2018年12月25日Windows 10 の自動メンテナンスが原因?動作の遅さを回避しよう

Windows 10 の自動メンテナンスが原因?動作の遅さを回避しよう

PCを使った作業をしている時、それほど負荷のかかる作業では無いはずなのにPCの動作が重いと感じたことはないでしょうか。もしかすると、Windows 10 の自動メンテナンスが原因かもしれません。ここでは、Windowsの自動メンテナンスとは何か、起動状態の確認方法や、業務時間内に起動させない設定方法など、PCへの負荷をかけない対処法についてご紹介します。

自動メンテナンスがPCを重くする?

自動メンテナンスとは何か

Windows 10 では、OSを最適な状態に保つために、自動メンテナンス機能が搭載されています。自動メンテナンスでは、あらかじめ定められたスケジュールに従い、次にあげる項目を自動的に実行します。

自動メンテナンスで実行される項目

  • ・セキュリティスキャン
  • ・ソフトウェアの更新
  • ・更新プログラム
  • ・システム診断
  • ・デフラグ(HDDの最適化)

これらの機能はPC起動中にのみ実行されるため、メンテナンス時間が業務時間内に設定されていると仕事中にメンテナンスが開始され、PCに負荷をかけてしまいます。

なかなか終わらない!停止したほうが良いシーン

自動メンテナンスで実行される各項目は、全てが実施されると長い時間がかかります。PCの動作が重くなりアプリケーションの利用やデータの読み込み時にフリーズ気味になるなど、業務に支障をきたす可能性があります。なかでもとくに以下のようなシーンではメンテナンスを避けた方が良いでしょう。

  • ・CPU使用率の高いアプリを起動させる
  • ・プレゼンやミーティングなど第三者を交えて業務を進める場合
  • ・出先でWi-Fiによるデータ通信を使っている場合(メンテナンスはバッググラウンドで動くため、気付かないうちに通信帯域を圧迫し通信データ容量を消費している場合があります)

メンテナンスには数時間かかる場合もあるため、実施タイミングが悪いとそのぶん業務が滞る恐れがあります。上に挙げたように、動作が遅くなると好ましくない業務を控えている場合には、事前に実行しておくか、機能自体を停止しておいた方が良いでしょう。

自動メンテナンスを手動で停止(無効化)するには?

メンテナンスが実行されているかの確認方法

タスクマネージャーを確認することで実行状況が確認できます。アプリケーションタブで、実行中のアプリを確認。プロセスタブで実行中のプロセスを確認。パフォーマンスタブでCPU使用率を確認してみましょう。
メンテナンス系のアプリやプロセスが起動している場合、もしくは、CPU使用率が高い場合は自動メンテナンスが起動している可能性あります。PC立ち上げ後や、日中常に重い場合などには確認してみることをおすすめします。

コントロールパネルから停止/時間変更

自動メンテナンスを停止する場合は次の操作を行ってください。

「コントロールパネル」>「システムとセキュリティ」>「システムとメンテナンス」>「自動メンテナンス」の設定画面内にある「メンテナンスの停止」を選択

また、同様に「メンテナンスの実行時刻」を任意の時間に変更しておくと管理がし易くなります。
業務時間外にメンテナンスさせたい場合は、実行時刻を退勤後に設定しPCをシャットダウンさせずにスリープ状態にしておきましょう。

Windows 10 設定変更ツールから停止

Windows 10 設定変更ツール(WinUpdateSettings)というフリーソフトを使えばワンクリックで停止可能です。このソフトを利用する際には、ダウンロードサイトからインストールし、アプリを実行して「自動メンテナンスを無効にする」を選択してください。

【注意点】

メンテナンスはPCを最適な環境に保つ機能です。長期間無効のままにするとシステムトラブルになる可能性があるので、一時的に無効にした場合は業務時間外にアクティブになるよう設定しておくことをおすすめします。

まとめ

理由もなくPC動作が遅いと感じた場合は、自動メンテナンスが実行されている可能性があります。メンテナンス実行時刻を終業後などに設定しておくなど、うまくコントロールすることでPCを快適に利用してはいかがでしょうか。

また、NECフィールディングでは更新プログラムに対して「アップデート評価検証代行サービス」を行っています。自動メンテナンスだけではカバーできないアップデート後に発生しやすい不具合を検証し、動作確認や評価報告を行います。
PCの動作環境の確認や検証に対して課題感をお持ちであれば、ぜひご相談ください。

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