2020年12月16日Windows 10 にVirtualBox®をインストールしてみよう!
Windows 10 でVirtualBoxを利用して1台のパソコンで複数のOSを起動したい方向けに、VirtualBoxのインストール方法を分かりやすく解説します。また、VirtualBoxのインストール時や起動時のトラブルでお悩みの方も、今回紹介する対処方法を参考にしてみてください。
Windows 10 で使えるVirtualBoxとは?
VirtualBoxはOracle®が提供するオープンソースの仮想化ソフトです。VirtualBoxをWindows 10 にインストールすれば、Windows 10 のパソコン上でLinux®やSolarisなどのOSを起動できます。デュアルブート以外の手段として、こちらの記事で紹介したこともあります。
参考サイト: Windows 10 でLinuxをデュアルブートすることはできる?
Windows 10 へのVirtualBoxインストール方法
VirtualBoxをインストールする際は管理者権限が必要です。Windows 10 には管理者権限を持つアカウントでサインインしてください。
- ①Oracle VM VirtualBoxのダウンロードサイトにアクセス
参考サイト: Oracle VM VirtualBox - ②「Oracle VM VirtualBoxベース・パッケージ - 6.1.14」から「Windowsインストーラ」のリンクをクリックして、インストールファイルをダウンロード
- ③ダウンロードした「VirtualBox-6.1.14-140239-Win.exe」をダブルクリックすると、インストールウィザードが起動する。「Welcome to the Oracle VM VirtualBox 6.1.14 Setup Wizard」で「Next」をクリック
- ④インストール先を決定
- ・インストール場所を変更する場合は、「Browse」をクリックして場所を選択したら「OK」を押して、インストール場所の選択画面に戻り「Next」をクリック
- ・デフォルトの場所にインストールする場合は、そのまま「Next」をクリック
- ⑤オプションを選択する。デフォルトはすべてチェックが入っているので、4番目以外の不要な項目のチェックを外して「Next」をクリック
- ・「Create start menu entries」・・・スタートメニューに表示しない場合はチェックを外す
- ・「Create a shortcut on the desktop」・・・デスクトップにショートカットを作成しない場合はチェックを外す
- ・「Create a shortcut in the Quick Launch Bar」・・・タスクバーにクイック起動を表示しない場合はチェックを外す
- ・「Register file associations」・・・チェックを入れてインストールすると、VirtualBoxの拡張子(.vox、.vdi)の既定のアプリとしてVirtualBoxを関連付ける(推奨:チェックを入れておく)
- ⑥「Warning: Network Interfaces」(インストール中にネットワークが一時的に切断されるという警告)で「Yes」をクリック
- ⑦「Ready to Install」という画面でインストール準備が完了するので「Install」をクリック
- ⑧「ユーザーアカウント制御」画面で「はい」を選択すると、「Oracle VM VirtualBox 6.1.14」のインストールが開始する
- ⑨「このデバイス ソフトウェアをインストールしますか?(※)」という画面が表示されたら、「インストール」をクリック
※仮想マシン用のUSBドライバーのインストール確認メッセージ - ⑩インストールが完了して「Finish」をクリックすると、「Oracle VM VirtualBox マネージャー」が起動
こんなときはどうする?VirtualBoxのトラブル
VirtualBoxのインストール時や起動時のトラブルについて、対処法を解説します。
VirtualBoxインストール中のエラー
VirtualBoxのインストール中に「致命的なエラーが発生しました」と表示されることがあります。セキュリティーソフトがVirtualBoxを悪意のあるファイルと誤認識して、ブロックしてしまうことがあるからです。セキュリティーソフトを停止させてから、VirtualBoxを再インストールしてください。
VirtualBoxが起動しない:Hyper-V®との競合
Windows 10 ProやWindows 10 EnterpriseをホストOSに使用している場合、Microsoft Hyper-V®との競合が原因でVirtualBoxが起動しません。コントロール パネルとWindows PowerShellでHyper-V®を無効にする必要があります。
- ①「スタート」→「すべてのアプリ」→「Windows システム ツール」→「コントロール パネル」→「プログラム」→「プログラムと機能」→「Windows の機能の有効化または無効化」の順にクリック
- ②「Hyper-V Platform」の直下にある「Hyper-V Hypervisor」のチェックを外して「OK」を押す
- ③「スタート」→「すべてのアプリ」→「Windows PowerShell」→「Windows PowerShell」を右クリック→「管理者として実行」をクリック
- ④「Disable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Microsoft-Hyper-V-Hypervisor」と入力して「Enter」キーで実行する。
- ⑤「Exit」でWindows PowerShellを終了して、パソコンを再起動
VirtualBoxが起動しない:サンドボックスとの競合
Windows 10 ProまたはEnterprise Version 1903(Windows 10 May 2019 Update)でWindows サンドボックスをインストールしていると、VirtualBoxが起動しません。コントロール パネルとWindows PowerShellでWindows サンドボックスを無効にしてください。
- ①「スタート」→「すべてのアプリ」→「Windows システム ツール」→「コントロール パネル」→「プログラム」→「プログラムと機能」→「Windows の機能の有効化または無効化」の順にクリック
- ②「Windows サンドボックス」のチェックを外して「OK」を押す
- ③「スタート」→「すべてのアプリ」→「Windows PowerShell」→「Windows PowerShell」を右クリック→「管理者として実行」をクリック
- ④「Disable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Microsoft-Hyper-V-All」と入力して「Enter」キーで実行する
- ⑤「Exit」でWindows PowerShellを終了して、パソコンを再起動
※上記の手順でもVirtualBoxが起動しない場合は、「Windows PowerShell」を管理者権限で起動して、「bcdedit /set hypervisorlaunchtype off」というコマンドを実行します。Windows PowerShellを「Exit」で終了して、パソコンを再起動してください。
まとめ
VirtualBoxをインストールすれば、デュアルブートせずにLinuxなどのOSをWindows 10 上で起動できます。デュアルブート環境だとOSを毎回切り替える必要がありますが、VirtualBoxならホストOSのWindows 10 とゲストOSを同時に起動できて、仮想環境の構築も手軽に行えます。
※OracleおよびJavaは、オラクルおよびその関連会社の登録商標です。その他の社名、商品名等など各社の商標または登録商標である場合があります。
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