2018年8月30日Windows 10 の予測変換を使って、素早い文書作成をする方法

挨拶やお礼メールなどで、タイプミスしがちな単語はないでしょうか。Windows 10 の予測変換や辞書機能を使えば、文書作成の手間やストレスを軽減でき、なおかつすべてを手打ちするよりも早く作業を行うことができます。Windows 10 の予測変化及び、辞書機能の設定方法と使い方をご紹介します。

Windows 10 の予測変換

Windows 10 のパソコンには、IMEという文字入力のサポートソフトが入っています。このソフトのおかげで、文字を入力すると設定した単語や文章が入力候補としてポップアップされるというもの。これが予測変換機能です。

例えば、「よろしく」という文字を打つと、その次に続くと思われる文章の候補がいくつかが下側(または上側)に表示されます。候補の中から入力したい文章を選択することで、タイピングの手間を省けます。
キー入力が苦手、あるいは手間だと思っている人には便利な機能です。定型文章や、決まった挨拶などがある場合は、予測変換に頼ったほうが文書作成を楽に進められます。

文章における予測変換の設定方法

Windows 10 を使用しているものの、入力中に予測変換と思われる表示がない場合、IMEの予測入力が無効となっている可能性があります。この場合は、まずIMEの予測変換を有効(使用する設定)に変更してみましょう。

有効設定の方法

手順①タスクバー右下に「あ/A」を右クリック
はじめにタスクバー右下にある「あ」または「A」という部分を右クリックします。右クリックすると、たくさんの選択肢が現れますが、その中の「プロパティ」を選択してください。

手順②Microsoft IMEの設定から有効する
「プロパティ」を選択したら「Microsoft IMEの設定」が開きます。「詳細設定(A)」をクリックし、遷移後のウィンドウ内「予測入力」のタブにある「予測入力を使用する」のチェックボックスにチェックを入れれば、予測入力ができるようになります。
また、このチェックを外すだけで無効にすることも可能です。

変換候補の元データを選択

どのようなデータを基に変換するかは、「入力履歴」「システム辞書」「クラウド候補」の3つのなかから選べます。具体的にどのようなものなのか、見ていきましょう。

①入力履歴
今までの入力履歴を自動保存し、その履歴を基に予測する機能です。プロパティの「予測入力」タブ内にある「入力予測を使用する」の下、「入力履歴のデータを使用する」をチェックして有効にします。
また、IMEのプロパティ内の「入力履歴の削除」を押せば、履歴の削除が可能です。職場でパソコンを共有する際に、履歴を第三者に見られたくない場合は実行しておくといいでしょう。

②システム辞書
固有名詞や商品名などの登録に向いている、システム辞書を用いた入力予測も便利です。「入力履歴のデータを使用する」の下、「システム辞書のデータを使用する」にチェックを入れて有効にできます。またIMEの詳細設定から、「辞書/学習」タブを選択して標準統合辞書、郵便番号辞書、単漢字辞書を個別に設定できます。

③クラウド候補
Bingという検索エンジンのデータに基づいた変換機能です。IMEプロパティの詳細設定を押して、ページの下方に出てくる「予測入力サービス」の中にあります。「クラウド候補」、郵便番号を入れると住所が出てくる「住所」、AI“りんな”を使った予測入力「りんな」という3種類があります。この3種類はどれもチェックを入れようとするとMicrosoftへの入力テキストが送信されますので、プライバシーポリシーの確認が必要です。一つ有効にするならば、3種類すべてにチェックをしておくと良いでしょう。

予測言語の表示文字数も設定可能

何文字以上入力した時点で予測入力をするか、という表示文字数設定も可能です。
1文字入力しただけで余計な予測が出るよりは、ある程度確かな予測を出してほしいという場合に有効です。

日付予測と誤入力履歴の削除機能

日付予測

「きょう」「あした」「あさって」「きょねん」など入力した後「Tab」キーを推すと、年/月/日までの予測候補が表示されます。例えば、2018年6月10日に「今日」と入力すると2018年6月10日と出てきますし、2018年現在「去年」と入力すると「2017年」と出てきます。また「今」と入力すると現在の時刻に変換した候補に。

表示されるのはパソコンで設定された時刻のため、パソコン内のタイムゾーンや日付や日時の調整をしておく必要があります。

誤った候補を削除

入力履歴の予測入力で、間違って打った単語や文章がいつまでも予測変換で出てくると非常に不便です。誤入力したものが履歴に残っている場合は、間違っている単語や文章そのものを削除しましょう。
手順は、文字入力を行った際に表示された入力候補を「Tab」で選び、その状態で「Ctrl+Delete」と入力すれば履歴を消去できます。

効率的な文書作成を

Windows 10 のIME予測変換で、タイピング工数を減らせれば業務の時短につなげられます。メモやメールの作成、社内チャットなどPC作業の多い職場であれば、ぜひ活用して入力作業を効率的に終わらせましょう。

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