2020年7月8日Windows 10 のDドライブはどうやって使う?

Windows 10 のDドライブはどうやって使う?

Windows 10 搭載パソコンにDドライブがあるけれど、そもそも何のためにあるのか分からない。CドライブとDドライブを分けて使いたいけれど、今のパソコンにはCドライブしかない。今回はこれらの疑問を解消できるように、Dドライブの活用方法を解説いたします。

Windows 10 のDドライブとは?

Dドライブについて考える前に、Cドライブについて簡単に解説します。Cドライブとは、パソコンのディスクに割り当てられたドライブです。つまり、すべてのパソコンにCドライブがあります。

ところで、なぜAやBではなく「Cドライブ」という名称なのでしょうか?AドライブとBドライブは、かつてシステムやデータの保存場所としてフロッピーディスクが使われていた時代に、フロッピーディスクに割り当てられていました。その名残で、パソコンのハードディスクには「Cドライブ」の名称を用いるようになりました。

機種によっては、物理的にディスクを分けてCとDの2つのドライブを搭載しているパソコンもあります。Dドライブはこのような物理ドライブとしてだけでなく、論理ドライブとしても使われます。例えば1台のディスクでCドライブしかないパソコンでも、パーティションを切ることで論理的にCとDの2つのドライブに分けることが可能です。

Windows 10 でのドライブの表示方法

Windows 7 や8 までのOSには「マイコンピューター」があり、そこからCドライブやDドライブを開くことができました。Windows 10 からは「マイコンピューター」がなくなったため、別の方法で表示させます。

最も簡単なのは、エクスプローラーからドライブを表示する方法です。

  • ①「エクスプローラー」で「PC」をクリックします。
  • ②「デバイスとドライブ」にCドライブやそのほかの記憶領域のドライブ名が表示されます(Dドライブ、外付けHDDやUSBメモリーなどの記憶装置)

1台のハードディスクにDドライブを作成する方法

論理的にCドライブとDドライブを分けるには、Cドライブ上でパーティションを作成して、フォーマットする作業が必要です。これらの作業は「ディスクの管理」で行います。

ここで注意点があります。パーティションを切るのは、Cドライブがある1台のディスクです。論理的にドライブを2つに分けるだけなので、ディスクの破損や不具合が生じると、CドライブとDドライブ両方に影響を及ぼす可能性があります。

また、パーティションを区切る作業を行う前に、Cドライブのバックアップを必ず実行してください。

Cドライブのパーティションを切ってDドライブを作成する方法の詳細は、こちらの記事を参照してください。

参考サイト:
https://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=020024

Windows 10 のDドライブ活用方法

CドライブとDドライブが分かれていると、ドライブの使い分けができます。ここからはその方法や、Dドライブの便利な活用方法を紹介します。

まず、CドライブにはOSやソフトウエアなどのシステムファイルだけを保存します。Cドライブに保存していたドキュメント・ピクチャ・ダウンロード・ビデオ・ミュージックなどのデータは、Dドライブに移動することが可能です。

ファイルの保存先をDドライブに移動する方法

Cドライブ上のファイルをコピー&ペーストでDドライブに保存できますが、このやり方では手間がかかります。そこで、ドキュメント・ダウンロード・ピクチャなど、Windows 10 の「PC」の直下にあるファイルの保存先をDドライブに変更してみましょう。

ドキュメントを例に挙げて、ファイルの保存先をDドライブに移動する方法を紹介します。

  • ①Dドライブ上に「ドキュメント」という名称のフォルダーを作成します
  • ②エクスプローラーで「PC」を選択して、ドキュメントを右クリックしてください
  • ③「ドキュメントのプロパティ」画面で「場所」タブを選択します
  • ④ファイルの保管場所を①で作成したDドライブ上の「ドキュメント」に変更して、「移動」を押します

iPhoneのバックアップ先を変更する方法

iPhoneのバックアップをiTunesで作成している場合も、バックアップ先をCドライブからDドライブに移動することが可能です。バックアップ先の確認方法や手順などの詳細は、こちらを参照してください。

参考サイト:
https://support.apple.com/ja-jp/HT204215

まとめ

Windows 10 のパソコンに最初からDドライブがなくても、Cドライブのパーティションを区切ってDドライブを作成することが可能です。システムファイルとデータファイルとでドライブを分けておけば、ファイルが整理しやすくなります。

Cドライブでパーティションを切る場合、CドライブとDドライブは1台のディスクを共有している状態です。そのため、ディスクに物理的な不具合や故障が発生すると、どちらのドライブも使えなくなる可能性があります。小まめにディスクのバックアップを取っておきましょう。

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