2019年9月19日Windows 10 のブートメニューとは

Windows 10 のブートメニューとは

PCに不具合が起きた時や起動ドライブを変更したいときには、ブートメニューを利用してPCの立ち上げ手順を変更することがあります。利用頻度の低い機能のため、いざというときに使い方がわからず慌てることも多いのではないでしょうか。

今回は、Windows 10 のブートメニューと、新たに機能が追加されたブートオプションメニューについて紹介します。

ブートメニューとは

ブート(boot)とは、PCを「立ち上げる(起動する)」という意味です。特別な設定をしていないPCでは自動的にCドライブからWindows のシステムが起動されますが、トラブルが発生した場合はWindows が立ち上がる前にブートメニューを表示して操作することがあります。

狭い意味でのブートメニューとは、どのドライブからPCを立ち上げるかを選択するメニューを指しますが、広い意味では、PC動作の設定を行うBIOS/UEFI、またはWindows 10 の機能であるブートオプションメニューを指すこともあります。

BIOS/UEFI

BIOSとは、PCに接続されているデバイスの管理や動作の設定を行い、Windows を立ち上げる役割をもっています。

BIOSはHDDやSSDなどのメディアではなく、マザーボードに記録されています。PCの電源を入れると、まずはBIOSのプログラムがデバイスなどの動作環境を整え、指定されたメディアに記録されているOSを立ち上げます。

UEFIはBIOSの高機能版で、最近のマザーボードはほぼすべてBIOSの替わりにUEFIを搭載していますが、慣習としてBIOSと呼ばれることがあります。

ブートオプションメニュー

Windows 10 にはBIOSとは異なるブートオプションメニューという機能があります。ブートオプションメニューには、システムエラーの解決のための機能が含まれており、ここからUEFIを立ち上げる事もできます。

Windows 7 以前には、「詳細ブートオプション」と言う機能があり、システムエラーにより正しく起動できない場合はセーフモードでの起動が選択出来ました。

BIOS/UEFIの立ち上げ方

Windows 10 では、BIOSもしくはUEFIを立ち上げる手順は二通りあります。

Windows 10 から立ち上げる

Windows 10 のスタートメニューから立ち上げる手順は次の通りです。

「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「今すぐPCを再起動する」→再起動後のオプションの選択で、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」

強制的にUEFIを立ち上げる

PC立ち上げ時に「F2」キーもしくは、「Del」キーを押すことでWindows が立ちあがる前にUEFIのメニューを表示できます。
どのキーでUEFIメニューに入れるかはPCメーカやマザーボードメーカによって異なりますが、「F2」もしくは「Del」の場合が大半です。
「F2」キーや「Del」キーを押すタイミングは、ロゴ画面が表示される1~3秒程度の時間だけです。UFEIが立ち上がるまで何度も押してタイミングを逃さないようにしましょう。

ブートメニューを直接立ち上げる

ブートメニューはBIOSやUEFIから開くことができますが、PC立ち上げ時に「F12」キーを押すこと事で直接立ち上げる事も出来ます。キーを押すタイミングはUEFIを立ち上げるのと同じタイミングです。

ブートメニューを利用するシーン

ブートメニューを利用するシーンは、以下ようにPCに何らかのトラブルが発生した場合がほとんどです。

起動ドライブの変更

システムドライブが破損し、新たなOSをUSBやCDからインストールする際は、BIOSやUEFIから新しいOSの入っているドライブを指定して立ち上げます。
USBメモリやCD/DVDドライブなども選択できます。

システムの修復

Windows 10 のシステムエラーなどが発生した時には、ブートオプションメニューから復元ポイントを使ったシステムの復元や、回復ドライブを使った修復を行いましょう。事前に回復メディアなどを作成しておくと、ソフト上のトラブルはほぼ復旧出来ます。

まとめ

主にトラブル発生時に役立つブートメニューについて概要を紹介しました。普段は目にしない機能ですが、いざと言う時に困らないよう、どのような事ができるかだけでも覚えておくと良いでしょう。

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