2019年2月22日Windows 10 のメモリ解放。作業を中断させない環境作りを
PCで作業をしていると、プログラムの起動に時間がかかる、データ入力中に画面表示がフリーズするなど処理速度の低下を感じたことはないでしょうか。これらの現象は、メモリ不足によって生じている可能性があるため、メモリ解放(不要なデータを削除)が必要です。
今回は、Windows 10 の機能である「メモリ解放」について起動や動作をサクサク進める方法について紹介します。
Windows 10 の「メモリ解放」とは
PCの利用中に動作が重くなる要因はさまざまですが、メモリの容量が圧迫されていると、動作環境に悪影響を与えてしまいます。PCには、データを保存しておくハードディスク(HDD)やSSDなどの他に、メモリ(RAM)という記憶領域を持っています。
メモリは、プログラムがさまざまな処理を行う際の「作業台」のように働き、処理をしているデータの仮置き場となっています。メモリが処理中のデータでいっぱいになると、一旦作業台に広げた道具類を片付けるように、処理中のデータをハードディスクなどに保存しなければなりません。このデータの移行時に、PCの処理が中断されてしまいアプリの起動や動作が遅くなってしまいます。
一度必要なメモリ以外を解放(削除)することで、メモリ不足を解消できます。このメモリ解放を行うツールも種々リリースされているため、これらのツールを使えば快適なPC環境を維持できます。
メモリには今必要な作業データの他に、Windowsが使用するさまざまなメモリが格納されているため、処理速度がよく落ちる場合はすぐインストールしたほうが良いでしょう。
Microsoft純正ソフトがおすすめ
メモリの解放ができるフリーソフトも多くありますが、Microsoftからリリースされている純正ソフトを使用するのがおすすめです。
DL~設定方法
純正のメモリ解放ツールは、以下のサイトよりダウンロードしてください。
▼ダウンロードページ
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?displaylang=en&id=17657
ダウンロードが完了すると、「rktools.exe」というファイルが作成されるので、これを実行してインストールします。インストールのウィザードでは、次の通り操作してください。
・ライセンス承認画面:「I agree」にチェックして「Next>」
・ユーザー名確認画面:デフォルトのまま「Next>」
・インストール先:デフォルトのまま「Next>」
・全て終了したら「Finish」
・保存先のフォルダから「empty.exe」をコピーし、「C:\WINDOWS\system32」フォルダにコピーする。
実行する際には、スタートメニューの検索フォームに「cmd」と入力してコマンドプロンプトを立ち上げ、コマンドラインに「empty.exe *」と入力してenterを押しましょう。
コマンドプロンプトでは、真っ黒な画面でPCに命令文を送る必要がありますが、よくわからない場合は社内の情報システム部やプログラミングの知識のある人に一度相談してみてください。
タスクマネージャーでメモリ状況を確認できる
メモリ解放の効果は、実行の前後でタスクマネージャーを見るとわかります。使用状況によりますが、100MBや1GB以上のメモリ使用量が減少することもあるのでチェックしてみてください。
フリーのメモリ解放ツールもある
Microsoft純正ツール以外にも以下のようなフリーソフトも利用可能です。お好みの最適化ソフトを使って、常にメモリの負担を減らせるようにしてみてはいかがでしょうか。
めもりーくりーなー
デスクトップ上にメモリやCPUの使用量が表示されますので、効果がよくわかります。
確保したいメモリ量や、メモリの解放時間を分単位で設定できます。
https://freesoft-100.com/review/memorycleaner.php
Reduce Memor
インストール不要のアプリのため、管理が容易です。ソフト起動後に表示される「「Clear Memory」をクリックするだけで簡単にメモリを解放できます。
https://freesoft-100.com/review/reduce-memory.html
Wise Memory Optimizer
常にメモリ領域を監視し、指定量よりも少なくなったときに自動的にメモリ解放を行うなど、多様な設定で自動化できる高機能なアプリです。
https://www.gigafree.net/system/memory/WiseMemoryOptimizer.html
まとめ
デスクの上は常に片付けておいた方が作業効率が高まるのと同様に、PCのメモリも適切に管理した方が快適に動作します。Windows Updateの後や、新たなアプリを導入した後などはメモリが不足がちになることもあるため、動作が遅くなったと感じた際にはソフトを使って不要なメモリを解放してみましょう。