2019年3月12日Windows 10 のエクスプローラーが遅い…【原因と解決方法4選】
Windows 10 でエクスプローラーを使用するとき、起動時のウィンドウ表示や共有フォルダーへのアクセスなど、動作が遅くなってしまうタイミングはありませんか?これらは、何らかの設定や環境が原因で、PCに負荷をかけている場合があります。今回は、その原因と解決方法についてご紹介します。
エクスプローラーの起動や表示が遅い
起動や表示が遅い場合は、過去使用した履歴の読み込みが原因の可能性があります。
エクスプローラーには「クイックアクセス」という機能があり、直近で使用したファイルの履歴を記録し表示させるものです。エクスプローラーのクイックアクセスの欄から素早くファイルにアクセスできるため、フォルダー内の階層を行き来する手間が省けます。しかし、その機能がアクティブになっているために、ファイルのサムネイル表示や動作が遅くなってしまいます。
解決策:クイックアクセスを無効化
クイックアクセスを無効にすると、履歴の記録および読み込みの処理が無くなるため表示が早くなります。クイックアクセスを無効にする際にはエクスプローラーを開き、次の手順で操作してください。
- ①エクスプローラーの[ファイル]→[フォルダーと検索のオプションの変更]を選択する。
- ②[全般]タブから、[最近使ったファイルをクイックアクセスに表示する]と[よく使うフォルダーをクイックアクセスに表示する]のチェックボックスを外す。
- ③[エクスプローラーの履歴を消去する]の[消去]をクリック。
この手順で簡単に無効化できます。
不要なファイルが多く重い
長期間PCを使用し続けていると、ファイル数が増えすぎて動作が重くなってしまう場合があります。とくにWebを閲覧した後や、アプリをアンインストールした後などには、一時ファイルや、不要なファイルが大量に残されている場合があります。
解決策:ディスククリーンアップを行う
手動で不要なファイルを削除すると、動作が軽くなります。Windowsの基本機能である「ディスク クリーンアップ」を行いストレージの空き容量を増やしましょう。
- ①エクスプローラーを立ち上げ、左側の[ナビゲーションウィンドウ」から[PC]を選択。
- ②クリーンアップを行うドライブ(通常はローカルディスク(C:))を選択し、[管理]タブの[クリーンアップ]を選択。
削除可能なファイルが表示されたら、残したい項目のチェックは外して[OK]を選択してください。
通信環境が悪い
サーバにある共有フォルダーやデータへのアクセスに時間がかかる場合は、ネットワーク環境の問題を疑ってください。ファイルの同期や転送に問題が発生している可能性があります。
解決策:通信環境をチェック
通信環境の悪化要素として、接続状況の問題、通信量の増えすぎなどがあります。Wi-Fiであれば無線の電波状況を、有線接続であればケーブルの老朽化や接触不良がないか確認してみましょう。また、データ通信量が多い場合や接続数が多すぎる場合は、システムの管理者に問い合わせてみると良いでしょう。
システムのエラー
エクスプローラー自体にエラーが発生している場合も動作が遅くなる可能性があります。原因としてはプログラムの更新、ディスクアクセスエラー、他アプリケーションによる影響などが考えられます。
解決策:システムのスキャン
システムをスキャンし、問題を抽出してプログラムの修復を行います。また、ディスクアクセスエラーが発生している場合にはドライブのスキャンにより修復できる場合があります。
操作方法は以下のとおりです。
システムのスキャンを行うにはスタートメニューを立ち上げて[設定]開きます。
[更新とセキュリティー]→[トラブルシューティング]→[システムとセキュリティー]→[システムメンテナンス]を選択するとトラブルシューティングが始まります。説明に従って実行してください。
ドライブのスキャンを行うには、エクスプローラーを立ち上げ、[PC]→ローカルディスク(C:)を右クリック→[プロパティ] →[ツール]タブ→[チェック] →[ドライブのスキャン]を選択してください。
まとめ
エクスプローラーの動作が重くなる原因は、データ量や通信環境などさまざまです。原因に合わせた対策を取れば回復します。今回ご紹介した方法をひとつずつチェックして、PCや通信環境の状態を改善してみてください。