2022年9月29日Windows 11 でバックアップの取得・復元を行う方法を解説
パソコンを使用する上で、バックアップの取得を行うことは大切です。
何らかの事故で端末内のデータが消失してしまっても、バックアップを取得していればデータを復元することができます。実際にデータが消失しなければ、バックアップデータが必要になる場面はほとんどありませんが、いざという時に「バックアップをしておけばよかった…」と後悔する日があるかもしれません。
本記事では、すでにWindows 11 を利用されている方やこれからの使用を検討している方に向け、Windows 11 でのバックアップ取得および復元を行う方法を紹介します。
Windows 11 でのバックアップ取得方法
ここでは、パソコンに保存されている任意のファイルをバックアップする方法について解説します。
手動バックアップの概要
クラウドサービスやバックアップ用ソフトを利用せず、Windows 11 に付属している機能でバックアップを取得することが可能です。
前提条件
バックアップデータを保存するための充分な保存領域を確保
バックアップを取得するためには、バックアップデータを保存するためのディスク領域が必要です。
外付けHDDやUSBメモリ、NAS※が用いられることが多いため、環境によって扱いやすいものをご用意ください。
※NAS:Network Attached Storageの略称。ネットワーク上にNASを設置することで、NASが持つストレージに対しネットワーク経由でアクセスすることが可能となる外付けHDDのこと。
保存領域に使用するディスクのフォーマット
バックアップデータを保存するディスクは、NTFSと呼ばれる形式でフォーマットされている必要があります。
以下にNTFSフォーマットを行う方法を解説します。
- 1.バックアップ保存領域として使用するディスクを、端末に接続
※NASの場合は、製品によって仕様が異なるため、製品マニュアル等を参照 - 2.スタートメニューから検索フィールドに「エクスプローラ」と入力し、表示されるエクスプローラをクリック
- 3.ナビゲーションメニュー内の「PC」をクリックし、接続しているディスクが表示されることを確認
- 4.ディスクを右クリックし、「フォーマット」をクリック
- 5.表示されたフォーマットメニューで、「ファイルシステム」の項目で「NTFS」を指定し、「開始」をクリック
※この操作で、フォーマット対象のディスクに保存されているデータは全て消去されるので注意 - 6.データが消去される旨の警告メッセージが表示されるため、OKをクリック
- 7.フォーマット完了のメッセージが表示されたら完了
手順
- 1.用意したバックアップデータの保存用機器を、Windows 11 が動作している端末に接続
※今回はUSBメモリを利用する想定で解説 - 2.スタートメニューから検索フィールドに「コントロールパネル」と入力し、表示されるコントロールパネルをクリック
- 3.右上の検索フィールドに「バックアップ」と入力し、表示される「バックアップと復元(Windows 7)」をクリック
- 4.「バックアップの設定」をクリック
- 5.接続した保存場所を選択し、「次へ」をクリック
- 6.バックアップの対象を選択
※対象のフォルダを自身で選択する場合は、「自分で選択する」にチェックを入れて「次へ」をクリック
自動選択の場合は、ユーザのライブラリ、デスクトップ、Windowsシステムフォルダのデータファイルがバックアップ対象 - 7.指定したバックアップの確認画面の表示後、内容確認し、「設定を保存してバックアップを実行」をクリック
- 8.画面が切り替わり、バックアップが開始
※以降は、スケジュールされた時間帯にバックアップが随時自動実行される - 9.バックアップ完了後、画面が切り替わりバックアップ結果が表示されたら完了
以上で、バックアップ作業は終了です。
バックアップの復元方法
前述の手順で取得したバックアップを復元する手順について解説します。
前提条件
バックアップを取得しているディスクを接続し、バックアップファイルが読み込める状態であることを確認してください。
手順
- 1.バックアップの取得時に表示した「バックアップと復元(Windows 7)」を開く
- 2.ウィンドウ下部の「復元」領域の「ファイルの復元」をクリック
- 3.ウィンドウ右側の「ファイルの参照」をクリックし、復元対象のファイルを選択
※バックアップフォルダをそのまま復元する場合は、「フォルダの参照」をクリック - 4.復元する対象のファイルまたはフォルダを選択
- 5.選択したファイルまたはフォルダが中央の領域に表示後、必要なファイルを選択し、「次へ」をクリック
- 6.ファイルを復元する場所を選択
※バックアップ取得時とフォルダ構成が変わっている場合、「次の場所」を選択し、復元する場所を選択 - 7.復元場所を選択後、「復元」をクリック
- 8.「ファイルの復元の完了」画面が表示され、指定した場所にファイルが復元されたら復元完了
以上で、バックアップデータの復元作業は終了です。
まとめ
Windows 11 のバックアップは、それほど大きな手間をかけることなく取得することが可能です。
データが消失してしまうと、ほとんどのケースで復元することが困難な状況に陥ってしまいます。事故が起こる前にバックアップの取得を行い、安全な環境でパソコンを利用しましょう。
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