2021年1月20日Windows 10 で録音する方法が知りたい!
Windows 10 で音声だけを録音するならボイス レコーダー、外部の音声とパソコン上の音楽も一緒にレコーディングしたい場合は、ステレオ ミキサーを使います。今回はボイス レコーダーを使った録音方法に加えて、ステレオ ミキサーを有効にする手順も紹介。また、レコーディング時のトラブルの対処方も原因別に解説します。
Windows 10 の録音方法
パソコンの外部の音声のレコーディングには、ボイス レコーダーを使います。ボイス レコーダーとは、Windows 10 に標準搭載された録音用のアプリです。
録音前の設定
ボイス レコーダーを使ったレコーディングの前に、パソコンやアプリのマイクへのアクセスが許可されているか、下記の手順で確認しましょう。
- ①「スタート」→「設定」→「プライバシー」→「アプリのアクセス許可」から「マイク」をクリック
- ②「マイク」のページ最上部にある「このデバイスでのマイクへのアクセスを許可する」の状態を確認
- ・「このデバイスのマイクへのアクセスはONになっています」と表示されていたら、パソコンのマイクへのアクセスは許可されている
- ・「このデバイスのマイクへのアクセスはOFFになっています」と表示されていたら、「変更」ボタンでマイクへのアクセスをONに変更
- ③2番目の「アプリがマイクにアクセスできるようにする」がOFFの場合、ONに切り替える
- ④3番目の「マイクにアクセスできるMicrosoft Store アプリを選ぶ」で、使用するアプリのマイクへのアクセスをONにする。ここがOFFになっていると、アプリ使用中の録音がブロックされる
- ⑤4番目の「デスクトップ アプリがマイクにアクセスできるようにする」がOFFの場合、ONに変更
ボイス レコーダーを使った録音方法
次に、ボイス レコーダーによるレコーディング手順やアプリの操作方法を紹介します。
ボイス レコーダーの起動
「スタート」→「すべてのアプリ」→「ボイス レコーダー」の順にクリックします。
レコーディングの開始と終了
録音ボタンを押すか、Ctrl+Rのショートカットキーでレコーディングがスタートします。停止ボタンを押すと、録音が終了します。
マーカーの挿入
レコーディング中にマーカーを挿入したいときは、一時停止ボタンの隣にある旗のアイコンをクリックするか、Ctrl+Mを押します。録音した音声の再生中も、マーカー挿入が可能です。再生ボタンの下の旗のアイコンか、Ctrl+Mを押してください。
録音ファイルの操作
録音データはボイス レコーダーの左ペインに一覧で表示されます。左ペインのファイル名を右クリックして「名前の変更」を選ぶと、録音ファイルの名前を変更できます。ファイル名を右クリックして「ファイルの場所を開く」を押すと、録音データが保存されているフォルダーが開きます。
画面右下の「…」マークからも、ファイル名の変更やファイルの場所を開くなどの操作が可能です。
マイクの設定を確認・変更したいときは、画面右下の「…」マークをクリックして「マイク設定」を選択すると、設定画面が開きます。なお、「…」はレコーディング中には表示されません。録音を終了すると表示されます。
ステレオ ミキサーでパソコンの内部音声もレコーディング
ステレオ ミキサーとは、一部のWindows 10 に搭載されている録音・配信機能です。ボイス レコーダーとの違いは、パソコンの音声とマイクの音声を同時にレコーディングできる点です。ボイス レコーダーはパソコン外部の音声のみ録音できますが、パソコンで再生中の音声・音楽はレコーディングされません。
ステレオ ミキサーでレコーディングするには、録音用の規定のデバイスを「マイク配列」から「ステレオ ミキサー」に変更する必要があります。
規定のデバイスの変更方法は、以下の通りです。
- ①「スタート」→「すべてのアプリ」→「Windows システム ツール」→「コントロール パネル」の順にクリック
- ②「ハードウェアとサウンド」→「サウンド」の順に選択
- ③「サウンド」のウィンドウで「録音」タブを選択
