2018年7月5日Windows 10 がブラックアウトしたら?原因や対処方法を紹介
パソコンの作業中や電源を入れたあとに、ブラックアウトしてしまった経験はないでしょうか。考えられる原因はさまざまで、モニターや電源ケーブルの接続不良や部品の破損が考えられます。また、Windows 10 の更新後にこのような現象が起きるケースも。
冷静に対処できるよう、起動時や作業中のブラックアウトを改善する対処方法や確認ポイントについて紹介します。
起動するがブラックアウトのまま
主にPCを起動した際、画面が真っ暗なまま正常に立ち上がらないケースです。すぐに強制終了をするのではなく、PC側とモニター側の状況を確認しましょう。
考えられる原因
①モニターの電源・入力信号が間違っている
- ・前回終了時にモニターの電源を切ったままになっている
- ・電源プラグが抜けている
- ・モニターが故障して電源が入らない
など、モニターの電源ランプが点灯しているか、確認しましょう。
メーカーのロゴが表示されたのちにブラックアウトする場合は、モニターの入力信号のラインが間違っている可能性があるため、入力信号をチェックしてください。
②立ち上げプロセスが中断されている
画面はブラックアウトしているもののマウスカーソルは表示されている場合は、OS立ち上げのプロセスが中断されている可能性があります。対処方としては、「Ctrl+Shift+Esc」を押してタスクマネージャーを起動し、explorer.exeを実行すると、復帰できる場合があります。
対処方法・起動方法を変更する
上記で紹介した方法でも正常に起動できない場合は、下記の方法を試してみてください。
①スタートアップ修復
PCの起動が2回失敗すると3回目で自動的に「スタートアップ修復(自動修復のシステム)」になります。まずは2回強制終了させて、スタートアップ修復の画面で「シャットダウン」を選択後、正常に起動させます。
②セーフモードで起動(※①で正常起動しなかった場合に行う)
スタートアップ修復の画面で「詳細オプション」を選択し「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ」→再起動。再起動後に「セーフモードを有効にする」を選択し起動させます。
また、ストレージのアクセスランプが表示されていない場合は、OSが起動できていない可能性もあります。この場合は「真っ暗の画面のみが表示されている」、もしくは「真っ暗な画面にカーソルが点滅している」状態でしょう。
初期設定を行うハードウェアの破損が考えられるので、一度専門家に相談してみてください。
PC起動後の作業中にブラックアウト
考えられる原因
起動後にアプリケーションの自動更新が実行されて、一時的にブラックアウトするケースがあります。この時、HDDやSSDのアクセスランプが点滅していることがほとんどです。点滅=読み書きをしている、ということなので終わるまで数分待ちましょう。
数分放置しても復帰できない場合、モニターとデスクトップPCをつなぐケーブルの接続不良が考えられます。
対処方法・接続状況を確認
接続するパーツを奥まで差しているか、回線やケーブル、とくにモニターとの接続状況を確認しましょう。接続部分を確認できても、モニターが故障していれば画面に何も映りません。外付けのデスクトップに限られますが、他のPCとつなげてモニターに異常がないか確認してください。
その他、映像を映し出すグラフィックボード(ビデオカード)が故障した可能性もあります。改善には部品交換の必要があるため、専門家にみてもらいましょう。
アップデート後のブラックアウト
Windows 10 の更新をしたあとにブラックアウトしたケースは以下の点に注意してください。
初期対応と考えられる原因
まず、アクセスランプが点滅しているかチェックしてください。アクセスランプが点滅している場合はなんらかのアプリが起動中の可能性があります。そのまま少し放置してください。
また、アップデート直後の不具合は、アップデートファイルのバグやアップデート処理に失敗した可能性が考えられます。
対処方法・更新前に戻す
トラブルシューティングから、「回復ドライブ(バックアップのようなもの)」を使って更新前の状態に戻すことが可能です。以下の手順により、事前に保存しておいたバックアップイメージを利用してトラブル前の状態に復元できます。
※回復ドライブの作成方法は次項で紹介します。
スタートアップ修復画面→「トラブルシューティング」→「詳細オプション選択」→「イメージでシステムを回復(回復ドライブ)」→イメージを指定し回復処理を実行すれば、更新前に戻せます。
※復元は2時間程度かかる可能性があります。
最新のアップデートによる不具合報告や失敗の可能性があれば、専門家に修復を依頼してください。
「回復ドライブ」でバックアップの準備を
ひとつ前でも紹介した「回復ドライブ」は、USBメモリやDVDにWindows 10 のイメージをバックアップとして保存し、システムが破損した際パソコンに読み込ませて復元させるものです。
作成手順は「コントロールパネル」→「回復ドライブの作成」から実行できます。案内に沿って進めれば完了です。ドライブが完成したら、安全にメディアを取り外すことを忘れないでください。
※ドライブは16GB以上の容量が必要です。
焦らず確認・対処しよう
ブラックアウトが発生した際に最も注意したいのは、むやみに強制終了しないことです。アプリケーションのアップデートやフリーズしている可能性があるので、しばらく放置する選択肢を持ちましょう。
専門的な知識が無ければ逆にデータを破損させてしまう場合もあります。会社のPCは、情報システム部門やOA管理者と相談のうえ対応してください。