2020年12月7日Windows 10 64bit版はメモリ何GBあれば快適?
Windows 10 の64bit版に必要なメモリ容量は、いくらあれば十分なのでしょうか?Microsoft®が定める最低要件から、快適な動作のための推奨メモリ数も、パソコンの用途別に詳しく解説します。また、パソコンの操作がより快適になるメモリの節約方法も紹介します。
Windows 10 64bit版のメモリは最低何GB?
Microsoft®のシステム要件によると、64bit版のWindows 10 のインストールに必要な物理メモリ(RAM)は2GB以上です。さらにクライアント Hyper-Vをインストールする場合は、さらに2GBのRAMが必要なため、メモリは4GB以上となります。
※Hyper-Vをインストールできるのは、Windows 10 ProとWindows 10 Enterpriseに限られます。
Windows 10 64bit版の推奨メモリ容量は?
先ほど紹介した最低要件は、Windows 10 のインストールと起動に必要なメモリ容量です。実際にメモリが何GB必要かは、最低要件に加えてアプリケーションが使用するメモリ容量も考慮する必要があります。
次に、パソコンの用途別の推奨メモリ数を見てみましょう。
メール・インターネット閲覧のみなら4GB
4GBは低価格帯のノートPCやデスクトップPCに搭載されることが多いです。複数のアプリケーションを起動するとメモリが不足することがあります。また、消費メモリの大きいアプリケーションを1つ起動するだけで、メモリ不足に陥りやすいのがネックです。
業務で使うなら8GB
8GBあれば、メール・インターネット・Office製品の使用などの基本作業は問題ないでしょう。快適な操作を謳うエントリーモデルに8GBが採用されることが多いです。
ただしメモリ消費量が多いアプリケーションを使ったり、高解像度の画像編集を行ったりする場合はメモリが不足しやすいかもしれません。
ゲームや軽めの動画編集もしたいなら16GB
16GBはハイスペックのパソコンに搭載されることが多く、複数のアプリケーションを起動しても快適に操作できます。ゲームを快適にプレイしたり動画を編集したりできますが、高メモリのアプリケーションを同時に複数起動すると、メモリが不足する可能性があります。
より快適にパソコンを使いたいなら、後ほど紹介するメモリの節約方法も試してみてください。
ゲームや高解像度の動画編集がしたいなら32GB以上
ゲームの推奨スペックがRAM16GB以上の場合や、4Kの動画編集を行いたい場合などは、32GBのRAMがあった方がよいかもしれません。
ただし、メモリ数が増えればその分パソコンの価格が上がるため、用途と予算に合わせてメモリ数を選びましょう。一般的なユーザーなら、8~16GBがおすすめです。
なお、Windowsのエディションによって、OSが認識できるメモリ容量が異なります。メモリが多ければ多ければ良いというわけでもないため、お使いのエディションを確認の上でRAMを選びましょう。
Windows 10 (x64)の場合、Homeエディションなら最大128GBまで認識されます。それを超えるとWindowsで認識されません。また、Windows 10 Proの最大メモリ容量は2TBです。
メモリが不足するとどうなる?節約方法は?
メモリが不足すると、Windows 10 にどのような影響があるのでしょうか?
まず、動作が遅くなります。物理メモリが不足すると、HDDやSSD上の仮想メモリを使用するためです。さらにWindows 10 や使用中のアプリケーションがフリーズすることもあります。
ここからは、メモリを節約しながらシステムやアプリケーションを快適に使用できるおすすめの方法を紹介します。
使わないアプリケーションや常駐プログラムを終了する
起動中のアプリケーションを終了するには、タスクバー上のアプリケーションアイコンを右クリックします。
常駐プログラムも不要なものは終了しましょう。「設定」→「アプリと機能」→「スタートアップ」の順にクリックして、「スタートアップ アプリ」の一覧を確認してみてください。
スタートアップがオンになっているアプリケーションは、Windowsの起動時にOSと一緒にバックグラウンドで起動して常駐しているため、メモリを消費しています。不要なものはオフに切り替えましょう。
「Windows のデザインとパフォーマンスの調整」の設定を変える
Windows 10 の初期設定では、デザイン優先でアニメーション表示が有効になっていますが、メモリ消費が多くなりがちです。「Windows のデザインとパフォーマンスの調整」からデザインの設定を変えると、メモリを節約できます。
- ①「スタート」を右クリックして「検索」をクリック→検索窓(虫眼鏡のアイコン)に「デザイン」と入力→「Windowsのデザインとパフォーマンスの調整」を選択する
- ②「パフォーマンス オプション」画面の「視覚効果」タブで「パフォーマンスを優先する」を選択するか、「カスタム」を選択して最低限の視覚効果だけにチェックを入れる
おすすめは「カスタム」を選択して、「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」だけにチェックを入れる設定です。
まとめ
メモリ容量が多ければ多いほど、快適にパソコンが使えることが分かりました。とは言ってもパソコンのパフォーマンスはメモリだけで決まるわけではなく、CPUのスペックや内蔵ストレージ(HDDやSSD)の空き容量によっても左右されます。今回紹介した内容を参考に、ご自分の用途にあったスペックのパソコンを選びましょう。
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