2021年6月8日Windows 10 のマザーボードを交換する手順は?
Windows 10 パソコンが思った通りに動作しない場合にさまざまな理由が考えられますが、その中の一つにパソコンを動作させることにおいて重要なパーツである「マザーボード」が故障しているという可能性が考えられます。そういった場合はマザーボードを交換してみることを検討してはいかがでしょうか。ですが、いざ交換してみようと行動に移す前に、いくつか注意しておくべきポイントをあります。それらをしっかり理解してから行動に移すことで、大きな失敗を避けられます。そこで今回は、マザーボード交換するときに注意するポイントを解説します。
Windows 10 のマザーボードとは?
パソコンを動作させるために必要なパーツを取り付ける大きな電子回路基板のことを「マザーボード」といいます。パソコン本体の裏側や底の部分に入っていることが多く、メインボードやシステムボードとも呼ばれています。
ご存知のようにパソコンはたくさんのパーツで構成されていますが、それぞれ役割や機能が異なっています。そういったパーツたちがお互いの機能を利用できるように橋渡しの役割を担当しているのが、マザーボードです。
交換するWindows 10 のマザーボードを選ぶ際の注意点
Windows 10 パソコンが思った通りの動作をしてくれない原因にはさまざまなケースが考えられますが、その中のひとつとしてマザーボードが何らかの原因で故障している可能性が考えられます。もし故障していることがわかったら、専門の修理業者に対応してもらうことが一般的ですが、自分自身で交換することもできます。ですが自分自身でおこなう際は、現在使用しているWindows 10 パソコンによってどのようなものに交換すればいいのかが大きく変わる、ということを知っておかなくてはいけません。
自分自身で交換することになった際は、これから紹介するポイントをしっかり確認して、慎重に選ぶことをおすすめします。
現在使っているパソコンのソケットを確認する
まずは、「ソケット」と呼ばれる取り付け箇所の形状と規格をチェックしましょう。これが取り付けようとしているものとピッタリ合うタイプを選んであげないと接続できません。パッケージに記載されているソケット名をチェックして、取り付けようとしているものと同じ規格なのかを確認しましょう。
せっかく購入したのに取り付けられないとなると無駄になってしまいます。購入する前に現在使っているWindows 10 パソコンのソケットを確認し、取り付けができるものを選んであげることが最初のステップといえるでしょう。
現在使っているパソコンのケースに収まるかどうか
マザーボードのサイズはさまざまです。例えば、デスクトップパソコンに適したタイプなのか、ノートパソコンに適したタイプなのかによっても、どういったサイズのものを選べばいいのか変わってきます。せっかく購入しても、パソコンの中にすべて収めることができなかったら一大事です。購入を検討しているサイズのものが交換対象であるパソコンのケースに収まるものなのかどうかは、しっかりチェックしておきましょう。
チップセットの性能はどうか
マザーボードの性能は「チップセット」という集積回路で決まります。パソコンの各機能を実際に動かす手足のようなもので、これが持っている性能によって接続できるCPUやメモリの種類が違ってきます。また、新しいチップセットだと性能が高い傾向がありますが、それに応じて価格も高くなってしまいます。交換した後のパソコンをどのような用途で使用するかにもよりますが、求めている性能とかけられる予算の状況をしっかり検討しながら選んだほうが良いでしょう。
交換するWindows 10 のマザーボード交換時のライセンス再認証
ここまで、マザーボードの交換を自分自身で行う場合のポイントを紹介しましたが、交換後にパソコンを起動すると「Windowsはライセンス認証されていません」というメッセージが表示されることがあります。つまり、Windows 10 のライセンス認証が一旦解除されてしまいます。
ライセンス再認証の手間を省きたいと思ったら、Windowsのライセンスを前もってMicrosoftアカウントと紐付けておくことをおすすめします。すると、交換した後にパソコンを起動しても、現在のライセンスがそのまま再認証されます。ライセンス設定が面倒だなと感じている方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、Windows 10 以前のWindows OSでは交換した後に電話しなければ再認証することができなかったのですが、Windows 10 ではその必要はありません。
Windows 10 のマザーボード交換後に不調が起こったら
先ほど解説したライセンス再認証も特に問題がなく終わり、通常通りの動作をしていた場合でも、何回か起動した後に挙動がおかしいと気づくことがあるかもしれません。
このような事態が起こってしまったときの対策として、購入したときの箱やドライバディスク、マニュアルなどは保管しておくことをおすすめします。不具合を調べるために購入したショップにパソコンを持ち込むことになった時も、箱やマニュアルなどがあることが原因を見つける手掛かりとなるでしょう。
ちなみに、交換作業をした時にでた古いパーツは基本的に使うことはありませんが、今後さまざまなパーツを交換する際に予備のパーツとして活用できるかもしれません。その時のために保存しておくのも良いでしょう。
まとめ
メーカー製のパソコンに取り付けられているマザーボードは、各パソコンメーカーがそのメーカー独自の決まりごとに従って設計していることが多くあります。特にノートパソコンのほとんどはそのモデルのために設計されたものが取り付けられているため、交換できるものが一般で販売されていない可能性があります。もし交換に自信がない場合は無理に実行しようとせずに専用の修理業者へ依頼することで、大きなトラブルを避けることができるかもしれません。
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