2019年5月7日Windows 10 をリフレッシュする方法。初期化でエラーを解決しよう
PCを使用していると、システムやアプリケーションのエラーで動作が遅くなったり異常をきたす場合があります。遅くなる原因はさまざまですが、PCのリフレッシュを行うと回復できる場合があります。ここでは、PCのリフレッシュの効果や実行するべきタイミングについて説明したいと思います。
PCのリフレッシュとは
PCのリフレッシュとは、簡単に言うとPCの初期化です。何らかの理由でシステムが破損して調子が悪くなっている場合の対策方法となります。
アプリは削除、個人ファイルは保持
リフレッシュを行うとWindows 10 のOSを再インストールするため、インストールしたアプリやドライバなどは一旦削除されますが、個人ファイル(アプリで作成したデータ)やMicrosoftアカウント、ユーザーアカウントは保持したままにできます。また、Cドライブ以外のストレージも保存されます。
リフレッシュ後には、付属のアプリは再インストールされますが、付属アプリのものに関してはユーザー個人が再インストールし、PCの各種設定(ツールや周辺機器の設定など)を行う必要があります。
リカバリー・Windowsの復元との違い
リフレッシュに似た機能として、「リカバリー」と「Windowsの復元」と言う機能もあります。それぞれの機能とリフレッシュの違いは次の通りです。
リカバリーはバックアップが必要
リカバリーはPCを完全に初期化します。リフレッシュ機能とは違い、アプリや個人ファイル、Windows Liveメールなどもすべて削除され、パソコン工場から出荷された時と同じ状態となります。
システムやアプリケーションなど、ソフト面のトラブルであれば再インストールでほぼ回復できますが、データは完全に削除されるため実行前に必ずバックアップをとることが必要です。常にUSBメモリーで新しい回復ドライブ(バックアップイメージ)を作っておくと、いざという時に役立ちます。ローカルに重要な情報が保存されている場合はとくにおすすめします。
Windowsの復元は“設定”が必要
Windowsの復元は保存された復元ポイントの状態にPCを巻き戻す機能です。特定のアプリのインストールやファイルの破損が原因のトラブルであれば、トラブル発生以前の状態の戻す事で不具合を回復できます。復元ポイントの設定ができていない場合は利用できません。
リフレッシュが必要なときはいつ?
では、リフレッシュが有効とされる状態はどのようなときなのでしょうか。
システムやアプリケーションのエラー発生時
・アプリケーションを立ち上げた時に動作エラーが発生する
・Windowsのシステムエラーによりブルースクリーンが多発する
など、このような際にはソフトウェアのエラーの可能性があります。
この場合はリフレッシュによる回復が有効でしょう。システムのエラーの場合はWindows が再インストールされますので回復できます。また、リフレッシュ時にはアプリケーションが削除されます。再インストールされることでアプリケーションのエラーも問題なく解決するでしょう。
リフレッシュでは改善できない症状
長年使用したPCの動作が重い場合などは改善できない場合もあります。リフレッシュでは削除されない個人ファイルやCドライブ以外のデバイスが原因となっている場合は効果が有りません。ディスクのクリーンアップなどで不要なファイルを削除することも検討してみましょう。
PCのリフレッシュ方法
Windows 10 では、「PCのリフレッシュ」が、「このPCを初期状態に戻す」という名前に変更されています。実行する際には次の手順で操作してください。
[Windowsの設定]>[更新とセキュリティ]>[回復]>[このPCを初期状態に戻す]>[開始する]>[個人用ファイルを保持する]>[次へ]>[リセット]
リフレッシュ後、削除されたアプリの再インストールやその他必要な設定を行ってください。
注意していただきたいのが[回復]の次の画面で、[このPCを初期状態に戻す]ではなく、[すべて削除する]を選択するとリカバリーを行うことになります。個人ファイルもすべて削除されますのでバックアップが取れていない場合は決して選択しないでください。
また、システムの再インストールを行う際にはデータ破損などの一定のリスクが伴います。リフレッシュでは基本的に個人データは残されますが、トラブルのリスクを考慮し実行の前には大切なデータのバックアップをおすすめします。
まとめ
リフレッシュを行うと、個人が作成したデータファイルを残したままシステムを初期化できます。一方で、各種設定やアプリは削除され、リフレッシュ後に再設定や再インストールは行う必要があるため、直したい症状に合わせて対処方法を選びましょう。不安な場合は、PCに詳しい社内の人間やサポート会社に相談してみてください。