2022年12月14日Windows 11 は22H2で何が変わったのか?確認されているトラブルも併せて解説!
2022年9月20日(米国時間)に大型アップデート「22H2」の提供が開始されました。
Windows 11 初の大型アップデートとなり、多くの機能改善や新規機能の追加が行なわれています。
この記事ではWindows 11 22H2を適用する方法や変更点、確認されているトラブルについて解説します。
22H2を適用する方法
通常のアップデートと同様に、Windows Updateにて適用されます。
ここでは、Windows 11 デバイスに「22H2」が適用されているのか確認する方法と、手動でWindows Updateから適用する方法を紹介します。
適用状況の確認方法
自動更新が有効になっており、正常に更新が行なわれている場合はすでに22H2が適用されている可能性があります。
- 1.スタートメニューを右クリックし、「設定」をクリック
- 2.「設定」が表示されます。左側メニューの「システム」をクリック
- 3.右側メニューの「バージョン情報」をクリック
- 4.「Windowsの仕様」項目内の「バージョン」に、現在のWindows 11 バージョンが記載されているため、ここに「22H2」と表示されていれば、既にデバイスは22H2の適用が完了している
手動でアップデートする方法
なんらかの理由により自動的に22H2が適用されていない場合、手動での適用を試みることができます。
- 1.スタートメニューを右クリックし、「設定」をクリック
- 2.「設定」が表示されたら、左側メニューの「Windows Update」をクリック
- 3.「Windows Update」が表示されるので、右上の「今すぐダウンロード」または「更新プログラムのチェック」をクリック
- 4.インターネットを通じて更新プログラムのダウンロードが行なわれる
- 5.「Windows 11 , version 22H2」が表示されたら、「今すぐインストール」をクリック
- 6.インストール完了後、再起動を行なえば22H2が適用される
Windows 11 22H2の適用が行えない場合
Windows 11 を実行するデバイスには、満たすべきシステム要件が存在します。
購入してから時間が経っているデバイスではシステム要件を満たせず、Windows 11 や22H2の適用が行えない場合もあるため、システム要件を確認しましょう。
参考:Microsoft 「Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する」
アップデートを行なう際は現在のパソコン状況を確認し、必要に応じて手動アップデートを実施しましょう。
Windows 11 22H2の変更点
22H2による主な追加機能や機能改善を紹介します。
エクスプローラのタブ表示
2022年10月の更新プログラムで、エクスプローラ(フォルダを表示するウインドウ)にて、タブ形式の表示が行えるようになりました。
これまでは複数のフォルダを開く場合、それぞれのフォルダのウインドウを開いて表示させる必要がありましたが、この機能により1つのウインドウ内で複数のフォルダを扱うことが可能となります。
複数のウインドウでフォルダを表示していると、各フォルダがどのウインドウで表示されているのかがわかりづらくなるシーンがありましたが、この機能によりフォルダを扱いやすくなったと考えられます。
ダウンロードしたアプリの安全性を確認
スマートアプリコントロールと呼ばれる機能により、ダウンロードした新規アプリに対して安全性を確認することができます。
クラウド上のデータベースで保持しているアプリの安全性に関する情報や、アプリに付与されている署名を確認することで不正なアプリの実行を防ぐ効果が期待できます。
注意点として、当機能はWindows 11 の新規インストールを行ない、ユーザーのパソコン利用状況により自動的に有効化される機能である点です。
ユーザー操作により任意のファイルをチェックするような機能ではなく、Windows 11 が自動的に実行する機能と認識しておくと良いでしょう。
ウインドウのレイアウト指定機能
表示しているウインドウを画面上部へドラッグすることで、ウインドウを配置するレイアウトを選択できる機能が追加されました。
大画面や高解像度のモニターを利用している場合、1つのモニター内でウインドウが整列されることで各ウインドウの視認性が増し、作業の効率化を見込めます。
よく使う特定アプリケーションのウインドウを特定の位置に配置するなど、作業方法や環境によって柔軟な利用を期待できます。
その他、多くの機能追加や改善が行なわれています。
公式サイトでも情報が公開されていますので、詳細はこちらをご覧ください。
参考:Microsoft 「バージョン22H2 Windows 11 の新機能」
Windows 11「22h2」の既知の問題
22H2では、現在確認されている問題も存在します。
多くの環境で影響を受ける可能性のある内容を紹介します。
- 1.ドメイン参加プロセスでエラーが発生する
ドメインへ参加するIDとは別のIDにより、ドメインアカウントを作成すると発生する可能性があります。 - 2.特定プリンターの設定が利用できない
両面印刷や解像度の変更を行えないプリンターが存在するようです。 - 3.グループポリシーにより配布するファイルやショートカットが正常に配信されない場合がある
グループポリシーから配信されるファイルが0バイトのファイルとなってしまい利用できない、配信自体がされない問題があるようです。 - 4.Windows Helloが影響を受ける可能性
顔や指紋、PINによりWindowsへのログインが行えなくなる可能性があるようです。
その他、既知の問題やMicrosoftによる対応状況は公式サイトでも公開されています。
詳細を確認する場合は併せてご覧ください。
参考:Microsoft 「Windows 11、バージョン 22H2 の既知の問題と通知」
まとめ
Windows 11 は配信開始から日が浅く、機能面で不便を感じているユーザーの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回のアップデートにより、全てではありませんが各種機能改善や追加され利便性は向上していると考えられます。
また、基本的にOSは最新の状態を保つことでセキュリティの維持や向上を見込めます。アップデートを行なうことによる変化を理解し、可能であればアップデートを行なうことが望ましいと言えるでしょう。
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