2019年1月15日
第3回 社外のICT拠点「データセンター」の強み
自社サーバを運用するマネージャーに知って欲しい業務コストと運用リスク、更にその解決手段についてお伝えしていく本連載。
前回は、サーバを脅かす2つのリスク、「災害リスク」と「サイバー攻撃」について解説しました。
第3回目となる今回は、前回の最後で少し触れた「データセンター」について、一歩踏み込んで解説していきたいと思います。
データセンターとは?~データセンター導入で解決する課題~
大量のデータを取り扱うことが可能な、サーバ・ネットワーク機器の管理運用に特化した建物のことをデータセンターといいます。
ファシリティからハードウェア、ソフトウェアといったサーバ運用に必要な機能や環境が揃っていることから、多くの企業で導入されています。
データセンターを活用すると、本連載の第1回・第2回で挙げた以下のような課題を解決することができます。
解決できる課題①:監視や運用にかかる業務コスト
第1回でご紹介した監視や運用にかかる業務コストの悩みを、データセンターで解決することができます。
多くのデータセンターでは、専門のエンジニアが24時間常駐し、サーバの監視を行うサービスを提供しています。
このサービスを利用すれば、オンプレミス(自社運用)でかかる時間的コスト・人的コストを削減することができます。
解決できる課題②:災害リスク対策
また、第2回でご紹介した地震や停電などの災害リスクや、サイバー攻撃への対策といったセキュリティ上の課題も、データセンターで解決することができます。
サーバ・ネットワーク機器の管理運用に特化した施設であるデータセンターは、災害対策も万全。
多くの施設が耐震構造になっている他、停電時に備えた無停電電源装置(UPS)や非常用発電機、火災対策の消化ガス等を備えています。
解決できる課題③:セキュリティ対策
多くのデータセンターはクライアントのシステムを24時間365日の監視下に置いており、クライアント企業が自社で配備することの難しいセキュリティ対策を行っています。
最新設備を配備した、NECフィールディングの九州データセンター
最後に、サーバ運用の課題の多くを解決できるデータセンターが一体どのような施設なのか、NECフィールディングの九州データセンターを例にご紹介したいと思います。
ファシリティ・構造
NECフィールディングの九州データセンターは、福岡市の中心部、アクセスしやすい場所にあります。
ビルの基礎部分は地下18.5mの岩盤まで掘り下げられており液状化対策は万全。内部も免震構造で、地震の揺れを吸収するようになっています。
また、屋上には大型非常用発電機を備え、停電時は無停電電源装置(UPS)と共に瞬時に起動。
災害リスクに対し、非常に強い構造となっています。
また、管理・運用面から見ても便利なファシリティを備えています。
サーバルームの温度は常に22℃、湿度は常に50%に保たれており、ハウジングも様々なラックサイズに対応。
SE、カスタマエンジニアが駐在しており、問い合わせや障害にも24時間365日受付対応しているため、サーバ監視のための人材を雇う必要もありません。
サービス・技術
九州データセンターではサーバの管理運用サービスだけでなく、ビッグデータを活用したクラウドサービスの提供も行っています。
その中の一つ、「ソーシャルデータレポートサービス」では、Twitter等のSNSからデータを収集・解析。マーケティングやイベントの効果測定等に活用することができます。
他にも、農業や観光に特化したクラウドサービスや、高齢化時代に寄り添う「高齢者遠隔見守りサービス」等も提供。
データやネットワークを通じて、人々に役立つソリューションを提案しています。
3回に渡り自社サーバの運用にかかるコストやリスク、その解決策についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
NECフィールディングは、悩めるサーバ運用マネージャーに役立つ多くのサービスを運営しています。
「業務コストを削減したい」。
「災害・セキュリティ対策をしっかり行いたい」。
そんな方は、まずはNECフィールディングにご相談ください。
御社に合った最適なサービスをご案内・ご提供させていただきます。