- ④「マイク配列」などの録音デバイスにステレオ ミキサーが表示されているか、確認する。ステレオ ミキサーが一覧にない場合、空白部分で右クリックして「無効なデバイスの表示」と「切断されているデバイスの表示」にチェック
- ⑤ここまでの操作で録音デバイスにステレオ ミキサーが表示されたら、使用中のパソコンにはステレオ ミキサー機能が搭載されている
- ※ステレオ ミキサーが一覧に表示されない場合はパソコンに搭載されていないため、ステレオ ミキサーは使えない
- ⑥ステレオ ミキサーを右クリックして「有効」あるいは「規定のデバイスとして設定」を選択
レコーディングできない?原因別の対処法
ここまで録音するための方法をご紹介しましたが、「録音がうまくいかないけど、何が原因なのかわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ここからは、ボイス レコーダーを使った録音がうまくいかない場合の原因別の解決策を紹介します。
マイクが無効になっている
ボイス レコーダーの「録音」ボタンが押せないのは、マイク配列などの録音デバイスが無効になっているのが原因です。マイクを有効にするためには、コントロール パネルから設定を変更する必要があります。
- ①「コントロール パネル」→「ハードウェアとサウンド」→「サウンド」→「録音」タブの順に開く
- ②「規定の(録音)デバイス」が有効になっているか確認して、無効になっていたら右クリックで「有効」を選択
デバイス・アプリがマイクにアクセスできない
パソコンやアプリのマイクへのアクセスが許可されていないのが原因です。マイクへのアクセスを許可するには、下記の手順で設定します。
- ①「スタート」→「設定」→「プライバシー」→「アプリのアクセス許可」の中から「マイク」をクリック
- ②デバイスのマイクへのアクセスをONに切り替え
- ③アプリ(Microsoft Storeアプリとデスクトップ アプリ)のマイクへのアクセスをONに変更
マイクがミュートになっている
マイクの設定も問題ないのに、録音後に音声を確認すると録音されていない場合は、ミュートが原因と考えられます。コントロール パネルからミュートを解除する方法と、パソコンのショートカットキーを使う方法の2通りを紹介します。
ミュート解除方法:コントロール パネル編
- ①「コントロール パネル」→「ハードウェアとサウンド」→「サウンド」→「録音タブ」を選択
- ②録音デバイスの中から「規定の(録音)デバイス」を右クリックして「プロパティ」を選択
- ③「レベル」タブを開く
- ④「マイク配列」の音量調整の右側にあるスピーカーアイコンに「停止」マークが付いていたら、マイクがミュートになっている
- ⑤「スピーカー」ボタンをクリックして、ミュートを解除
ミュート解除方法:ショートカットキー編
ファンクション(Fn)キーとF1~12の組み合わせのショートカットキーを押すと、マイクのミュートがON・OFFに切り替わります。パソコンのメーカーによってショートカットキーの組み合わせが異なるため、詳しくはメーカーのサポートページを確認してください。
録音はできるけれど音量が小さい
録音はできるのに音量が小さくなってしまっている場合は、「サウンド」の設定で録音時の音量が絞られていることが考えられます。以下の手順で録音デバイスの音量を上げてみましょう。
- ①「コントロール パネル」→「ハードウェアとサウンド」→「サウンド」→「録音タブ」を選択
- ②録音デバイスの中から「規定の(録音)デバイス」を右クリックして「プロパティ」を選択
- ③「レベル」タブを開く
- ④「マイク配列」の音量を調節する(最小0~最大100)
まとめ
パソコンの周囲の音声だけを録音したいなら、Windows 10 のボイス レコーダーでも十分です。パソコンで再生中の音楽も一緒に録音したい場合は、ステレオ ミキサーが搭載されたWindows 10 パソコンがあるとより便利でしょう。
ステレオ ミキサーに対応していないパソコンでも、ステレオ ミキサーと同等の機能が使えるアプリがあるので、活用してみてはいかがでしょうか。
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