2020年1月16日Windows 10 のバックアップをUSBでとることは可能?
Windowsをバックアップする場合、システムのバックアップを指す場合と、システム以外のデータも含めたバックアップを指す場合があります。
システム以外のデータはシステムよりもはるかに大きくなるため、USBフラッシュメモリで取るのは現実的ではありません。
今回は、Windows 10 のシステムのバックアップが取れる回復ドライブの作成方法及び、Windows 10 のデータも含めたバックアップが可能なシステムイメージの作成方法について紹介します。
Windows 10 のバックアップ機能
Windows 10 には目的に応じて次のようなバックアップ機能が含まれています。
回復ドライブ
回復ドライブは、アップデートを含むWindowsのシステムをバックアップする機能です。USBフラッシュメモリにバックアップ可能ですが、インストールしたアプリや保存したデータはバックアップできません
システム修復ディスク
システムに異常が発生した際に、システム回復オプションという機能を立ち上げるためのディスクです。内蔵ストレージの「リカバリー領域」に入ったシステムデータを利用する為、HDDが破損した場合には使用できません。USBには作成できず、CDやDVDなどの光学メディアが必要です。
システムの復元
内蔵ストレージに保存された復元ポイントを利用してシステムを回復させます。USBフラッシュメモリや光学メディアは不要です。
アプリやデータも保存されますが、内蔵ストレージの容量も消費します。主にWindows 10 のアップデートやアプリをインストールした後に調子が悪くなった際などに、インストール前の状態に戻すために利用します。
システムイメージのバックアップ
Windows 10 のシステム、インストールしたアプリ、保存したデータをまとめてバックアップする機能です。大きな容量が必要となるため、外付けHDDなどに保存するのが一般的です。
回復ドライブの使用方法
回復ドライブは、作成時点のWindows 10 のシステムをバックアップするため、システムが破損したPCも復元できますが、アプリやデータはバックアップできません。容量が32GB以上のUSBフラッシュメモリを用います。
回復ドライブの作成方法
回復ドライブの作成手順は次の通りです。
「スタートメニュー」→「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「セキュリティとメンテナンス」→「回復」→「高度な回復ツール」→「回復ドライブの作成」
ポップアップが開いたら「はい」をクリックし、メッセージに従って回復ドライブを作成します。
回復ドライブの使用方法
ブートドライブにUSBフラッシュメモリを選択して起動すると回復ドライブが利用できます。
システムイメージの使用方法
システムイメージは、作成時点のWindows 10 のシステムとアプリ、データをすべてバックアップします。復元すると、作成時点の状態を回復できるほか、システムドライブの変更にも活用できます。
大きな容量が必要となるため、十分な容量のある外付けHDDなどを使いましょう。
システムイメージの作成方法
システムイメージを作成する際は、バックアップ先となる外付けHDDなどを先に接続し認識させたうえで次の操作を行ってください。
「スタートメニュー」→「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「バックアップと復元」→「システムイメージの作成」
「システムイメージの作成」の指示に従い、バックアップの保存先、バックアップ元となるボリュームを選択します。
システムイメージのバックアップが完了するとシステム修復ディスクの作成について確認されます。必要であれば作成しますが、なくても復元はできます。
まとめ
Windows 10 には、目的に応じたバックアップ手法があります。Windowsのシステムの復旧を行いたい場合、最も強力なツールが回復ドライブです。アプリやデータも含めて復旧したい場合にはシステムイメージの作成が良いでしょう。回復ドライブであれば32GBのUSBフラッシュメモリで可能ですが、アプリやデータを含むシステムイメージの作成の際はバックアップ元のデータサイズに応じたストレージが必要となります。