2021年8月3日Windows 10 でプロキシを設定する方法は?メリット・デメリットも解説
パソコンからWebサイトを閲覧するときにインターネットを利用していますが、特定のプロキシ(プロキシサーバー)という代理サーバーを介してアクセスできるように設定することで、外部からの不正なアクセスを防止できる、といった効果を期待できます。今回は、Windows 10 でプロキシを設定するメリットとデメリット、設定する方法を解説します。
Windows 10 のプロキシとは?
インターネットに直接接続できないパソコンに代わって外部のネットワークにアクセスする橋渡しのような役割を持つサーバーのことを「プロキシ」と呼んでおり、正式には「プロキシサーバー」といいます。
Windows 10 でプロキシを設定してインターネットにアクセスすることで、セキュリティや高速化の面でさまざまなメリットを得ることができます。
Windows 10 でプロキシを設定するメリットとデメリット
Windows 10 でプロキシを設定することにより、セキュリティの面において以下のようなメリットを得ることができます。特に、複数のパソコンからインターネットに接続する機会が多い場合に、そのメリットは大きくなります。
- ・すべてのパソコンでインターネットのアクセスログを一括して記録できる
- ・特定のWebサイトにはアクセスさせないといった「フィルター」の機能が利用できる
- ・複数のパソコンが同じWebサイトにアクセスするとき、キャッシュを利用できるので同じデータを取得する必要がなくなり、通信負荷を低減できる
- ・代理サーバーであるプロキシを通すことで、匿名でのインターネットアクセスが可能になる
このようなメリットのあるプロキシですが、いくつか注意点があります。
- ・悪意のあるプロキシサーバーだった場合には、データを盗まれてしまう可能性がある
- ・プロキシが海外にあるサーバーだった場合、通信速度が低下することがある
- ・通信負荷に弱いプロキシだった場合、サーバーがダウンすることがある
セキュリティ上でさまざまなメリットがあるプロキシですが、注意点もしっかり理解しておきましょう。
Windows 10 のプロキシ設定方法
プロキシの設定方法は、まずWindows 10 画面左下の「スタートメニュー」をクリックしてスタートメニューを開き、「設定」アイコンをクリックします。
- ①設定画面で「ネットワークとインターネット」をクリック
- ②左側に一覧として表示されているメニューで「プロキシ」をクリックすると、プロキシの設定画面が表示される
- ③表示された画面で「設定を自動的に検出する」を「オン」に変更すれば、Windows 10 にプロキシが設定される
Windows 10 のプロキシ設定で不具合を生じさせないためには
Windows 10 でプロキシを設定する場合、プロキシの設定画面の「手動プロキシ セットアップ」という項目で「プロキシ サーバーを使う」を「オン」にすれば、手動でプロキシのアドレスを入力することもできます。
ただしその際には不具合が生じることもあります。そうならないために、下記のポイントに注意しておいたほうが良いでしょう。
公開プロキシは避ける
外部に公開されていて、誰でも自由に使えるようになっているものを「公開プロキシ」と呼ばれています。無料で利用できて匿名性も高くなっていますが、なかには大事なデータを抜き取ろうとするものもあります。例えば、機密情報や個人情報の漏えいが許されない企業のパソコンを使用する際は、利用は避けたほうが賢明でしょう。
適切な設定を行う
プロキシの設定を正しく行えているかどうかも、安全に使用するうえでとても重要です。正しく設定されていないと他のプロキシを経由してしまう可能性があり、最悪の場合は機密情報や個人情報の漏えいにつながる原因にもなってしまいます。どのように設定されているかは、しっかり確認しましょう。
まとめ
Windows 10 でプロキシを設定することでセキュリティにおいてのメリットがいくつも生じるようになります。ですが、なかには大事な情報を不正に抜き取ろうとするプロキシもあるので、そういった事態にならないためにも接続する前に調べておくことが重要です。セキュリティや通信負荷の軽減などのさまざまなメリットがあるので、上手に活用していきましょう。
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