2020年12月22日Windows 10 の自動ログインでパスワードレスに!
Windows 10 にログインする際、パスワード入力を省略できたら便利だと思ったことはありませんか?そこで今回は、Windows 10 の自動ログインを有効にする方法や、設定を解除したい場合の手順などを注意点も交えながら紹介します。
Windows 10 の自動ログインとは
パソコン起動後にサインイン画面のパスワード入力をスキップして、Windowsにログインできる機能です。自動ログインを設定しても、スリープから復帰する際はパスワードの入力が引き続き求められます。スリープ後のパスワード入力を省略する方法は、以下のサイトを参照してください。
参考サイト: Windows 10でスリープから復帰する際にパスワード入力を省略する方法
Windows 10 起動後のパスワードを省略する方法
Windows 10 バージョン 1909までか、1909から2004(Windows 10 May 2020 Update)にバージョンアップした場合と、2004をクリーンインストールしている場合とでは、自動ログインのオプションが異なります。
1909まで&旧バージョンから2004にアップデートした場合
バージョン2004のクリーンインストールでないWindows 10 での自動サインインの設定方法は、下記の通りです。
- ①「スタート」を右クリック→「ファイル名を指定して実行」をクリック
- ②実行するファイル名には「netplwiz」を入力して「OK」をクリック
- ③「ユーザーアカウント」画面で自動サインインを適用するユーザー名を選択
- ④自動サインインのオプション「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」に入っているチェックを外して「OK」をクリック
- ⑤次に表示される「自動サインイン」画面で、パスワード入力をスキップするユーザーのパスワードを入力したら「OK」をクリック
※サインイン画面でPINコードを使用してログインしている場合も、ここではMicrosoftアカウントかローカルアカウントのパスワードを入力 - ⑥パソコンを再起動すると、自動サインインを設定したユーザーのパスワード入力画面がスキップされる
2004をクリーンインストールしたパソコンの場合
バージョン2004をクリーンインストールしたパソコンには、「ユーザーアカウント」画面の自動サインインオプションが表示されません。自動サインインを設定する前にレジストリを編集して、オプションを表示させる手順を追加する必要があります。
ただし、レジストリを変更する際に誤った値を入力すると、システムに不具合が生じる可能性も。最悪の場合Windows が起動しなくなり、システムの復元かクリーンインストールが必要になります。そのため、レジストリを編集する前に、必ずバックアップを取っておきましょう。
参考サイト: Windows でレジストリをバックアップおよび復元する方法
- ①「スタート」を右クリック→「ファイル名を指定して実行」をクリック
- ②実行するファイル名に「regedit」を入力して「OK」をクリック
- ③「ユーザーアカウント制御」画面で「はい」を選択して、「レジストリ エディター」を起動
- ④「レジストリ エディター」左ペインの「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「Microsoft」→「Windows NT」→「Current Version」→「PasswordLess」の順にダブルクリックして展開して、「Device」をクリック
- ⑤右ペインの「DevicePasswordLessBuildVersion」を右クリック→「修正」をクリック
- ⑥「DevicePasswordLessBuildVersion」の「値のデータ」を「0」に変更して「OK」をクリック
※初期値の2は非表示。0に変更すると、自動サインインのオプションが非表示から表示へ変わる - ⑦「レジストリ エディター」を終了して、パソコンを再起動
- ⑧再起動後は「1909まで&旧バージョンから2004にアップデートした場合」の手順で自動サインインを設定して、もう一度パソコンを再起動
Windows 10 の自動ログインの解除方法
元のサインイン画面を有効にしてパソコン起動後にパスワードでログインするには、以下の手順で設定します。
- ①「スタート」を右クリック→「ファイル名を指定して実行」をクリック
- ②実行するファイル名に「netplwiz」を入力して「OK」をクリック
- ③「ユーザー アカウント」画面で「このコンピューターのユーザー」から自動ログオンを解除するユーザーを選択
- ④「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックを入れて「OK」をクリック
自動サインインできない場合の対処法
自動ログインを設定したにもかかわらず、問題がある場合の解決策を原因別に紹介します。
設定後はパソコンを再起動する
自動サインインを設定した後にパソコンを再起動しないと、パスワードの省略が有効になりません。再起動して自動ログインできるか確認してみてください。
設定したのがパスワードではなくPINだった
「自動サインイン」画面で入力したパスワードが、ログイン時のパスワードと一致しないのが原因です。特にWindows 10 のログイン画面でPINコードを使用している場合は、自動サインインの設定時にパスワードではなくPINコードを入力している可能性があります。
設定手順の最初からやり直して、「自動サインイン」画面でログインパスワードを入力してから、パソコンを再起動してみてください。
Windows へのログインはパスワード?それともPIN?
Windows 10 のサインイン画面で「パスワード」が表示される場合、Microsoftアカウントかローカルアカウントのパスワードでログインしています。Windows 10 のサインイン画面で「PIN」が表示される場合、サインインオプションで設定したPINコード(英数字の組み合わせ)を使用しています。
自動ログインの設定で使用するのは、Microsoftアカウントかローカルアカウントのパスワードです。
パスワードを忘れてしまった場合の対処方法
自動サインイン機能を使用しているうちに、Windows 10 のパスワードを忘れてしまうこともあります。
ローカルアカウントでサインインしている場合は、特に注意が必要です。自動ログインを解除する前に、ローカルアカウントのパスワードを変更してください。先に自動サインインを解除すると、次回の起動時からパスワードを要求されて、Windowsにサインインできなくなります。
参考サイト: Windows 10でユーザーアカウントのパスワードを忘れた場合の対処方法
まとめ
自動サインインを設定すると、パソコン起動後のサインイン画面でパスワードを入力せずにログインできるので便利です。ただし、パスワードを省略すると認証なしで誰でもログインできるため、セキュリティーは万全とは言えません。
自動ログイン以外にも、パスワードレスでWindows 10 にサインインする方法はあります。指紋や顔認証などの生体認証ができる「Windows Hello サインイン」も活用してみてください。
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