2020年1月7日外付けHDDをフォーマットする方法は?

外付けHDDをフォーマットする方法は?

PCの記憶領域を拡張したいときやバックアップ先などに便利な外付けHDDですが、使用前にはフォーマットを行わなければいけません。フォーマット時には、目的や使用環境に合わせて設定が必要で、間違えると正常に動かない場合もあります。

今回は、外付けHDDを接続する際に必要となるフォーマットの方法や設定の意味について解説します。

フォーマットとは

HDDは使用前に「フォーマット」が必要です。フォーマットとは、初期化とも呼び、HDDの記憶領域に番地を付けて、データを整理して保存するための準備作業です。既に使用されているHDDをフォーマットすると、それまでに書きこまれていたデータは削除されます。

フォーマットの種類

フォーマットには通常のフォーマットとクイックフォーマットがあります。通常のフォーマットでは記憶領域全体を初期化するのに対し、クイックフォーマットは記憶領域の目次に当たる部分のみを初期化します。

クイックフォーマットは短時間で終了しますが、異常の発見などはできません。一方、通常フォーマットでは時間がかかりますが異常も発見できます。

ファイルシステム

フォーマットにはいくつかの形式(ファイルシステム)がありますが、Windows 10 で使用できるのは3種類ですが、Windows 10 で利用する場合はNTFSを選択しましょう。

  • ・FAT32:古いファイルシステム。一つの領域として確保できる容量は最大2TB、保存できるファイルは最大4GBまでなどの制限がある
  • ・NTFS:記憶容量及びファイルサイズはほぼ無制限。アカウントごとにアクセス制限を行うなど、管理機能が充実。Macからはデータの読み取りは出来ますが書き込みが不可能
  • ・exFAT:FAT32を拡張したファイルシステムで、記憶容量及びファイルのサイズはほぼ無制限。NTFSよりも管理機能は劣りますが、Macからも読み書きが可能

ボリュームとは

HDDの記憶領域のことを「ボリューム」または「パーティション」と呼びます。ボリュームにはアルファベットの記号と名前が与えられ、記号の事を「ドライブ文字」または「ドライブレター」、名前を「ボリュームラベル」と言います。

外付けHDDのドライブレターは、一般的に「D」以降のアルファベットとなります。Cはシステムがインストールされた内蔵ストレージ、A、Bは初期のPCでフロッピーディスクドライブに割り当てられていた名残で、今もあまり使用されません。

またボリュームは、2TBのHDDを二つの1TBのボリュームに分けるなど、分割して扱うこともできますが、最近ではメリットがなくなったため、あえて分割する必要はないでしょう。

パーティションスタイル

ボリュームを作成する際、パーティションスタイルを選択出来ます。Windows 10 で利用できるパーティションスタイルには、MBRとGPTの2種類がありますが、GPTを選択しましょう。MBRは古い方式で、HDDの容量に係わらず2TBまでしか容量が確保できません。

外付けHDDのフォーマット方法

Windows 10 で外付けHDDをフォーマットする方法を説明します。

フォーマット方法

外付けHDDをUSBケーブルでPCと接続し、電源を入れた後、次の操作を行います。

※外付けHDDをフォーマットするには「ディスクの管理」ツールを起動する必要です。
 方法はいくつがありますが、ここでは3つを紹介します。

方法1
「スタートメニュー」を右クリック→「「ディスクの管理」

方法2
「スタートメニュー」を右クリック→「コンピューターの管理」→「記憶域」→「ディスクの管理」

方法3
「スタートメニュー」→「Windows管理ツール」→「コンピューターの管理」→「記憶域」→「ディスクの管理」

未フォーマットのHDDを接続している場合、「ディスクの初期化」というウィンドウが表示され初期化するHDDを選択出来ます。フォーマットするHDDを選択して次の操作に進んでください。

各種設定が可能ですが、単一ボリュームで初期設定のまま進める場合は以下の通りです。

「GPT(GUIDパーティションテーブル)」を選択し、「OK」→コンピューターの管理画面に新しいHDDが表示されるため、未割当となっている領域を右クリック→「新しいシンプルボリューム」→「次へ」→ボリュームサイズの指定「次へ」→ドライブ文字またはパスの割り当て「次へ」→パーティションのフォーマット「次へ」→「完了」→「完了」

まとめ

外付けHDDを使用する際にはフォーマットが必要ですが、フォーマットする上でいくつかの設定があります。標準の設定通りにしておけばおおむね問題はありませんが、設定の意味を確認して無用なトラブルを回避しましょう。

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