2021年5月11日Windows 10 で使用されているポートを確認する理由は?
Windows 10 でインターネット接続が必要となるソフトウェアでは、ポート(port)を使用します。このポートですが、状況によってはどのソフトウェアがどのポートを使用しているか確認するケースがあります。そこで今回は、どんな時にポートを確認するのかに加えて、ポートの使用状況を確認するための方法について紹介します。
どんな時にWindows 10 のポートを確認する?
インターネット接続が必要になる様々なソフトウェアをインストールしていると、まれにポートがバッティングするなどして問題が起こることがあります。そういったことが起きた際に、ポートの使用状況を確認します。どのソフトウェアがどのポートを使用しているのかを確認して問題を把握することで、ポートの変更や問題となっているソフトウェアを終了するなどの対応ができるからです。
Windows 10 で使用されているポートの確認方法
ポートの使用状況は、下記の手順で確認することができます。
スタートメニューを開き、「すべてのアプリ」から「Windowsシステムツール」フォルダを展開する→表示されたツール一覧の中から「コマンドプロンプト」を右クリック→「その他」メニューから「管理者として実行」をクリック→「netstat」コマンド(netstat -nao)を入力する→インターネットに接続されているソフトウェアが一覧となって表示される。
使用中のポートが一覧で表示されるため、素早くチェックすることができます。
ポートで使用しているソフトウェアを調べるには?
どのソフトウェアがどのポートを使用しているかは、起動しているソフトウェアやバックグラウンドで動いているプロセスなどを管理するプログラムである「タスクマネージャー」から調べることができます。
タスクマネージャーの開き方
タスクマネージャーは、下記の手順でチェックすることができます。
スタートメニューを開き、「すべてのアプリ」から「Windowsシステムツール」フォルダを展開する→表示されたツール一覧の中から「タスクマネージャー」をクリック→「詳細」タブをクリックする
ポート番号とソフトウェアを照合する
「コマンドプロンプト」の画面で「netstat」コマンドを入力し、表示された画面からポート番号を探してメモしておきます。ローカルアドレスに記載している末尾がポート番号です。たとえば、「xxx.x.x.x:00000」というようにローカルアドレスが表示されていたら、「00000」の数字箇所がポート番号ということになります。
「タスクマネージャー」の「詳細」タブを開いて表示されている「PID」が「プロセスID」という意味になります。ここでも、インターネットに接続されているソフトウェアが一覧となって表示されています。そこに、メモしておいた「ポート番号」と「タスクマネージャー」の「PID」とが一致するものが、ポートを使用しているソフトウェアです。もし重複しているポートを見つけたら削除しましょう。
通常使用している分には、Windows 10 のポートを確認する必要はありません。しかし、特定のソフトウェアがインターネットに接続できない場合、指定したポートで機器間の通信に問題がないことを確認する必要が生じます。もし重複して使用されているポートがあれば、それが不具合の原因だと考えられます。
まとめ
通常使用している分にはあまり確認する機会がないWindows 10 のポートですが、特定のソフトウェアがインターネットに接続できない場合は、ポートが重複して使用されているかもしれません。そのまま放置しておくと、特定のソフトウェアを使用する際に警告メッセージが表示されることや、最悪の場合はクラッシュしてしまうこともあります。こういった事態にならないためにも、ポートの確認方法を押さえておきましょう。
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