2018年11月22日遠隔地のトラブルを解決!Windows 10 でリモートアシスタンスを利用しよう
社内のPCや客先端末へ提供しているサービスでトラブルが発生した場合、都度現地に赴くことは負担でしょう。こういった場合には、Windows 10 の遠隔操作機能である「リモートアシスタンス」の利用がおすすめです。遠隔地のPCに対して直接操作ができるため、何らかのトラブルの確認、簡単な操作で迅速に解決できます。ここでは、リモートアシスタンス機能の詳細について操作方法や可能な作業範囲についてご紹介します。
リモートアシスタンスとは?
リモートアシスタンスとは、Windows 10 に標準搭載されている遠隔操作機能です。
自身や他者のPCに何らかの問題が生じた場合、互いのPCを接続させて画面共有や操作範囲を許可することで、外部のPCを直接操作して問題を解決、サポートすることが目的です。
リモートデスクトップとの違い
リモートアシスタンスと似た機能に、「リモートデスクトップ」という機能もあります。2つについて特徴を挙げると以下のような違いがあります。
・リモートデスクトップ…遠隔地にあるPCを自分で操作し作業する
【例】自宅PCからオフィスのPCに接続(第三者の介入なし)
・リモートアシスタンス…PCのトラブル解決やサポートのために、自身のPCを他者PCからでも操作できるようにする(第三者の介入あり)
第三者が絡む場合は、同時に画面を確認できるリモートアシスタンス機能を使いましょう。
リモートアシスタンスの使い方
ヘルプする側(依頼者)
トラブル解決を依頼する端末は事前に次の設定を行い、リモートアシスタンス接続を許可します。
許可方法:「設定」>「システム」>「リモート設定」>「リモートアシスタンス接続を許可」を「有効」にする。(許可しないと正しく招待できない場合があります)
リモートアシスタンス接続を許可できたら、ヘルプに入って欲しい人を招待します。ここではメールによる招待方法をご紹介します。
【招待方法】
タスクバーの検索窓に「msra」と入力し「enter」キーを押す>「プログラム起動」>「信頼するヘルパーを招待」>「電子メールにて招待」
開いたメールの宛先に、招待先のアドレスを入れて送信します。依頼する際には、先方や社内のシステム管理者などに依頼しても問題無い旨について、確認を取っておきましょう。また、画面にはパスワードが表示されますので、このパスワードも電話や別のメールでヘルパーに連絡します。
ヘルプを依頼される側(支援者)
依頼された支援者側の操作方法は次の通りです。
【アクセス方法】
招待メールを開き、添付ファイルの「招待.msrclncident」を実行>別途連絡を受けたパスワードを入力
これで、支援者側のアクセス要求が完了しました。これにより依頼者側には支援者側からの接続要求に対する許可画面が表示されますので「はい」を選んで接続を許可します。
この時点では、画面共有が実行されただけです。直接画面を操作する場合は、支援者側はウィンドメニューの「制御の要求」を行う必要があります。依頼者側がそのアクションに対して「はい」を選択するとリモートアシスタンスによる接続が完了となります。
招待/接続できない場合
リモートアシスタンスによる招待を行ったにもかかわらず、接続できない場合には以下の原因が考えられます。
- ① リモートアシスタンス接続を許可していない
この場合は、上での説明の通り、リモートアシスタンス設定を有効にしてください。 - ② ファイアウォールの設定で「リモートアシスタンス」が許可されていない
ファイアウォールの設定で受信を許可する必要がありますが、セキュリティ上大きな問題が発生する場合がありますので、システム管理者に相談するなど良く確認の上実行してください。
リモートアシスタンスの利用シーン
PC上の問題が発生した場合に、遠隔地であっても迅速に対処や修正が行えます。
社内
同じ社内同士であってもシステム管理者とフロアが異なっている、デスクの距離が遠いなど、物理的な移動が負担となる場合は、リモートアシスタンスで問題にあたるほうがスムーズかもしれません。あらかじめ社内スケジュールとしてサポートの時間を組んでおくといいでしょう。
外部(クライアント・委託先)
業務委託による作業をしている場合や、サポートしているクライアントにトラブルが発生した場合にもリモートアシスタンスは有効でしょう。また、リモートワークの社員の端末を扱う場合などさまざまなシーンで効果を発揮します。
社外のクライアントなどに対し、現地を訪問しなくてもテレビ会議やボイスチャットなども交えて、操作手順や資料の説明、オペレーションの訓練、サービスの問題点のチェック・修正などをリアルタイムで行えます。
デスクトップへの招待は基本的にメールにて行われるので、対クライアントといった場合にも、メールで丁寧に説明や挨拶ができます。
まとめ
社内やクライアントのPC、サービスのトラブル解決は、問題を大きくしないため迅速に行うことが求められます。業務の遅滞による損失を広げずに済むよう、必要であればリモートアシスタンスを利用した対応方法を標準化していきましょう。
今後も高まってくるリモートアシスタンスも含めた遠隔操作やリモートワークですが、セキュリティ面は気になるところ。便利な機能を利用すると同時に、情報漏洩対策も必要です。NECフィールディングでは、「デスクトップ仮想化ソリューション」という環境導入サービスを支援しています。端末にデータを置かず、サーバーにアクセスして処理を行うため情報漏洩対策になります。現状診断からシステム運用までトータルサポートいたしますので、ご興味のある会社様は是非NECフィールディングへご相談ください。