2022年9月15日Windows 11 のセーフモードとは?使い方を解説
Windowsには、セーフモードと呼ばれる必要最低限の環境でWindowsを起動する機能が搭載されています。パソコンが正常に使用できなくなった場合、セーフモードを利用することで不具合の原因切り分けや原因対処を行うことができます。
本記事では、Windows 11 におけるセーフモードの解説と、実際にセーフモードを起動する方法を解説します。
セーフモードとは?
Windows を利用しているときは、ユーザが意識しないシステムの内部で多くのプログラムが動作しています。これらのプログラムによってユーザへ便利な機能が提供されており、ユーザはさまざまな操作を行うことができるのです。
しかし、なんらかの原因でプログラムに異常が発生すると、Windows全体が正常に動作しなくなってしまう事があります。
通常であれば原因対処で復旧しますが、動作異常により必要な操作を行えない、Windowsが起動しないといった状態になると、対処の操作自体が困難となります。
そのような場合に活用できるのがセーフモードです。
最小限のプログラムでWindowsを起動するため、不具合の原因となっているプログラムを読み込むことなくWindowsを操作できる可能性があります。
そして、セーフモードで不具合の原因を取り除き、Windowsを正常に利用できる状態に戻します。
このように、セーフモードはパソコンの不具合が発生した際、原因調査や対応を行うために利用されることが一般的です。
セーフモードを利用する状況は、下記の2パターンに分けられます。
- 1.Windowsが起動する場合
- 2.Windowsが起動しない場合
次項以降でそれぞれ解説します。
Windowsが起動する場合の手順
Windows操作が行える場合は、下記手順で設定可能です。
セーフモード起動の設定手順
- 1.スタートボタンを「右クリック」し、「ファイル名を指定して実行」をクリック
- 2.表示された入力ボックスに「msconfig」と入力し、OKボタンをクリック
- 3.システム構成画面が表示後、「ブート」タブを選択
- 4.ブートオプション内にある「セーフブート」をチェック
- 5.「最小」を選択し、「OK」ボタンをクリック
- 6.再起動を促すメッセージ表示後、「再起動」を実行
- 7.再起動完了後にログインを行うと、背景が黒く四隅に「セーフモード」と表示された状態になる
- 8.原因への対処を行い、次項のセーフモード解除作業を実施
セーフモード解除手順
- 1.セーフモード設定手順の項番「4」の画面を表示し、セーフモードのチェックを外す
- 2.再起動を促すメッセージ表示後、「再起動」を実行し、通常モードで起動
以上でWindowsが起動する場合の手順は終了です。
Windows自体が起動しない場合の手順
Windowsが起動しない場合はこちらの手順を実施します。
セーフモード設定手順
- 1.パソコンの電源投入
- 2.Windowsの読み込み開始後、電源ボタンを長押しし強制的に電源を停止
※1と2を数回行うと、自動的に自動修復画面が起動 - 3.「トラブルシューティング」をクリック
- 4.「詳細オプション」をクリック
- 5.「スタートアップ設定」をクリック
- 6.「再起動」をクリック
- 7.スタートアップ設定のオプション選択画面が表示後、数字キーの「4」を入力
- 8.再起動が開始され、セーフモードが起動
- 9.原因への対処を行い、次項のセーフモード解除作業を実行
セーフモード解除手順
セーフモードを解除するには、Windows 11を普通に再起動するだけです。
- 1.スタートボタンをクリック
- 2.電源ボタンをクリック
- 3.再起動をクリック
まとめ
Windows 11 で、セーフモードを利用する方法を紹介しました。
セーフモードでは、Windowsを最小限の構成で起動するため、不具合の原因がWindowsのシステムに起因するものか、別途インストールしたアプリケーション等によるものなのかの判別にも利用できます。
直接的な原因究明が難しい場合でも、セーフモードで直近にインストールしたアプリケーションを削除することで復旧する可能性もあるため、パソコンの不具合時はぜひお試しください。
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