2019年4月12日Windows 10 ファイル検索できない時は「インデックス再構築」で解決
PC内に保存したファイルを検索した際に、目的のファイルが見つからないといった経験はないでしょうか。確実に保存したはずのファイルがヒットしない場合、ファイル検索がうまく働いていない可能性があります。今回は、ファイル検索機能が働いていない場合の原因と対策方法についてご説明します。
検索できないor遅い原因は?
エクスプローラーの検索機能がうまく働かないと、検索に時間がかかったり、そもそも検索が終わらないといったことが起きます。この原因としてよくあるのが「インデックス」という機能が正しく作成されていない場合です。
インデックスとは、ファイルの情報を目次のように調べやすくまとめたファイルです。検索する都度ストレージ内に保存された膨大なファイルを読み込むと大変時間がかかるため、あらかじめファイル名などをデータベース化し、検索速度を早くしているのです。
このインデックスが作成されていない、もしくは破損していると、ファイル検索がうまく機能しなくなります。
インデックスの再構築を行う
インデックスが作成されていない、もしくは破損している場合にはインデックスの再構築をします。インデックスが完成すると、正しく検索できるようになります。インデックスの再構築を行う際には次の手順で操作してください。
[スタートメニュー]>[Windowsシステムツール]>[コントロールパネル]>[インデックスのオプション]>[詳細設定]>詳細オプション[インデックスの設定]タブ>[再構築]
インデックスファイルの作成には時間がかかりますので、完成するまで放置してください。
拡張子を検索対象にしておく
インデックスの構築も必要ですが、ファイル内の検索結果で「検索条件に一致する項目はありません」が頻発する場合は、検索対象になる拡張子の登録ができていない可能性があります。
[インデックスのオプション]>[詳細設定]>詳細オプション内[ファイルの種類]タブに拡張子あるので、検索対象になるようチェックを入れてください。
インデックスの再構築と拡張子の選択ができたら、きちんと検索できているか確認しましょう。
負荷がかかる場合はバックオフ機能を無効に
インデックス作成はPCに負荷をかけるため、他の作業を行っている際にはインデックス作成を休止する「バックオフ」機能が備わっています。「インデックスのオプション」画面を開いた際に、[インデックス作成の速度は他の処理により遅くなっています]と表示されている場合は、バックオフ機能による影響が出ています。
インデックスを早く作りたい場合は、このバックオフ機能を無効にできます。
regeditを起動>[HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Policies \ Microsoft \ Windows ]を右クリック>[新規]から[キー(K)]を選択>[新しいキー #1]を[WindowsSerch]にリネームする>\ Windows Searchを開く>右ウインドウを右クリックし、[新規]から[DWORD値]を作成する>[新しい値 #1]を[DisableBackoff]にリネームする>[DasablebBackoff]をダブルクリックし、値のデータを1に変更する。
※この方法はレジストリ(PCを動作させる基本設定)を変更する為、操作を間違えるとPCが正常に動かなくなる恐れがあります。システム管理者に依頼するか、十分に内容を理解した上で実行してください。
再構築以外の方法
クイックアクセス機能を切る
エクスプローラーに最近使ったファイルなどを表示する「クイックアクセス」機能により処理が遅くなる場合があります。クイックアクセスを無効化する際には次の手順で操作してください。
エクスプローラーを開く>[ファイル]>[フォルダーと検索のオプション]>[エクスプローラーで開く]の欄で[クイックアクセス]を選択>[最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する]と[よく使うフォルダーをクイックアクセスに表示する]のチェックボックスを消す。
履歴を消去する
エクスプローラーはファイル閲覧履歴を保存していますが、この履歴が破損したり溜まりすぎた場合にも動作が遅くなる場合があります。履歴を削除する際には次の手順に従ってください。
エクスプローラーを開く>[ファイル]>[フォルダーと検索のオプション]>[エクスプローラーで開く]の欄で[PC]を選択>エクスプローラーの履歴を消去するの[消去(C)]をクリック
まとめ
検索に時間がかかる際にはインデックスファイルが正しく機能しているか確認してみましょう。インデックスが正しく動作していない場合には再構築により回復できます。