2020年9月14日Windows 10 のアップデートに失敗!原因と解決方法を解説
Windows 10 でWindows Updateに失敗すると更新プログラムが適用されず、パソコンが脆弱性などの脅威にさらされるリスクが生じます。今回は、Windows更新プログラムが失敗したらぜひチェックしていただきたい、原因と解決方法を解説します。
Windows Update失敗の原因~Microsoft推奨の解決方法~
更新の適用に失敗する場合は、まずはこれらの原因に該当するものがないか確認してみましょう。
- ・ログイン中のアカウントに管理者権限がない
- ・システムドライブの空き容量が不足している
- ・更新プログラムのインストール後に再起動していない
- ・未インストールの更新プログラムが残っている
- ・外付けのハードウエアが邪魔している
- ・サードパーティ製ハードウエアのドライバーが最新でない
- ・デバイスにエラーがある
Microsoftが各項目のトラブルシューティングを下記のウェブページで紹介しています。参考にしてください。
参考サイト:
Windows 10 の更新に関する問題のトラブルシューティング
それでもWindows Updateに失敗する場合の解決方法
Microsoft®が公開している原因に当てはまるものがない、あるいは解決策を試しても改善されない場合は、そのほかの対処方法で解決するか確認してみましょう。
Windows Updateのトラブルシューティングを実行する
ここで紹介するのは、「Windows Updateデータベースの破損」というエラーが表示される場合の解決方法です。Windows 7や8ではMicrosoftが提供するトラブルシューティングツールのダウンロードが必要でしたが、10からはOSにWindows Updateの修復ツールが組み込まれました。
- ①「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」→「起動して稼働中」の中から「Windows Update」を選択→「トラブルシューティング ツールの実行」をクリック
- ②診断結果で「保留中の更新プログラムのダウンロードとインストール」が表示されたら、「この修正を適用します」を選択
- ③次の画面で「トラブルシューティングが完了しました」と表示され、「保留中の更新プログラムの確認」のステータスが「解決済み」になれば、「トラブルシューティング ツールを終了する」か「閉じる」で終了
- ④「設定」→「更新とセキュリティ」→「更新プログラムのチェック」からWindows Updateを再実行
「サービス」でWindows Updateを有効にする
更新プログラムが失敗するもう一つの理由が、「サービス」でWindows Updateが「停止」または「無効」になっているケースです。
- ①Windowsキーの右クリックで「ファイル名を指定して実行」を選択し、「services.msc」と入力して「OK」を押す
- ②サービスの一覧から「Windows Update」をダブルクリックして、プロパティを表示
- ③サービスの状態が「停止」になっていたら、「開始」をクリック
- ④スタートアップの種類が「無効」になっていたら「自動」に変更して、「適用」→「OK」の順にクリック
失敗した更新プログラムをアンインストールする
特定の更新プログラムだけが失敗する場合の解決策も紹介します。
- ①「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」の「更新の履歴を表示する」の順にクリック
- ②「更新の履歴」でインストールに失敗した更新プログラムの番号(KB◯◯◯◯◯◯◯)をメモする
- ③「更新の履歴を表示する」画面の最上部に戻り「更新プログラムをアンインストールする」を選択
- ④「更新プログラムのアンインストール」画面で、②でメモした更新プログラムの番号からアンインストールする更新プログラムを探して、「アンインストール」をクリック
※アンインストールできない更新プログラムは「アンインストール」が選択できません。 - ⑤更新プログラムのアンインストールが完了して再起動を要求されたら、パソコンを再起動
更新中にエラーコード「0x800f0922」が表示される
このエラーコードが表示された場合も、まずはWindows Updateのトラブルシューティングを実行してみてください。それでも解決されない場合は、そのほかの原因が考えられます。下記に当てはまるものがあるか、確認してみてください。
- ①VPNに接続中の場合は、VPNを切断
- ②「.NET Framework」が無効になっている可能性がある
「コントロールパネル」→「プログラム」→「プログラムと機能」から「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択→「.NET Framework」が無効になっていたら、チェックを入れて有効にして「OK」で閉じる - ③DISMでシステムイメージ(ISOファイル)を修復する
管理者権限でWindows PowerShellを起動して「DISM.EXE /online /cleanup-image /restorehealth」を実行 - ④SFC(システムファイルチェッカー)でシステムファイルを修復する
管理者権限で起動中のWindows PowerShellで「sfc /scannow」を実行
③と④の手順については、以下の記事で解説しています。
参考サイト:
Windows 10のDISMとは?利用場面や使い方を解説
更新中にエラーコード「0x80240fff」が表示される
Windows 10 のリカバリー後やSSD換装後に、OSが工場出荷状態に戻ることが主な原因で起こるエラーです。いずれのケースもサポートが終了した古いWindows 10のバージョンに戻るため、「設定」→「更新とセキュリティ」→「更新プログラムのチェック」での更新プログラムの配布が終了しています。
以下の手順でWindows 10 を手動アップデートすると解決できます。
①下記ページよりWindows 10をダウンロードして手動アップデート
参考サイト:
Windows 10 のダウンロード
②アップデートが完了したら、「設定」→「更新とセキュリティ」→「更新プログラムのチェック」からWindows Updateを再実行
まとめ
Windows 10の更新プログラムのインストールに失敗する原因はさまざまです。解決策も初歩的なものから、専門的な知識や技術が必要とされるものまで多岐に渡ります。今回の記事で紹介した手順でも解消されない場合は、Microsoftのサポートかパソコンのメーカーのサポート窓口に相談してみましょう。
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