましょう。 - 5.「構成」ボタンをクリック
- 6.「システム保護対象」が表示される
「システムの保護を有効にする」が選択されており、「ディスク領域の使用量」の「最大使用量」に容量が割り当てられていることを確認
上記の通りになっていない場合は、「システムの保護を有効にする」を選択し、「最大使用量」に容量を割り当て、「OK」をクリック
※最大使用量は明確な決まりはありませんが、10GB程度が目安と言われています。
ディスク容量に応じて設定しましょう。 - 7.「システムのプロパティ」が表示されるので、「作成」をクリック
- 8.「復元ポイントの作成」が表示されるので、復元を行なう際、複数作成された復元ポイントを見分けるためのテキストを入力することができる
※後からわかりやすい内容を入力しましょう。 - 9.復元ポイントの作成が実行され、「復元ポイントは正常に作成されました」と表示されれば、復元ポイントの作成は終了
復元ポイントがなければ復元を行なうことができません。そのため、パソコンが正常に動作している時に復元ポイントを作成しておくことが重要です。
自動的に復元ポイントが作成されているケースもありますが、作成されていない場合は復元ポイントの作成作業を実施しましょう。
復元の実行手順
復元ポイントが作成されていれば、Windows 11 から復元を実行できます。
システムの復元手順
- 1.「復元ポイントの作成手順」の1~3を参照し、「システムの保護」を表示
- 2.「システムの復元」をクリック
- 3.「システムファイルと設定の復元」が表示されたら、「次へ」をクリック
- 4.復元ポイントの一覧が表示されるので、複数存在する場合はシステムを戻したい時点の復元ポイントを選択し、「次へ」をクリック
- 5.「復元ポイントの確認」が表示されたら、内容に問題がないことを確認し、「完了」をクリック
- 6.システムの復元は中断することができない旨の注意メッセージが表示される
内容を確認し、「はい」をクリック - 7.システムの復元が実行される
※10分程度で終わる場合もありますが、所要時間はデータ量やパソコンの性能に大きく影響されます。性能が低いパソコンに大量のデータが保存されている場合では数時間かかる場合もあります。 - 8.復元が完了すると、Windows 11 のログイン画面が表示される
ログインを行ない、指定した復元ポイントの状態に戻っていることを確認する - 9.以上でシステムの復元は終了
復元中は、パソコンの操作を一切行えない状態になります。
ノートパソコンであればバッテリー切れを起こさないよう電源へ接続し、時間に余裕があるタイミングに実施することをおすすめします。
まとめ
パソコンでトラブルが発生した場合、多くのケースではシステムの復元ではなく原因を特定し、修正することで解決することができます。
しかし、時には解決が困難なケースもあり、その場合にシステムの復元が行えなければ深刻な状況になってしまう恐れもあるでしょう。
今回紹介したように、復元ポイントは簡単な操作で作成することが可能です。
万が一の事態に備え、復元ポイントの作成を行なっておくことはパソコンを利用する上で重要なトラブル対策と言えるのではないでしょうか。
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