2018年12月6日Windows 10 のCドライブ容量不足を解消する方法とは?
PCを利用するうえで、アプリケーションソフトのインストールやデータを保存していくとCドライブの使用量が増えて、PCの動作が遅くなったりデータの保存場所に困ったり、業務上なんらかの不都合が生じる可能性があります。今回は、Cドライブの容量不足を解消できる方法をご紹介します。
何故Cドライブは空き容量が不足しやすいのか
Cドライブとは、PCの記憶媒体のひとつです。データはすべてHDD(ハードディスクドライブ)もしくはSSD(ソリッドステートドライブ)などの「ストレージ」と呼ばれる記憶媒体に保存されています。PCによっては複数のストレージを持っていますが、ストレージが一台しかない場合には、データの整理を行い易いように、CドライブとDドライブの2つのドライブに分けて扱っている場合が多いです。
Cドライブには、主にPCの動作を制御するOSや更新プログラムが保存されますが、Dドライブを指定しなければ、基本的な保存先としてその他アプリや写真・文書ファイルも保存されます。
容量不足による弊害
CドライブにはPCを制御するOSや更新プログラム追加保存されていくので、Cドライブの空き容量が不足すると、新たな更新プログラムがインストールできなくなります。
また、PCで作業する際には、Cドライブの空き領域を仮の作業領域として使用するため、容量の不足によってOS自体や、アプリケーションの処理速度が極端に遅くなってしまうと言った弊害も発生します。PCを快適に利用するためには、Cドライブの容量不足の解消が必要です。
容量をチェックする
Windows 10 でストレージの容量をチェックするには次の操作をしてください。
「設定」画面を開く>「システム」>「ストレージ」
「全体のストレージ」をクリックすると、使用済みのデータ容量が、システム、ドキュメントなどの項目別で表示されます。各項目をクリックすると、インストールされたアプリケーションやファイルの種類などの詳細情報も閲覧できます。この時点で不要なデータがあれば、メモか何かに控えておきましょう。
空き容量を増やす
デスクトップを整理
まずはデスクトップ上に置かれたファイルやショートカットの整理を行いましょう。仮置きされたまま放置されているファイル類には意外と多くの不要なファイルがあるものです。
不要なデータ/アプリ/ゴミ箱の中は削除
使用していないアプリケーションソフトはデータ容量を圧迫する原因です。不要なアプリケーションはアンインストールし、付随するデータの削除も忘れずに行いましょう。ドキュメント内やダウンロードしたファイルについても同様のことを行い、Cドライブの使用量を減らします。
また、意外と忘れがちなのがゴミ箱の中です。削除したつもりのファイル類はゴミ箱の中残っており、データは消えていません。ゴミ箱を空にしてデータを完全消去しましょう。
ディスククリーンアップを行う
Widows 10 の「ディスクのクリーンアップ」を行うと、不要なファイルを自動的に探して削除してくれます。削除するファイルは不要なダウンロードファイルや、Webの閲覧を早くするキャッシュファイルなどですが、対象を選択して削除することが可能です。使用方法は次の通りです。
- ① 「エクスプローラー」を立ち上げる
- ② 「PC」を選択>デバイスとドライブの「OS(C:)」を選択
- ③ 「プロパティ」の「全般」タブにある「ディスククリーンアップ」を選択
- ④ 削除するファイルのチェックボックスをチェックし「OK」をクリック
- ⑤ 「ファイルの削除」
復元ポイントを削除
Windows 10 では、PCにトラブルが起きた場合に、トラブル発生前の状態に戻すための「復元ポイント」が記録されています。ディスクのクリーンアップを行う際に、手順③で「システムファイルのクリーンアップ」を選択しておくと、最新の復元ポイントを除く古い復元ポイントを削除できます。
Dドライブに移す
Dドライブに保存用のフォルダを作成し、Cドライブ内のデータを移すことで容量の節約ができます。「ドキュメント」「ダウンロード」など、フォルダごとドラッグ移動させるとシステムエラーの原因となりますので、必ずDドライブに新規でフォルダを作成してからデータファイルのみを移動するようにしてください。
また、保存するデータが多い場合には、外付けのHDDやUSBメモリなどの外部メディアに移動させる方法もあります。社内PCの場合は、メディア接続が許可されていない場合などもありますので、情報システム部やサポートサービスの許可を受けて実施してください。
まとめ
PCのパフォーマンスを下げてしまう要因はいくつかありますが、Cドライブの容量不足もその一つです。業務の効率を上げるために導入したPCですから、常に最高のパフォーマンスで扱えるようCドライブの容量にも注意を払って効率良く業務を遂行しましょう。