2019年2月15日Windows 10 のタスクスケジューラ。思考や作業のリソースを管理しよう

Windows 10 のタスクスケジューラ。思考や作業のリソースを管理しよう

Windows 10 には、任意の時間に自動的にソフトウェアを実行出来る『タスクスケジューラ』機能が標準搭載されています。ここでは、業務効率あげるための便利なタスクスケジューラの活用方法について紹介します。

タスクスケジューラとは何か

タスクスケジューラとは、Windowsに標準搭載されているアプリケーションで、任意のソフトウェアの実行日時をあらかじめ設定できる管理ツールです。ルーチンの作業を部分的に自動化できるため、定期的に起動させたい機能を設定して業務効率を上げたり、作業忘れを防止するなど工夫次第で活用方法は広がります。

試してみたい活用例

・毎朝スタートアップ時にメールを起動させる。
・週報の報告フォーマットを毎週金曜日に立ち上げる。
・月末の定期点検表を金曜日に立ち上げる。
・作成したメールを任意の日時に送信する。
…など。
Windowsに標準搭載されている機能ですので、アプリケーションのインストールなどせず、気楽に始められます。スケジュールやタスク管理に課題を感じている方にとって有効なサポートツールでしょう。

起動とタスク作成・設定方法

起動方法

スタートメニューの検索窓で「タスクスケジューラ」と入力し、「検索」ボタンを押すと設定ウィンドウが表示されます。

また、「Windowsキー」+「R」で表示された検索窓に「taskschd.msc」と入力して起動できます。

新しいタスクの設定方法

起動後の設定はウィザード形式(PCとの対話形式)で行われるので、難しい操作や知識は必要ありません。

新しいタスクを作成する際には、設定画面右の「基本タスクの作成…」をクリック後、「基本タスクの作成ウィザード」を立ち上げます。
タスクの主な設定項目は以下の手順で入力してください。

  • ①タスクの作成…実行したいタスクの名前を入力して、「次へ」をクリックします。
  • ②トリガー…タスクの実行タイミングを選択します。「毎日」や「毎週」などを選択すると、次の画面で日時も設定できます。
  • ③操作…アクション
  •  ・プログラムの起動…②の時間に指定したプログラムを起動できます。起動したいプログラムは次の画面で「参照」ボタンを押して、ファイルエクスプローラーを選択してください。プログラムを起動させるだけであれば、[引数の追加]と「開始」は空欄で構いません。
  •  ・電子メール送信…②の時間に電子メール送信します。送信するメールの差出人、あて先、本文は必須入力です。
  •  ・メッセージの表示…②の時間にメッセージ表示します。表示テキストの入力は必須です。

おすすめのタスク設定

業務の効率化や作業忘れ防止のために次のような設定がおすすめです。

  • ・プログラムの起動…PC起動時に業務アプリ、メーラーの立ち上げ、バックアップツールの立ち上げと実行。退社時に勤怠管理のアプリ、日報、週報の入力ツール立ち上げなど。
  • ・メッセージの表示…書類作成、期限のリマインド、月一で行う忘れがちなことなど。

作成したタスクは途中でも自由に編集できます。一度ルーチンワークを洗い出してタスクスケジューラに入力し、状況に応じて変更し直すといいでしょう。

タスクが実行されない場合の対応

原因1:権限

タスク設定者のアカウントに実行したいプログラムの実行権限が無い場合はプログラムが実行されません。自分で実行したことのあるプログラムを設定するか、PCの管理者から実行権限を付与してもらいましょう。

原因2:ログオン

タスク実行時にPCにログオンできていないとタスクが実行できません。タスクを実行するためには、PCをログオンした状態を維持させてください。セキュリティ設定上ログオン状態を維持できない場合は、タスクのプロパティから「セキュリティオプション」を選択し、「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」にチェックしましょう。

まとめ

わずかな時間とは言え、プログラムを手動で立ち上げる工数は少々面倒なもの。タスクスケジューラを使えばプログラムの起動や実行を自動化できるので、その分他の作業を行ったり考えたりすることに時間を割けられます。また、イレギュラーな依頼事項や、毎月や年次などの忘れやすい作業を確実に実行するためのリマインダーにも活用できます。これらの業務を抱えている方は一度タスクスケジューラを試してみてはいかがでしょうか。

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