2021年2月10日Windows 10 のライセンス認証を確認する方法とは?
Windows 10 のライセンス認証は普段意識する機会はありませんが、トラブルを回避するために、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。そこで今回はライセンスの認証方法やその確認の手順、Microsoft® アカウントとの紐付け方法、エラーの対処方法などを解説します。
Windows 10 のライセンスの認証方法
現在、認証方法はデジタル ライセンスとプロダクト キーという2種類があります。
デジタル ライセンスとは
Windows 10 Version 1511以降に導入された新しい認証方法です。ハードウエアに関連付けられており、Microsoft® アカウントが連動されていれば、インストール後の認証だけで済みます。
プロダクト キーとは
5桁ずつ配列された合計25文字のシリアルナンバーのことです。OSのインストール中に入力が要求されますが、ここで入力をスキップした場合、インストール後に入力して認証を行います。
まだ認証していない新しいパソコンにWindows 10 をインストールする場合や、Windows 10 インストール済みの中古パソコンを購入したときは、プロダクト キーで認証します。
認証方法はデジタル ライセンス?プロダクト キー?
認証においてどちらを使用するのかは、OSの入手経路によって決まります。以下のWebサイトで、認証種別を入手方法別に紹介しています。
参考サイト:Windows 10 のライセンス認証を行う
Windows 10 ライセンスの認証を確認する方法
ここでは、設定から確認する方法と、コマンド プロンプトで確認する方法を紹介します。
設定でライセンスの認証状態を確認する
- ①「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」の順にクリック
- ②エディション名の下にある「ライセンス認証」でライセンスの認証状態をチェック
この方法では、認証状態が次の4種類に分けて表示されます。
Windows はライセンス認証済みです
認証は完了していますが、Microsoft® アカウントとの紐付けは未完了です。Microsoft® アカウントをリンクさせましょう。
Windows はデジタル ライセンスによってライセンス認証されています
認証は完了していますが、Microsoft® アカウントの紐付けは未完了です。Microsoft® アカウントをリンクさせましょう。
Windows は、Microsoft アカウントにリンクされたデジタル ライセンスによってライセンス認証されています
認証とMicrosoft® アカウントへの紐付け、どちらも完了している状態です。
Windows はライセンス認証されていません
認証が未完了の状態です。まだライセンスの入手していなかったら、購入してください。購入後もエラーが表示された場合、トラブルシューティング ツールを使用して問題の解決を試みます。
コマンド プロンプトで認証の有無を確認する
コマンド プロンプトで確認できるのは、認証の有無のみです。詳しい状態を調べる場合は、設定から確認しましょう。
- ①スタートを右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選択
- ②「cmd」と入力して「Enter」か「OK」でコマンド プロンプトを起動
- ③「slmgr /xpr」と入力して「Enter」でコマンドを実行
- ④「コンピューターのライセンス認証は完了しました。」と表示されたら、ライセンス認証済み
- ⑤「exit」でコマンド プロンプトを終了
ライセンスとMicrosoft® アカウントのリンク方法
Microsoft® アカウントとリンクさせる手順を紹介します。
管理者アカウントでサインイン中か確認する
操作には管理者権限が必要です。「スタート」→「設定」→「アカウント」→「ユーザーの情報」から管理者権限の有無を確認します。
ユーザーアカウント名の下にメールアドレスが表示されていれば、Microsoft® アカウントでサインインしています。アカウント名のみが表示される場合は、ローカルアカウントでログインしています。
なお、Microsoft® アカウントを持っていない場合は、以下のページを参考に新規作成しましょう。
参考サイト:新しい Microsoft アカウントを作成する方法
アカウント名の下に「管理者」と表示されている場合は管理者権限でログインしているので、そのまま紐付け作業に進みます。管理者アカウントでない場合は、管理者権限を持つアカウントで再度ログインしてください。まだ作成していない場合は、下記サイトを参考に新規作成して管理者アカウントで再度サインインします。
参考サイト:Windows 10 でローカルのユーザー アカウントまたは管理者アカウントを作成する
ライセンスとMicrosoft® アカウントを紐付ける
管理者アカウントでログインして、なおかつMicrosoft®アカウントも用意できたら、以下の手順で操作します。
- ①「設定」→「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」の順にクリック
- ②「アカウントの追加」をクリック
- ③Microsoft® アカウントとパスワードを入力して「サインイン」を押す
これで認証の状態が「Windows は、Microsoft® アカウントにリンクされたデジタル ライセンスによってライセンス認証されています」に変わります。
認証に関するエラーやトラブルの解決方法
ここからは、認証に関連した問題への対処方法を、ケース別に解説します。
「ライセンス認証されていません」と表示される
Windows 10 のライセンスをまだ購入していない可能性があります。その場合は、Microsoft Storeで購入しましょう。
- ①「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」の順にクリック
- ②「Microsoft Store に移動」をクリックすると、Microsoft Storeが起動
- ③Microsoft Storeでデジタル ライセンスを購入
ライセンスを購入済みなのにライセンス認証を要求される
トラブルシューティング ツールを実行してみましょう。
- ①管理者でログインしているか確認する。管理者でない場合は、管理者アカウントでサインインし直す
- ②「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「ライセンス認証」→「トラブルシューティング」の順にクリック
- ③「推奨トラブルシューティング」の下に表示される項目を実行
ハードウエアの交換後にライセンス認証が求められる
マザーボードなどのハードウエアを交換した後にも、再認証を求められるケースがあります。その場合は、トラブルシューティング ツールを実行するか、下記サイトを参考に再認証を行ってください。
参考サイト:ハードウェア構成の変更後に Windows 10 のライセンス認証をもう一度行う
まとめ
Windows 10 のライセンスにMicrosoft® アカウントをリンクさせていなくても、パソコンの使用に支障をきたすわけではありません。ですが、Microsoft® アカウントと紐付けしておけば、トラブルが生じたときに解決しやすくなります。
今回の記事を参考に、Windows 10 のライセンスとMicrosoft® アカウントとを紐付けておきましょう。
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