2019年12月19日Windows 10 のダークテーマとは?
Windows 10 の新たな機能としてダークテーマが追加されたことが話題になっています。今回は、ダークテーマとは何か、そのメリットや使い方について紹介します。
ダークテーマの使い方
Windows 10 の大型アップデート「October 2018 Update(バージョン1809)」による新機能として、ダークテーマが追加されました。また、直近のアップデート「May 2019 Update(バージョン1903)」により一部設定方法が修正されています。
Windowsのテーマとは
Windowsの「テーマ」とはデスクトップの背景や、ウインドウ、メニュー、タスクバーなどの表示をセットで変更する機能です。個々の表示設定を個別に行うと手間がかかりますが、テーマを用いると一括して統一感のあるデザインに変更できます。
ダークテーマとは
ダークテーマとはウインドウやメニューが黒や濃灰色でまとめられた画面表示設定です。デスクトップ画像は含まれていないため正確にはテーマとは言えませんが、Windowsに限らずスマホやタブレットなどでも同様の機能があり、「ダークテーマ」もしくは「ダークモード」と呼ばれています。
設定方法
Windows 10 のバージョンによりわずかに設定方法が異なりますが、現在の最新版(バージョン1903)に更新すれば問題なく使用できます。
ダークテーマを使用する際は、バージョンに合わせて次のように操作して下さい。
- ・バージョン1809
「設定」→「個人用設定」→「色」→「既定のアプリモードを選択します」で黒にチェック - ・バージョン1903
「設定」→「個人用設定」→「色」→「色を選択する」で黒を選択
ダークテーマのメリット
ダークテーマには次のようなメリットがあり、Windows以外の端末にも導入されています。
消費電力低減
ダークテーマは文字通り黒を基調とする表示になるため、モニターの輝度を低減できます。LEDディスプレイでは効果はありませんが、OLED(有機EL)ディスプレイでは消費電力を低減できます。デスクトップPCの場合、メリットはあまり感じられませんが、ノートパソコンなどのモバイル端末の場合はバッテリーの持ち時間を延ばす効果があります。
※LEDディスプレイはバックライトの光を液晶で遮る構造のため、ダークモードであってもバックライトの輝度は変わらず消費電力は変化しません。OLEDは、画素そのものの輝度が変化するため、ダークモードでは消費電力が低減できます。
目に優しい
画面の輝度が低下するため、目の疲労を軽減できます。特に夜間の暗い環境下で画面を見る場合などに有効です。
ダークテーマに対応しているアプリ
Windows 10 のダークテーマでは、エクスプローラーや設定メニューなどの表示が暗くなりますが、併せて使えるアプリにもダークテーマに対応しているアプリがあります。
Microsoft Office
Officeシリーズの場合は、サブスクリプションサービスのOffice 365がダークテーマに対応しています。パッケージ版のOfficeの場合、Office 2016以降にテーマカラーを変更する機能が追加されました。それぞれの設定方法は次の通りです。
- ・Office 365
「ファイル」→「オプション」→「全般」→「officeのテーマ」→「黒」 - ・Office 2016
「ファイル」→「オプション」→「基本設定」→「Officeのテーマ」→「濃い灰色」
Microsoft Edge
Windows 10 の表重ブラウザであるMicrosoft Edgeもダークテーマが有ります。
「…」→「設定」→「テーマの選択」→「黒」
Goolge Chrome
GoogleのウェブブラウザであるChromeは、Windows 10 をダークテーマに変更すると自動的にダークテーマになります。
- ・Chromeのみをダークテーマとする場合
「…」→「設定」→「テーマ」→JustBlackをダウンロードして選択
まとめ
ダークテーマはモバイル端末の電力消費低減に効果のある機能で、OLEDディスプレイ搭載の端末を使用されている場合は、稼働時間延長の効果があります。また、目の疲労を防ぎたい場合、暗い場所で使用する場合の輝度の抑制にもなりますので、目の疲れなどを感じている方もぜひお試しください。