2018年11月19日
第2回 RPAの可能性 - ソフトウェアロボットはどんな業務を得意とするのか
今注目のITトレンド、「RPA」について紹介する本シリーズ。
前回は、RPAが必要とされる背景からRPAの意味、AIとの関わりについて紹介・解説してきました。
今回は、より具体的な内容として「RPAに置き換えられるのはどんな業務か」を紹介・解説していきます。
最初はクイズ形式になっていますので、ぜひ一緒に何が正解か考えてみて下さい。
自社業務のうち、ソフトウェアロボットに代替させやすい業務は何か?
前回、RPAとはソフトウェアロボットを使って行う業務自動化のこと、とご紹介しました。
では、もしそのRPAを実際に自社に導入する場合、最も代替させやすい業務は次の①~③のうち、一体どれでしょうか。
まずは一度、どれが正解か予想してみて下さい。
①来客対応
②プレゼン資料の作成
③販売データの図示
予想できましたでしょうか。
では、正解を発表しつつ、代替させやすい業務はどういう業務なのか解説していきたいと思います。
ソフトウェアロボットに代替させやすい業務の条件
実は、ソフトウェアロボットに代替させやすい業務は、以下の3つの条件を満たす業務だと言われています。
● 定型的な業務であること
● PC上で行う業務であること
● 業務についてルール化がしやすいこと
これを先ほどのクイズの選択肢と照らし合わせてみましょう。
①の来客対応は、ある程度ルール化もできますし、お茶出し程度であれば定型的な業務と言えますが、PC上で行うことはできませんし、当然ソフトウェアロボットに代ってもらうことはできません。
では、②のプレゼン資料の作成はどうでしょうか。
PC上で行う業務ですし、テンプレート等が決まっていればある程度定型的な業務と言えるかもしれません。
しかし、その内容は当然相手によって変えていかなければいけませんし、アピールしたいポイントを正確に判別しフォントサイズやカラーを適切なものに変更する、といった作業まで含めると、ソフトウェアロボットに代わってもらうことは難しいでしょう。
その点、③の販売データの図示はPC上で行えますし、資料にかならず記載する項目などが存在することが多いため、比較的ルール化しやすい定型的な業務と言えます。
取引先のA社とB社の販売データをそれぞれ収集しフォーマット等をまとめ管理するのは手作業で行うとある程度時間が掛かりますが、図示のルールを決めてしまい、ソフトウェアロボットに任せれば、さほど時間を掛けずにレポートの叩き台が完成します。
よって、この問題の正解は③の販売データの図示、ということになります。
ただし、本当に代替できるかどうかは実際に行っている内容やプロセス、何を自動化したいかという要望にもよるため、絶対に代替できるとは言い切れません。
最終的な実現可能性についてはプロに判断してもらう方が確実です。
RPAを実際に導入したいと考えている企業様は、まずプロに相談し、それから本格的に検討するようにすることをおすすめ致します。
NECフィールディングの実績ーAIを使った密漁監視システム
NECフィールディングは高い技術力と実績を持った、ITソリューションのプロです。
定型作業を自動化するような手軽に始められる業務自動化は勿論、AI技術を駆使した高度な取り組みも行っております。
例えば、AIと高解像度カメラを駆使した密漁監視システムも実績の一つです。
青森県の陸奥湾では、高級食材であるナマコの密漁が横行し問題となっていました。
そこでNECフィールディングでは、24時間365日、AIで密漁船を監視するシステムを実現させました。
高性能監視カメラに映し出された船舶画像をAIで学習・判別し、不審船を検知し送るこのシステムは、監視によるコストを大幅に削減し他県の漁連や漁協からも注目を集める、非常に大規模な実績となりました。
いかがでしたでしょうか?
RPAはソフトウェアロボットとAIによって業務を効率化することであり、これを活用していくことが、今後企業が競合に打ち勝ち、自社の課題を解決していくための鍵になっていきます。
本シリーズを読んで、RPAによる業務改善に興味を持った方は、ぜひNECフィールディングにご相談下さい。
手軽に導入できるものからAIを使った本格的なものまで、ご予算やご要望に合わせて最適なソリューションをご提案させて頂きます。