2022年8月30日Windows 11 のスタートアップを使いこなす!設定方法を解説
Windows OSには、PCを起動した際に自動的にソフトウェアを実行するスタートアップと呼ばれる機能が搭載されています。この機能は、設定を正しく行えば大変便利なツールですが、インストールしたソフトが自動的にスタートアップに登録されるなど、意図しない動作を引き起こしてしまうケースもあります。
この記事では、スタートアップの登録・削除の方法を解説します。
スタートアップの種類
Windows 11 で利用できるスタートアップは、「スタートアップアプリ」、「スタートアップ」、「スタートアップサービス」の3種類が代表的です。
どれもPCの起動時やユーザのログイン時に実行されるものですが、指定できるソフトウェアに違いがあります。
それぞれ、下記の用途で使用されます。
- ・スタートアップアプリ
Microsoft Storeで配信されているアプリや、Windowsインストール時点で組み込まれているアプリの自動起動を設定します。 - ・スタートアップ
Microsoft Store以外の場所から、ユーザ自身がインストールしたソフトウェアの自動起動を設定します。 - ・スタートアップサービス
Windows上で動作するサービス※の自動起動を設定します。
※サービス:ユーザが任意で起動するソフトウェアとは別で、Windowsのシステムやアプリケーションの動作の前提となる機能を提供するプログラムのこと
次項では、3種類のスタートアップそれぞれの登録・削除手順を紹介します。
スタートアップアプリの有効化・無効化手順
- 1.スタートメニューから、「設定」をクリック
- 2.左ペインの「アプリ」をクリックし、右領域の「スタートアップ」をクリック
- 3.スタートアップアプリに登録されている一覧を表示
- 4.オフ/オンの切り替えのトグルボタンをクリックし、対象アプリのオフ/オン設定を任意で切り替える
※オフであればWindows起動時に実行されず、オンであれば実行される - 5.作業完了
スタートアップ
スタートアップの設定方法を解説します。
事前情報
スタートアップの設定は、下記2パターンが存在します。
パターン1.特定のユーザがログインした時のみ実行されるスタートアップ
いつも同一のアカウントでログインしており、対象のアカウントが明確な場合はこちらの方法を使用してください。
パターン2.特定のユーザに関わらず、全てのユーザで実行されるスタートアップ
1台のPCを複数のアカウントで使用しており、全てのアカウントに適用させる場合はこちらの方法を使用してください。
基本的な手順は共通であるため、注釈を交えつつ手順を解説していきます。
スタートアップの登録・削除手順
- 1.スタートボタンを「右クリック」し、「ファイル名を指定して実行」をクリック
- 2.上述したパターンにより作業が異なるため、ご自身の環境にあわせて下記パターンのどちらかを実行
パターン1:表示された入力ボックスに、「shell:startup」と入力
パターン2:表示された入力ボックスに、「shell:common startup」と入力 - 3.スタートアップフォルダが表示
※フォルダ内に配置されているプログラムが、現在スタートアップとして起動する対象 - 4.スタートアップにプログラムを追加する場合は、追加したいプログラムのショートカットをスタートアップフォルダへ配置し、スタートアップから削除する場合は、配置したショートカットを削除
- 5.作業完了
注意点
スタートアップに登録するプログラムは、プログラム本体(.exe)ではなく、プログラムのショートカットを利用することが一般的です。プログラム本体は、プログラムを動作させるため自身と同じフォルダに配置されている各種ファイルを使用するものが多く、スタートアップフォルダ内では必要なファイルが見つからずエラーとなる可能性があるためです。
ショートカットの作り方
- 1.ショートカットは、作りたいプログラムを右クリックし、「その他のオプションを表示」をクリック
- 2.表示されたメニューから、「ショートカットの作成」をクリック
- 3.ログインしているユーザの権限によって、表示される警告メッセージの対応
警告文:「ここにショートカットを作成することはできません。デスクトップ上に作成しますか?」
「はい」をクリックすると、デスクトップにショートカットが作成、警告が出なかった場合は、この作業を行ったフォルダにショートカットが作成 - 4.作成されたショートカットを前述のスタートアップフォルダに配置し、スタートアップへ登録
- 5.作業完了
スタートアップサービス
スタートアップサービスの有効化・無効化の手順を解説します。
スタートアップサービスの有効化・無効化手順
- 1.スタートメニューの検索フィールドに「サービス」と入力し、表示された「サービス」をクリック
- 2.サービス画面が起動後、スタートアップの設定を変更したいサービスを右クリックし、「プロパティ」をクリック
- 3.対象サービスのプロパティ画面が表示後、「スタートアップの種類」項目で任意のものを選択し、「OK」をクリック
- 4.作業完了
注意点
この手順で変更を行うサービスは、システムや他のアプリケーションの動作に影響を及ぼす可能性があります。
対象サービスの内容を理解した上で設定作業を行ってください。
まとめ
Windows 11 で設定できるスタートアップを3種類紹介しました。
スタートアップは自分が使いやすいように設定することで、PC起動後の操作を自動化することができます。
特定のアプリケーションをログインの度に起動している、不要なアプリケーションが自動で起動してしまうような場合はぜひこの記事を参考に設定してみてください。
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